山口晃の世界観とは?画家・版画家 山口晃の作品と思想に迫る!(?)伝統と現代を融合させる画家、山口晃の魅力
山口晃:伝統と現代が融合した奇才の画家。古画の様式を学び、東京の街を緻密に描く。ユーモラスな発想と細密描写が織りなす作品は、観る者を異次元へと誘う。水戸芸術館での個展や、書籍挿画など、その才能は多岐にわたる。山口晃の世界を堪能せよ!
💡 山口晃は、伝統的な技法と現代的なモチーフを融合させた独自のスタイルを確立し、国内外で高い評価を得ています。
💡 山口晃の作品は、日本橋のステンドグラスや「風が強く吹いている」の挿絵など、多岐にわたる分野で展開されています。
💡 山口晃は、型を学び、それを自身の表現に活かすことで、表現の幅を広げ、創造性を高めています。
本日は山口晃さんの世界観を紐解きます。
生い立ちから作品の特徴まで、多角的にご紹介していきます。
山口晃さんの生い立ちと家族
山口晃さんの妻は誰?
梅村由美さん
山口晃さんの生い立ちから、作品が生まれる背景に迫ります。
公開日:2021/07/19

✅ 日本橋駅の高島屋方面改札前に設置された巨大なステンドグラス「日本橋南詰盛況乃圖」は、江戸時代から現代までの日本橋周辺の街並みを描き、歴史と現代が交差する様子を表している。
✅ ステンドグラスには、古い商家と現代的なビルが混在し、自動車や荷車が行き交う様子が描かれている。また、高速道路の上に木製の日本橋がかかるという不思議な光景も描かれている。
✅ 作者の山口晃氏は、日本橋が商人の街であるだけでなく、過去の建物から生活雑貨や金融など時代の流れを見ることができる点を指摘している。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20210719/dde/012/040/005000c日本橋のステンドグラス、圧巻ですね。
歴史と現代が見事に融合し、まるで絵巻物を見ているようです。
山口晃さんは、1969年8月2日生まれの画家・版画家です。
群馬県桐生市で育ち、多摩美術大学を中退後、東京藝術大学に入学しました。
父親は障害者施設の職員をしながら絵を描いており、山口晃さんは子供の頃からレゴブロックや粘土、絵などの一人遊びが好きでした。
山口晃さんの代表作には、成田国際空港のターミナルにある「成田国際空港南ウィング盛況の圖」や、東京メトロ銀座線の日本橋駅にあるステンドグラス「日本橋南詰盛況乃圖」などがあります。
山口晃さんの妻は梅村由美さんで、東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業しています。
山口晃さんと梅村由美さんは、学内で知り合った可能性が高いです。
梅村由美さんは、都内のいくつかのコンテンポラリーアートギャラリーに約25年間勤務し、現在は山口晃さんのマネージャーとしてサポートしています。
山口晃さんと梅村由美さんの間に子供がいるかどうかは確認できませんでしたが、山口晃さんの著書である「すゞしろ日記」や「ヒゲのガハクごはん帖」には子供の話が出てきていません。
そのため、子供はいない可能性が高いと考えられます。
山口晃さんの生い立ちを伺って、彼の作品がなぜあんなにも独創的なのか、少し理解できた気がします。家族の影響って大きいんですね。
山口晃さんの美術に対する考え方と型への意識
山口晃さんは、伝統的な日本画の「型」をどのように自身の表現に活かしているのでしょうか?
自分のイメージを表現するための手段として
山口晃さんの美術に対する考え方を深く掘り下げていきます。

✅ 山口晃さんの絵画の特徴は、伝統的な絵画の様式を用いながらも、現代的な要素を取り入れた独特なもの。たとえば、洛中洛外図をモチーフにした作品では、時代を行ったり来たりする人物や、京都タワーをローソクに置き換えるなど、ユーモアと想像力を駆使した表現が見られる。
✅ 山口さんは、幼い頃から絵を描くことを楽しみ、自分の内面の心の動きを表現してきた。しかし、学校で絵を描く際に、時間制限や評価という外的な要因によって、絵を描く行為から分離させられる経験をする。
✅ 大学進学後、自分はイメージしたものを描こうとしても、手の技が追い付かないという課題に直面する。その経験から、油絵を学び、イメージを形にするための技術を習得していく。
さらに読む ⇒ほとんど円大学|おとなも大学を使っちゃおう出典/画像元: https://hotozero.com/enjoyment/learning-report/kyoto-art_yamaguchi_akira/型を学ぶ重要性について語られていましたが、まさにその通りだと思います。
基礎がしっかりしているからこそ、自由な発想が生まれるのでしょうね。
山口晃さんは、日本の伝統的な絵画の様式を用いつつ現代的な要素を取り入れた独特な作品で知られる画家です。
2021年5月31日、京都芸術大学の公開講座「日本芸能史『型と創造』」で講演を行いました。
講演では、山口さん自身の美術に対する考え方や、自身の制作活動における「型」と「創造」の関係性について語りました。
山口さんは、子どもの頃から絵を描くことを楽しみ、自分の内面の心の動きを絵を通して表現していました。
しかし、学校での絵画教育や、美大での油絵の学習を通して、絵を描く行為が「自分」から分離していく経験を積みます。
やがて、自分のイメージを絵画で表現することが難しくなり、その経験を通して「型」の重要性に気づくようになります。
伝統的な日本画の「型」を学び、それを自分の表現に活かすことで、自身の表現の幅を広げていくことを目指しました。
山口さんの講演は、自身の経験に基づいたものであり、絵画における「型」と「創造」の関係性について深く考えるきっかけを与えてくれます。
型を意識するというのは、効率的なトレーニング方法のようですね。科学的根拠に基づいたアプローチかもしれません。
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山口晃の世界へ!伝統と現代が融合した油彩画で魅せる画家。東京を描き、過去と未来を繋ぐ。細密描写とユーモア溢れる作品で、観る者を魅了する個展情報も!