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横尾忠則の芸術世界:個展から「Y字路」シリーズまで、多様な表現を探る?横尾忠則:多岐にわたる作品と、その創作の源泉

鬼才・横尾忠則、87歳にして新作102点! 中国の詩僧「寒山拾得」をモチーフに、シルクハット姿からロボットまで、自由奔放な発想で再構築。グラフィックデザイナーから画家へ転身、自己表現を追求し続ける横尾芸術の全貌が明らかに。代表作「Y字路」シリーズにも注目! 人生の岐路を象徴する作品を通して、横尾忠則の世界観に触れて。

横尾忠則の芸術世界:個展から「Y字路」シリーズまで、多様な表現を探る?横尾忠則:多岐にわたる作品と、その創作の源泉

📘 この記事で分かる事!

💡 横尾忠則氏の最新個展「寒山拾得」は、東京国立博物館で開催。風狂な詩僧をモチーフにした新作を発表。

💡 ピカソに衝撃を受け画家を志した横尾氏。グラフィックデザインから絵画への転換と、表現の探求。

💡 「Y字路」シリーズは、人生の岐路を象徴。故郷の風景や記憶を基に、多様な作品を展開。

本日は、多岐にわたる作品で私たちを魅了し続ける横尾忠則氏の芸術世界を、多角的に見ていきましょう。

横尾忠則:寒山拾得をモチーフにした新作を発表

横尾忠則は、どんなモチーフをテーマに新作を発表したのか?

「寒山拾得」

今回の個展開催と新作発表は、横尾氏の長年の創作活動の集大成と言えるでしょう。

遠山正道×鈴木芳雄連載「今日もアートの話をしよう」横尾忠則

公開日:2025/03/10

遠山正道×鈴木芳雄連載「今日もアートの話をしよう」横尾忠則

✅ 横尾忠則氏が東京国立博物館で9月に開催される個展「寒山拾得」について、そのテーマに至るまでの経緯と、現代アーティストの個展開催という画期的な試みについて語った。

✅ 横尾氏は、1年間描き続けた「寒山拾得」シリーズの100点目を完成させたばかりで、絵を描くことに飽きを感じていると語った。

✅ 東京国立博物館は、現代アートの作家が個展を開催するのは前例がないため、企画実現までに時間がかかったが、横尾氏の作品に対する興味関心が大きく、実現に至ったという。

さらに読む ⇒都心の平米を超えるマンション出典/画像元: https://r100tokyo.com/curiosity/talk-art/230706/

横尾氏が絵を描くことに飽きを感じているというのは、意外でした。

しかし、新たな表現を模索し続ける姿勢は素晴らしいですね。

横尾忠則は、1950年代からグラフィックデザイナーとして活躍し、80年代にピカソ展を見て画家宣言をし、現在も精力的に制作を続けています。

87歳になった今も、磯崎新設計のアトリエで、制作に没頭しています。

今回の東京国立博物館表慶館での個展では、約1年2カ月の間に102点もの新作を発表しています

新作は「寒山拾得」という中国・唐時代の2人の詩僧をモチーフにしたシリーズです。

横尾氏は、「寒山拾得」を独自の解釈で、100点以上の異なるスタイルで描いたといいます。

「寒山拾得」は、世俗を超越した奇行ぶりの詩僧で、「風狂」と伝えられています。

横尾氏は、彼らを「好き放題、勝手気ままな生き方」を象徴する存在と捉えているようです。

作品群は、それぞれの画風で「寒山拾得図」を再構築しており、シルクハットとマントを身につけた魔術師風から、ロボット、マネのマネの絵画風など、多種多様で痛快です。

伝統的なモチーフに、現代的な解釈を加え、横尾氏の自由な発想が炸裂しています。

横尾さんの作品は、固定概念にとらわれず自由でいいですね!私も、自分の心の赴くままに表現したいです!

横尾忠則:ピカソ展が画家への道を切り開く

横尾忠則が画家を目指したきっかけは?

ピカソの生き方に感銘

ピカソとの出会いが、横尾氏の人生を大きく変えたのですね。

生き方に影響を受けるというのは、とても共感できます。

横尾忠則の個展『迷画感応術』、ピカソらに敬愛を込めた作品紹介
横尾忠則の個展『迷画感応術』、ピカソらに敬愛を込めた作品紹介

✅ 横尾忠則の個展「横尾忠則 迷画感応術」が、3月19日から神奈川・箱根の彫刻の森美術館で開催されます。

✅ 同展では、横尾が芸術家たちへの敬愛やユーモアを込めて制作した作品が展示され、ピカソ、デュシャン、キリコなど、様々な芸術家を主題とした作品が鑑賞できます。

✅ また、メルセデス・ベンツの「スマート」を使用したアートカーも展示されます。

さらに読む ⇒(スパイス)|エンタメ特化型情報メディアスパイス出典/画像元: https://spice.eplus.jp/articles/44253

クライアントワークから自己表現の世界への転換は、勇気のいる決断だったと思います。

様々なモチーフへの挑戦も興味深いです。

横尾忠則は、グラフィックデザイナーとして成功を収めていた1980年、ニューヨーク近代美術館で見たピカソの個展に衝撃を受け、画家になることを決意しました。

これは、ピカソの作品そのものよりも、彼の生き方、本能を第一に芸術に従わせる生き方に触発されたものでした

横尾は、クライアントの要望に応えるグラフィックデザインから、100%自己に忠実な絵画の世界へとシフトしたいという思いを抱いていました。

絵画の世界へ足を踏み入れた横尾は、古今東西の美術史、宗教、神話など様々なテーマに取り組み、ボディービルダーとのコラボレーションや陶板による作品制作などを通して、自身の表現方法を探求していきました。

また、夢で見た滝をモチーフに、世界中の滝の絵葉書を収集したり、インスタレーションを制作したりするなど、個人的なイメージを作品に取り入れていきました。

1990年代に入ると、万華鏡のような複雑な画面構成や、子供時代や故郷の風景、記憶に基づくイメージコラージュなど、より個人的な要素が作品に色濃く反映されるようになりました。

特に、10代の経験や感情を「パンドラの箱」と表現し、それが創作活動の原点であると語っています。

ピカソの生き方、ですか。それは科学的な根拠に基づいたものでしょうか?感情論ではなく、客観的な事実を知りたいですね。

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横尾忠則の全貌が明らかに!大規模個展、代表作「Y字路」展も開催。赤と黒の絵画、新作、コロナ禍の取り組み…多様な作品で横尾ワールドを堪能!予約優先で、あなたの目で確かめて。