ヴェネチア・ビエンナーレ2022 シュールレアリスムと女性アーティスト?シュールレアリスムの夢 「The Milk of Dreams」展の見どころ
シュールレアリスムの世界へ!女性アーティストが魅せる夢と現実の境界線!ヴェネチア・ビエンナーレ2023、異形の彫刻、鮮烈な絵画、驚愕のパフォーマンス!あなたも夢のミルクに浸ろう。
💡 第59回ヴェネチア・ビエンナーレは、シュールレアリスムをテーマにした作品の数々を展示
💡 キュレーターはチェチリア・アレマーニ、女性アーティストの作品が多数展示されている
💡 各国の個性豊かなパビリオンも注目ポイント
それでは、第59回ヴェネチア・ビエンナーレについて詳しく見ていきましょう。
ヴェネチア・ビエンナーレ2022 シュールレアリスムと女性アーティスト
第59回ヴェネチア・ビエンナーレで最も印象的な彫刻作品は?
アンドラ・ウルスタの鉛ガラス製彫刻
今回のヴェネチア・ビエンナーレは、シュールレアリスムというテーマに沿って、非常に興味深い作品が展示されていますね。

✅ 第59回ヴェネチア・ビエンナーレは、「The Milk of Dreams(ミルク・オブ・ドリームス)」をテーマに、シュールレアリスム的な作品の数々を展示している。
✅ キュレーターであるチェチリア・アレマーニは、作品同士の対比によって、それぞれの作品の魅力を引き出し、印象深い展示空間を作り上げている。
✅ 特にセントラル・パビリオンでは、アンドラ・ウルスタの鉛ガラス製の彫刻とローズマリー・トロッケルのテキスタイル作品、ハンナ・レヴィの彫刻とカーリ・アプソンの絵画など、興味深い組み合わせによって、鑑賞者に多様な視点を提供している。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/380様々なアーティストの作品が、対比的に展示されていることで、それぞれの作品の良さ、そしてシュールレアリスムの魅力がより際立って見えると感じました。
第59回ヴェネチア・ビエンナーレは、2022年に開催され、チェチリア・アレマーニがキュレーターを務めた「The Milk of Dreams(ミルク・オブ・ドリームス)」をテーマに、シュールレアリスムを題材とした作品が数多く展示されました。
セントラル・パビリオンでは、アンドラ・ウルスタの鉛ガラス製の彫刻とローズマリー・トロッケルのテキスタイル作品が印象的でした。
ウルスタの作品は、映画「エイリアン」や「プレデター」の怪物がヒントになったという、奇妙な人体と家庭ごみの組み合わせで、トロッケルの作品は、自動編み機と人間の編み手によるテキスタイルを組み合わせた抽象作品で、ウルスタの作品と相補的な色彩関係にある。
また、ハンナ・レヴィの彫刻、クリスティーナ・クォールズの絵画、カーリ・アプソンの絵画が展示され、人物の形をゆがめて抽象化した絵画と彫刻がつながっているかのようでした。
ジャクリーン・ハンフリーズは、抽象画のパロディーとも言える、静止画や絵文字を組み合わせた作品を展示。
サラ・エンリコのコンクリート製の彫刻は、ゆがんだ手足のようでもあり、ループ状の文字のようでもある。
ハンフリーズの絵画と共通する色調や形態が、つながりを思わせる。
アルセナーレ会場では、シモーヌ・リーのブロンズ彫刻とベルキス・アヨンの版画作品が強い印象を与えました。
リーの作品は、目のない黒人女性の胸像がドーム型の小屋の形で、西アフリカや米南部の伝統的な建築様式を暗示している。
アヨンの作品は、モノクロのコラグラフ版画で、リーの彫刻と対比的な印象を与えている。
アレマーニは、複数のアーティストの作品を対比させることで、作品を引き立て、印象的な展示空間を作り出している。
コロナ禍を経て、ようやく現地で鑑賞できるようになったヴェネチア・ビエンナーレは、見栄えだけではない、深い内容を持つ展覧会と言えるだろう。
うわぁ、シュールレアリスムって、なんか不思議な世界観ですよね。見てるだけで心が躍ります!
ヴェネチア・ビエンナーレの裏側 VIPと神出鬼没のパフォーマンス
ヴェネチア・ビエンナーレで見た、最も印象的な展示は?
クロアチア館のパフォーマンス
ヴェネチア・ビエンナーレの裏側、興味深いですね。

✅ 第59回ヴェネチア・ビエンナーレ「The Milk of Dreams」は、シュルレアリスムの芸術家レオノラ・カリントンの小説にちなんで名付けられ、58か国から200人以上のアーティストが参加しています。特に、ビエンナーレの歴史上初めて、女性のアーティストが参加者の90%を占めるという特徴があります。
✅ 同展は、「身体の表現とその変容」、「個人とテクノロジーの関係」、そして「身体と地球の関係」という3つのテーマに基づいて構成され、シモーヌ・リーの巨大な彫刻作品「Brick House」が金獅子賞を受賞しました。
✅ 「The Milk of Dreams」では、これまで美術史のなかで過小評価されてきたアーティストの作品も展示されており、ブードゥー教の神話や女性の役割、日系人強制収容所での経験、そして「器」の重要性といったテーマに焦点を当てています。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/venice_biennale_2022_report1VIPの優先列の話、ちょっと笑ってしまいました。
でも、クロアチア館のパフォーマンスは、まるで映画の世界みたいで、ワクワクしました。
ArtinAmericaのシニア・エディターであるレイチェル・ウェツラーは、2022年のヴェネチア・ビエンナーレで、ジャルディーニの中央パビリオンで開催されている「The Milk of Dreams」展の後半部分や、神出鬼没のクロアチア館などを独自の視点でレポートしています。
ジャルディーニに到着すると、すでに長蛇の列ができており、VIPたちは並ばされることに不満そうでした。
周りにいた裕福なコレクター、アートアドバイザー、美術館のディレクターたちは、優先者の列を尋ねながら次々と列を抜け出し、長蛇の列はすぐに短くなりました。
この日、最も印象的だった一つは、トモ・サビッチ=ゲカンによるクロアチア館の展示でした。
日々異なる時間と場所で行われるこのパフォーマンスは、他のパビリオンを一時的に間借りするもので、インスタグラムで発表されます。
水曜日の昼過ぎには、実際に見たという人が周りにはおらず、いたずらなのか、それとも見えないアーティストに誘導されている鑑賞者自身がクロアチア館のパフォーマーなのかと感じるほどでした。
実際にフィンランド館に着くと、ピルヴィ・タカラのビデオインスタレーション《CloseWatch(厳重な警備)》の近くで、観客たちが奇妙な動きを始めたことで、クロアチア館のパフォーマンスに遭遇しました。
パフォーマンスの内容が、具体的に説明されていないのが残念ですね。科学的な根拠に基づいた検証結果があれば、もっと納得できるのですが。
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