アブラカダブラの歴史と現代における意味合い?:古代ローマの治癒呪文から現代の手品までアブラカダブラ:病気治療からエンターテイメント、そして現代のおまじないへ
古代ローマの医者がマラリア治療に使った呪文「アブラカダブラ」。語源や意味は諸説あり、病気や悪霊を払う力があると信じられてきた。手品やファンタジー作品にも登場し、人々の願いを象徴する言葉として、今もなお世界中で語り継がれる。
💡 アブラカダブラは古代ローマで病気治療に使われた呪文で、三角形に書いてお守りにした。
💡 語源はアラム語やヘブライ語など諸説あり、西洋魔術や手品にも利用されるようになった。
💡 現代ではエンターテイメントやファンタジー作品に登場し、おまじないとしても使われる。
古代ローマ時代から現代まで、アブラカダブラがどのように人々の間で受け入れられ、使われてきたのか、その変遷を紐解いていきましょう。
まずは、アブラカダブラの起源を探ります。
古代ローマの治癒呪文
アブラカダブラ、元は何の呪文?
マラリア治療のおまじない
歴史は繰り返すといいますが、当時の混乱と現代の不安定な状況を重ねてしまいますね。
公開日:2024/12/14

✅ セプティミウス・セウェルスの後、カラカラとゲタが皇帝に即位したが、兄弟間の対立とカラカラによるゲタの殺害が発生。カラカラは暴君として振る舞い、最終的に暗殺された。
✅ カラカラの死後、アレクサンデル・セウェルスが即位し、公正な統治を行ったが、軍縮を進めたことが軍の反発を招き、暗殺された。彼の死により、ローマは軍事力の強化路線へと進み、財政が悪化。
✅ アレクサンデル・セウェルスの死後、約50年間で22人の軍人皇帝が短期間で入れ替わり、そのほとんどが暗殺された。この時代はローマ帝国の衰退期であり、内憂外患に苦しんだ。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://cmn.hatenablog.com/entry/2024/12/14/234330カラカラ帝の治世は暴政の象徴だったのですね。
この時代の混乱と人々の苦悩が、アブラカダブラのような呪文への依存を生んだのかもしれません。
世界中で知られる呪文「アブラカダブラ」は、その起源と意味に様々な説が存在します。
最も古い記録は3世紀のローマの医者クィントゥス・セレヌス・サンモニクスの記述で、アブラカダブラはマラリアの治療法として使われました。
セレヌスは、呪文を三角形に書き、お守りとして首にかけ、9日後に川に流すという方法を推奨しました。
この呪文は、湿っぽい地形による悪い空気と熱を遮断し、病気を治すためのおまじないとして用いられました。
古代ローマの人々も、現代の私たちと同じように、病気や不安と向き合っていたんですね。アブラカダブラが頼られた気持ち、すごく分かります。
謎めいた語源と変遷
アブラカダブラ、その呪文の起源は?
アラム語で「いなくなれ」という意味。
アブラカダブラは様々な文化で使われてきたのですね。
その語源の多様性は、人々の願いの深さを物語っているようです。
公開日:2020/06/18

✅ アブラカタブラは、西洋魔術やユダヤ教の伝統で使われてきた呪文で、病気や災厄を払う効果があるとされ、手品でも用いられる。
✅ 語源にはアラム語(「私が言うとおりになる」または「この言葉のようにいなくなれ」)やヘブライ語(「祝福と疫病」など)の複数の説があり、特に病気の治療に用いられたという説が有力である。
✅ 2~3世紀にはマラリアなどの治療に用いられ、紙に書いてお守りとしても使用された記録が残っている。
さらに読む ⇒トリビアとノウハウノート出典/画像元: https://trivia-and-know-how-notes.com/meaning-of-abra-scucura/アラム語の「この言葉のようにいなくなれ」という解釈は、病気や災いを払う強い意志を感じさせますね。
歴史的背景も興味深いです。
アブラカダブラの語源については、アラム語が有力な説の一つです。
アラム語の「abhaddakedhabhra」は「この言葉のようにいなくなれ」という意味を持ち、病気や悪霊を対象とした呪文として使われました。
また、アラム語には「私が言うとおりになる」という意味を持つ説もあります。
アラム語はヘブライ語やアラビア語に近いセム語族の言語で、イエス・キリストも使用していたとされます。
病気治療に使われただけでなく、ペスト流行時には予防のために用いられた記録もありますが、清教徒大臣からは禁止されたという歴史的背景も持ちます。
呪文の語源が色々な説があるのは、ちょっと頼りない気がしますね。科学的な根拠がないと、なかなか信じられないです。
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病を癒やす呪文「アブラカダブラ」の変遷。古代から現代まで、魔法、手品、そしてハリーポッターまで、人々の願いを映し出す言葉。