キルケゴールの生きた苦悩とは?絶望を克服する道とは!?
デンマークの哲学者キルケゴールは、苦悩と絶望に満ちた人生を歩み、独自の実存主義哲学を確立。客観的な真理よりも、自分にとっての主観的な真理こそ重要だと説き、現代の哲学に大きな影響を与えた!
💡 キルケゴールは、19世紀のデンマークの哲学者・神学者です。
💡 彼は、人間の存在の不安や苦悩、信仰の問題などを深く考察した実存主義の先駆者です。
💡 彼の思想は、現代でも多くの人々に影響を与えています。
それでは、キルケゴールの生きた苦悩について詳しく見ていきましょう。
キルケゴールの生い立ちと苦悩
キルケゴールの人生観を変えた、父親の告白とは?
過去の罪の意識にさいなまれていた
キルケゴールの生い立ちには、彼の思想形成に大きく影響した出来事がたくさんありましたね。

✅ キルケゴールは、デンマークの哲学者・神学者です。
✅ 彼は、19世紀に、実存主義の思想の先駆者として知られています。
✅ 彼の思想は、人間の存在の不安や苦悩、信仰の問題などを深く考察したもので、現代でも多くの人々に影響を与えています。
さらに読む ⇒コトバンク 辞書・百科事典・各種データベースを一度に検索 出典/画像元: https://kotobank.jp/word/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB-53805キルケゴールの生きた時代背景や家族環境、そして彼の心の内面が垣間見えるお話でした。
セーレン・キルケゴールは、1813年に裕福な商人の家庭に生まれ、厳格な父から英才教育を受けました。
幼い頃から宗教や哲学に触れ、憂鬱な気分を受け継ぎました。
彼は、ヘーゲル哲学に影響を受け自身の思考を深めていく中で、父の告白によって人生観が一変します。
父親は、自身を過去の罪の意識にさいなまれ、子供たちがイエスの年齢より早く亡くなると信じ込んでいたのです。
キルケゴール自身も、父親の影響を受け、34歳までに死ぬという運命を信じ込み、若い女性との婚約を破棄するなど、人生に影を落とす出来事に直面しました。
その後、彼は「贖罪のために存在している」という考えに至り、教会に頼らない「単独者」として生きること決意しました。
婚約を破棄した経験も彼の人生に大きな影響を与え、人間の苦しみについて深く考えるようになったと考えられます。
私も、自分の人生に影を落とすような出来事がありました。キルケゴールの言葉は、私にとって大きな励みになります。
「主体的真理」と「実存の三段階」
キルケゴールはどんな生き方を提唱した?
主観的理想を追求する生き方
「主体的真理」と「実存の三段階」という概念は、私たちの生き方を考える上で重要なヒントを与えてくれますね。

✅ キルケゴールは、客観的な真理よりも個人の主観的な真理を重視し、人生における絶望を克服するために、美学的実存、倫理的実存、宗教的実存の三段階を経るプロセスを提唱しました。
✅ 主体的真理とは、自分がそのために生き、そのために死ぬことができるような主観的な理想であり、客観的な事実よりも、自分にとっての主体的真理を追究することが重要だと主張しました。
✅ 彼は、ソクラテスの「無知の知」の考え方に影響を受け、ヘーゲルの弁証法に反論し、個人の人生に焦点を当てた哲学を展開しました。
さらに読む ⇒哲学ちゃん出典/画像元: https://tetsugaku-chan.com/entry/Kierkegaardキルケゴールの思想は、客観的な事実に囚われがちだった当時の社会に、新しい視点をもたらしました。
キルケゴールの思想の中心には、「主体的真理」と「実存の三段階」という概念があります。
「主体的真理」とは、客観的な事実ではなく、自分にとっての主観的な理想を追求することです。
例えば、アイドルとの目が合ったと感じた時、客観的には「たまたま目が合っただけ」かもしれませんが、主観的には「私を見てくれた!」と感じることは自由であり、そう考えた方が幸せになることができます。
「実存の三段階」とは、個人が主体性を得る過程を、美学的実存、倫理的実存、宗教的実存の3段階に分けたものです。
それぞれ段階で、絶望が生じ、最後は宗教的実存に至るという考え方です。
美学的実存は、目の前の快楽を追求し、衝動的に行動する生き方です。
倫理的実存は、人生の有限性を認識し、客観的で普遍的な真理を追い求める生き方です。
そして、宗教的実存は、人生における絶望を自覚し、神と向き合う生き方です。
科学的な根拠を求める私にとって、この主観的な真理という概念は、少し理解しづらい部分もあります。
実存主義の創始者:キルケゴール
キルケゴールはどんな思想を提唱した?
実存主義
キルケゴールは、実存主義という新しい哲学の礎を築いた人物なんですね。

✅ 今回の放送では、キルケゴールという哲学者の話をする前に、近代哲学史の流れを簡単に説明することで、キルケゴールについての理解を深めようとしている。
✅ 特に、実存主義や構造主義など、キルケゴール以降の哲学に影響を与えた重要な流れを、初心者にも分かりやすく解説している。
✅ また、キルケゴールの哲学は、キリスト教信仰と深く結びついており、彼の思想を理解するためには、キリスト教哲学の歴史を理解することが重要であると説明されている。
さらに読む ⇒LISTEN出典/画像元: https://listen.style/p/soretetsu/4kldmjowキルケゴールの哲学は、キリスト教信仰と深く結びついているんですね。
キルケゴールは、ヘーゲルが提唱した客観的な真理ではなく、自分にとっての主観的な真理こそ重要だと主張したことで、実存主義を創始した人物です。
彼は、大学時代に、客観的な真理よりも自分にとっての真理こそ大切であることを悟り、その探求に生涯を捧げました。
キルケゴールは、人生行路を3段階に分け、それぞれ審美的段階、倫理的段階、宗教的段階と名付けて、それぞれの段階で異なる生き方を提唱しました。
彼は、最終的に宗教的段階に到達することを目指していましたが、42歳の若さで亡くなってしまいました。
彼の思想は、現代においても、ヤスパース、ハイデッガー、サルトル、カミュなど、多くの実存主義哲学者に影響を与えています。
私も、人生の転機を迎えて、自分自身を見つめ直すようになりました。キルケゴールの言葉は、私にとって大きな力になります。
絶望の深淵を覗く:『死に至る病』
「死に至る病」でキルケゴールが示した、絶望からの解放への道とは?
自己責任と絶望の受容
『死に至る病』は、私たち誰もが経験する可能性のある絶望というテーマを深く掘り下げています。
公開日:2023/09/30

✅ キルケゴールの代表作である「死に至る病」は、絶望を人間の病として捉え、その種類と克服方法を示す哲学書である。
✅ キルケゴールは、厳格な父の影響とヘーゲル哲学との出会いを経て、絶望研究に没頭し、自身の経験に基づいて絶望の概念を考察した。
✅ 「死に至る病」は、絶望の克服には、自己責任と自由意志による決断が必要であり、神への信仰ではなく、自身の存在意義を自覚することの重要性を説いている。
さらに読む ⇒トップページ出典/画像元: https://mangadedokuha.jp/blog-column004-kierkegaard/絶望は、克服できるものだと知ることができて、少し安心しました。
キルケゴールの代表作『死に至る病』は、絶望が人間にとって普遍的なテーマであることを示した哲学書です。
19世紀のデンマークで出版され、絶望を3つのタイプに分類し、その深みとそこから解放される道を提示しています。
本書は、弁証法、絶対精神、実存主義といった概念を理解することでより深く読めるでしょう。
キルケゴールの思想は、ソクラテスの「無知の知」やヘーゲルの「弁証法」とも関連しています。
彼は、個人が自分の人生とどのように向き合うべきかを問うことで、従来の哲学に新しい視点を提供しました。
現代においても、キルケゴールの思想は、私たちに以下の教訓を与えてくれます。
- 第三者の視点を忘れない 他人からどう見られるかを意識することで、自分の主観的な判断に偏らないようにすることができます。
- 自分の人生に責任を持つ 自分の選択に責任を持ち、自分の人生を主体的に生きていくことが重要です。
- 絶望を受け入れる 人生には絶望がつきものです。
それを受け入れ、そこから学び、成長していくことが大切です。
絶望は、私にとって大きな恐怖です。でも、キルケゴールの言葉は、絶望を受け入れる勇気を与えてくれます。
キルケゴールの思想は、私たちに、人生における苦悩や絶望に向き合うためのヒントを与えてくれます。
💡 キルケゴールは、19世紀のデンマークの哲学者・神学者で、実存主義の先駆者です。
💡 彼は、「主体的真理」と「実存の三段階」という概念を提唱しました。
💡 彼の代表作『死に至る病』は、絶望を克服する方法を探る哲学書です。