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美術館を楽しむ? 展覧会から学ぶ、アートの世界への誘い?展覧会の多様性と歴史、そして日本の美術館事情

美術館の歴史を紐解くと、古代ギリシャに始まり、王侯貴族のコレクション公開、そして市民への開放へと変遷。18世紀末にはルーヴル美術館が誕生し、近代美術館へと発展。20世紀にはMOMAのような革新的な美術館が、近年ではインスタレーションに対応した美術館も登場。本記事では、日本の美術館の多様なコレクションと、独自の企画力に焦点を当て、女性作家の再評価やジェンダーバランスの改善への取り組みを紹介します。

美術館を楽しむ? 展覧会から学ぶ、アートの世界への誘い?展覧会の多様性と歴史、そして日本の美術館事情

📘 この記事で分かる事!

💡 西洋美術における「愛」の表現をテーマにしたルーヴル美術館展や、印象派展の歴史的背景を紹介します。

💡 日本の現代アートの系譜を体感できる高橋龍太郎コレクション展や、日本の美術館の特徴を解説します。

💡 女性作家の再評価やジェンダーバランスの改善を目指す展覧会など、多様なテーマの展覧会を紹介します。

今回は、様々な展覧会を通して、アートの世界を多角的に見ていきたいと思います。

まずは、展覧会で何が見られるのか、その魅力に迫っていきましょう。

美術館の起源と発展

美術館の歴史はどのように進化してきたのか?

古代から現代へ、変容を遂げている

本展では、古代から19世紀半ばまでの西洋社会における「愛」の概念がどのように表現されてきたのかを探求します。

ルーヴル美術館展愛を描く京都市京セラ美術館で年月日
ルーヴル美術館展愛を描く京都市京セラ美術館で年月日

✅ 「ルーヴル美術館展 愛を描く」は、西洋美術における「愛」の表現をテーマにした展覧会で、ルーヴル美術館のコレクションからヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど18世紀のフランス絵画を中心に73点が展示されます。

✅ 展覧会では、神話画、風俗画、宗教画を通して、古代から19世紀半ばまでの西洋社会における「愛」の概念がどのように表現されてきたのかを探ります。

✅ 展覧会は2023年6月27日から9月24日まで、京都市京セラ美術館で開催され、企画チケットとして京友禅のスマホ拭き付きチケットや京都のお香付きチケットも販売されています。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.outermosterm.com/louvre-museum-exhibition/

73点もの作品を通して「愛」をテーマに深く掘り下げており、企画チケットも魅力的ですね。

美術史における「愛」の変遷を辿れる、貴重な展覧会だと感じました。

美術館の歴史は古代ギリシャ・ローマのムーセイオンに遡り、学術研究センターのようなものでした。

ルネサンス以降、王侯貴族が収集した美術品が美術館の核となり、啓蒙思想と市民革命によって一般市民に公開されるようになりました。

18世紀末から始まったルーヴル美術館やプラド美術館などは、王侯貴族の宮殿を再利用した「第1世代の美術館」で、古典美術の常設展示が中心でした。

20世紀に入ると、印象派以降の同時代美術を扱う「第2世代の美術館」が登場し、近代美術館が生まれました。

ニューヨークの近代美術館(MOMA)やホイットニー美術館、パリのポンピドゥー・センターなどは、常設コレクションだけでなく企画展示にも力を入れています。

近年ではインスタレーションに対応する「第3世代」の現代美術館が登場しています

美術館って、やっぱり歴史を感じますよね。古代から愛の表現って変わらない部分もあるのかな? なんかロマンチック!

展覧会:芸術家の主張の場

展覧会はいつ頃から始まったの?

17世紀頃

印象派展は、新しい美術様式を生み出しただけでなく、芸術家の表現の場としての展覧会の重要性を示しました。

第回印象派展」って何?伝統的芸術サロンに対抗したグループ展
第回印象派展」って何?伝統的芸術サロンに対抗したグループ展

✅ 1874年に開催された「第1回印象派展」は、フランスの伝統的なサロンに認められなかった画家たちが、自分たちの作品を展示するために開催された展覧会です。

✅ 印象派画家たちは、サロンの保守的な傾向に反発し、瞬間的な光をとらえる革新的な技法や、農村風景や自然景色の主題の作品を発表しました。

✅ 「第1回印象派展」は当初は嘲笑されましたが、その後、印象派は新しい美術スタイルとして受け入れられ、後世の美術界に大きな影響を与える存在になりました。

さらに読む ⇒アートのイロハが分かるメディア イロハニアート出典/画像元: https://irohani.art/study/16008/

印象派の画家たちが、伝統的なサロンに反発し、独自の表現を追求した姿勢は、現代にも通じるものがありますね。

美術史におけるターニングポイントとなった展覧会です。

展覧会は芸術家の主張の場であり、ルネサンス以前には持ち運びが難しい作品が多く、展覧会という形式は存在しませんでした。

油絵の発明によって作品が持ち運べるようになり、画商が登場したことで商品生産が盛んになり、17世紀頃には街頭に作品が並べられるようになりました。

17世紀フランスのアカデミー会員によるグループ展や、18世紀のルーヴル宮殿のサロン・カレで行われた展覧会から「サロン」と呼ばれるようになりました。

18世紀末の市民革命後には、アカデミー会員以外にも門戸が開かれ、審査制が導入されましたが、審査員がアカデミー会員中心であったため、保守的な芸術家と革新的な芸術家の対立を深めました。

その象徴的な事件として、1863年の「落選展」があります。

印象派の画家たちの反骨精神は理解できますが、やっぱり客観的な評価も重要ですよね。最初は嘲笑されたっていうのは、ちょっと面白い。

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日本の美術館、新時代へ!多様なコレクションと企画力で魅せる。女性作家再評価、ジェンダーバランス改善も。