フリーズ・ロサンゼルス2023：アート市場に何が起こっている？高額売買が活発化するアート市場と、ロサンゼルスの国際的なアートハブとしての地位確立

では、詳しく見ていきましょう。

フリーズ・ロサンゼルス2023：高額売買が活発化するアート市場

フリーズ・ロサンゼルスは、アート市場の活性化に大きく貢献しているようです。

フリーズ・ロサンゼルスにはどんな効果があったのか？アート関係者の評価

✅ フリーズ・ロサンゼルスは、ロサンゼルスの充実したアートシーンにふさわしい規模のフェアとして、ロサンゼルスのアートマーケットにポジティブな影響を与えており、国際的なアートの中心地としての地位を確立するのに貢献している。

✅ フリーズ・ロサンゼルスは、地元のギャラリーの認知度を高め、ニューヨークや欧州のギャラリーがロサンゼルスに拠点を設けることに拍車をかけ、コレクター層の厚みを増している。

✅ フリーズ・ロサンゼルスは、ロサンゼルスのアートシーンを活性化させ、国際的なアートイベントとして認知されることに貢献し、歴史的に周縁的な位置付けだったロサンゼルスのアートシーンを世界にアピールする役割を果たしている。

さらに読む ⇒（アートニュースジャパン）出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/84

高額作品が数多く販売され、アート市場の活況ぶりがうかがえます。

2023年2月16日から19日にかけて開催されたフリーズ・ロサンゼルスでは、初日から活発な取引が行われ、高額作品の販売が相次ぎました。

特に、アメリカやヨーロッパの美術館による購入が目立ったようです。

最も高額な取引は、ハウザー＆ワースが出展したマーク・ブラッドフォードの抽象画《Shall Rest in Honor There》（2023）で、価格は350万ドル（約4億7000万円）でした。

その他の高額取引として、グラッドストーン・ギャラリーが出展したリチャード・プリンスの写真作品《Untitled(cowboy)》（1998）が300万ドル（約4億円）で販売され、ペース・ギャラリーが出展したハンク・ウィリス・トーマスの彫刻《The Embrace》の小型バージョンも売れたことが報告されています。

また、デビッド・ツヴィルナーは、ダナ・シュッツの油彩画《TheEncounter》（2022）を120万ドル（約1億6000万円）でヨーロッパの美術館に販売しました。

フリーズ・ロサンゼルスでは、これらの高額作品以外にも、多くのアーティストの作品が販売され、アート市場の活況が伺えます。

わあ、すごいですね！アートの世界って、お金持ちの世界なんだなぁ。

フリーズ・ロサンゼルス：ロサンゼルスを国際的なアートの中心地へ

フリーズ・ロサンゼルスは、ロサンゼルスのアートシーンを大きく変えましたね。

今年のフリーズ・ロサンゼルスが「成功した」と言える理由とは？

✅ 2023年のフリーズ・ロサンゼルスは、ロサンゼルスのアートシーンの急速な成長を象徴するイベントとして成功した。

✅ 特に、新会場のサンタモニカ空港での開催は、ロサンゼルスが主要なアートハブとして認められたことを示すものであり、多くのコレクターや鑑賞者を惹きつけた。

✅ しかし、会場の駐車場の不足やライドシェアへの依存など、ロサンゼルスの広大な土地に適応しきれていない面も見られた。

さらに読む ⇒美術手帖出典/画像元: https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/26804

ロサンゼルスが国際的なアートの中心地として確立されつつあることを示すイベントですね。

2018年の開催当初は懐疑的な見方もあったフリーズ・ロサンゼルスですが、3回目を迎えた今年は成功し、ロサンゼルスが国際的なアートの中心地として確立されたことを示しています。

ロサンゼルスは、アート制作の場としての歴史は長いものの、アート市場が活発化してきたのは近年であり、フリーズ・ロサンゼルスは、この傾向を加速させたと言えるでしょう。

ギャラリーのロサンゼルス進出が相次ぎ、地元のギャラリーも活気づいています。

フリーズ・ロサンゼルスの影響は、アート・バーゼルのような「バーゼル効果」とは異なり、既存の芸術活動を活性化させたと言えるでしょう。

地元のギャラリーの数は全体の40％近くに達し、国際的なアートフェアが地元の芸術家を支援する役割を果たしていることがわかります。

ロサンゼルスは歴史的に周縁的な存在でしたが、フリーズ・ロサンゼルスは、その芸術活動を世界にアピールする機会を提供しています。

でも、本当にロサンゼルスがアートの中心地と言えるのか、疑問が残ります。