バンクシー作品の盗難事件まとめ！『ネズミ』や『少女』、そして『愛はゴミ箱の中に』？バンクシー作品の盗難事件：『ネズミ』『少女』『オオカミ』…作品と、その行方

「悲しい少女」の盗難と裁判

2015年のパリ同時多発テロの傷跡を癒すために描かれた少女の絵が、窃盗団によって盗まれた事件。

その顛末と、裁判の結果について解説します。

バンクシーあった仏で盗難の作品、伊農家で発見：東京新聞デジタル

✅ 2015年のパリ同時多発テロで犠牲者を追悼するため、バンクシーがバタクラン劇場に描いた作品が、2019年に盗難された後、イタリアの農家で発見された。

✅ この作品は、悲しげな表情をした少女のデザインで、劇場の非常口に描かれていた。

✅ イタリアとフランスの警察による合同捜査の結果、農場の建物内で作品が発見され、盗難に関与した人物が逮捕された。

さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/34883

テロの犠牲者を追悼する絵が盗まれるというのは、非常に心が痛みますね。

窃盗団が逮捕され、有罪になったことは、少し救いがあります。

2019年1月にパリのバタクラン劇場の扉に描かれたバンクシーの作品「悲しい少女」が窃盗団によって盗難されました。

この作品は2015年の同時多発テロ事件の犠牲者を追悼するものでした。

窃盗団は扉の蝶番を切断し、わずか10分足らずで作品を盗み出し、その後イタリアで発見されました。

6月23日、フランスの裁判所は窃盗団の8人を有罪判決しました。

主犯格の男は3年の刑を宣告され、電子足輪の着用が命じられました。

その他、窃盗に関与した3人には実刑判決が下されましたが、実際の刑期は服役ではなく電子足輪の装着となります。

また、扉の運搬を手伝った3人は10カ月の懲役刑を宣告され、盗品を一時的に隠していたホテルの所有者であるイタリア人男性は、6カ月の営業免許停止処分を受けました。

裁判所は、窃盗団は作品に込められた意味を無視して、高い価値があることを知って利益を得ようとしたと判断しました。

テロを追悼する作品が盗まれるなんて、本当に許せない！ でも、犯人たちが裁かれたことは、少しだけ希望を感じます。

最新作の盗難

バンクシーの最新作は、標識に描かれたドローン。

一体どのようなメッセージが込められているのでしょうか。

そして、その作品は、発表からわずか1時間で盗まれたというのです。

バンクシー新作「ドローン」、本人公開後にすぐ窃盗被害：朝日新聞

公開日:2023/12/23

✅ バンクシーがロンドン市内に設置した新作が公開された後、わずか約1時間で盗難されました。

✅ 作品は「STOP」と書かれた標識に、軍用ドローンが貼り付けられたもので、イスラム組織ハマスとイスラエルの军事衝突に対する「停戦」を訴えるメッセージ性を帯びている可能性があります。

✅ 盗難の様子は目撃者によって撮影され、SNSで拡散されています。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASRDR1HMWRDQUHBI02Y.html

反戦を訴える作品が、わずか1時間で盗まれるとは…皮肉な結果ですね。

この作品が、今後どうなるのか気になります。

イギリスの著名なストリートアーティスト、バンクシーが12月22日にロンドンに制作した最新作が、発表からわずか1時間で2人の男によって盗まれた。

作品は、道路標識の上に3機の戦闘用ドローンが描かれたもので、反戦メッセージを込めたものと見られる。

盗難は、公共物である道路標識を切り取るという違法行為であり、犯人はすでに逮捕された。

現在、作品は警察に押収されており、今後の行方は不明。

バンクシーは今後、この盗難事件についてコメントを出す可能性がある。

バンクシーの作品は、いつも強烈なメッセージ性がありますね。盗まれたってことは、それだけ影響力があるってことなのかな？

「愛はごみ箱の中に」のオークション

オークションで話題となった、バンクシーの「愛はゴミ箱の中に」。

作品がシュレッダーで破壊されるという、衝撃的な事件についても解説します。

作品解説】バンクシー「愛はごみ箱の中に」

公開日:2023/03/18

✅ 「愛はゴミばこの中に」は、バンクシーがサザビーズのオークションで自身の作品「風船と少女」をシュレッダーで破壊した事件を受けて制作された作品。この作品は、芸術市場の商取引と芸術家自身の意図との対立、そして芸術作品が商品化される現状への風刺を込めた作品である。

✅ 「愛はゴミばこの中に」は、オリジナル作品「風船と少女」の派生作品であり、2006年にバンクシーが友人にプレゼントした際に、作品内に自動シュレッダーを仕込んだ装置を仕込んだ作品。2018年のオークションでシュレッダーが作動し、作品が破壊されたことで、芸術市場における価値観や芸術家の意図、作品に対する所有権などの問題を浮き彫りにした。

✅ 「愛はゴミばこの中に」は、キャンバスにエアロゾル・スプレーとアクリル絵具を用いた作品で、バンクシーの芸術的技術がキャンバス作品にも応用されていることがわかる。この作品は、バンクシー自身の芸術に対する考え方を示す象徴的な作品であり、芸術市場の現状やアートに対する私たちの考え方に変化をもたらす可能性を秘めている。

さらに読む ⇒アートペディア出典/画像元: https://www.artpedia.asia/love-is-in-the-bin/

作品がオークションで破壊されるなんて、前代未聞ですね！ バンクシーの作品は、アート市場に大きな波紋を呼んでいますね。

2021年10月15日、サザビーズのオークションにて、バンクシーの作品「愛はごみ箱の中に」（元々は「少女と風船」）が1850万ポンド（約26億円）で落札されました。

これはバンクシーの作品としては過去最高額となります。

この作品は、2018年のサザビーズのオークションで落札された際に、額縁の下部に隠されていたシュレッダーによって自壊したことで有名です。

今回のオークションでは、当初400万～600万ポンドの参考価格を大きく上回り、入札は250万ポンドから始まり、瞬く間に1000万ポンドに達しました。

最終的には、1600万ポンドで個人投資家に落札されました。

オークションを取り仕切ったサザビーズのオリヴァー・バーカー氏は、落札が決まった後、「決定のハンマーを振り下ろすのがとても怖い」とジョークを飛ばしました。

サザビーズの現代美術担当者アレックス・ブランチク氏は、「愛はごみ箱の中に」を「反権威主義の芸術としてあがめられる遺産の後継者」であり、「バンクシーの究極の芸術作品」と評しています。

この作品は現在、ドイツのシュトゥットガルト州立美術館に無期限貸与されています。

アート作品がシュレッダーで破壊されるなんて、まるで錬金術みたいですね！ バンクシーの作品は、一体どんな価値があるんだろう？

バンクシーの作品を取り巻く様々な出来事についてご紹介しました。

彼の作品は、私たちに様々な問いを投げかけ、考えさせられますね。