キュビスムとは?ピカソとブラックが切り開いた革新的な芸術運動の魅力とは?20世紀初頭に誕生したキュビスムの世界
20世紀初頭、ピカソとブラックが生み出した革新的な芸術運動、キュビスム。対象を幾何学的に分解し、複数の視点から再構築。従来の絵画を一変させ、現代アートに革命を起こした。セザンヌの影響から生まれたキュビスムは、分析的・総合的キュビスムへと発展。名作「ゲルニカ」をはじめ、多様な表現で視覚世界を揺さぶる。キュビスムの奥深き世界へ、あなたも足を踏み入れてみませんか?
💡 キュビスムは、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出された20世紀初頭の芸術運動です。
💡 対象物を幾何学的に分解し、複数の視点から見た断片を一つの絵に組み合わせる表現です。
💡 従来の絵画の描き方を根本的に変え、現代アートに大きな影響を与え、美術史に名を刻んでいます。
本日はキュビスムの世界へご案内いたします。
キュビスムがどのように美術史に影響を与えたのか、皆様と紐解いていきましょう。
キュビスムの誕生と影響
キュビスムは誰が作った?
ピカソとブラック
キュビスムは、20世紀初頭に西洋美術の伝統を覆し、新たな表現方法を確立しました。
この章では、キュビスムの誕生とその影響について詳しく見ていきましょう。

✅ キュビスムは、20世紀初頭に西洋美術の伝統を覆した美術運動であり、レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナリザ》のような伝統的な絵画とは大きく異なる絵画を生み出した。
✅ キュビスムは、形式や構図、絵画空間について、当たり前とされていた前提を粉々に打ち砕き、1815年にナポレオンが敗北して以来ヨーロッパを支配してきた保守的な政治秩序の崩壊を視覚的に予見していたと考えられる。
✅ キュビスムは、10年ほどでピークに達し、その成果がほかの運動に吸収されたり代替されたりする中で終焉を迎えた。キュビスムは、ルネサンス期に復活した古典様式に基づく、自然に忠実な絵画を追求する伝統的な西洋美術を覆し、現代アートへと続く新たな道を切り開いた。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/876キュビスムの誕生は、従来の美術の概念を覆すものでした。
対象物を幾何学的に分解し、複数の視点から捉えるという斬新な手法は、当時の人々に大きな衝撃を与えたことでしょう。
キュビスムは、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出された革新的な芸術運動です。
この運動は、対象物の形状を幾何学的に分解し、複数の視点から見た断片を一つの絵に組み合わせて表現することを特徴としています。
キュビスムは、従来の絵画の描き方を根本的に変え、現代アートに大きな影響を与えました。
キュビスムの誕生は、ポール・セザンヌの影響によるとされています。
セザンヌは、自然を基本的な幾何学形状に分解し、その本質を捉えようとする技法を用いていました。
ピカソとブラックは、セザンヌの作品から刺激を受け、共同でキュビスムを追求しました。
なるほど!従来の美の概念にとらわれない自由な発想が、新しい世界を切り開いたんですね。なんだか希望が湧いてきます!
キュビスムの進化と鑑賞
キュビスムはどのように発展していったの?
段階的に進化しました
キュビスムは、プロト・キュビスム、分析的キュビスム、総合的キュビスムと進化しました。
各段階の特徴を理解することで、キュビスムの世界観をより深く味わえるでしょう。
公開日:2024/04/03

✅ キュビスムとは、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始された20世紀初頭の芸術運動で、モチーフを立方体のように幾何学的に変化させ、複数の視点から見た面を一つのキャンバスに収めることで、抽象的な表現を実現したものです。
✅ キュビスムは、プロト・キュビスム、分析的キュビスム、総合的キュビスムの3つの段階に分けられます。プロト・キュビスムはセザンヌの影響が強く、セザンヌ的キュビスムとも呼ばれます。分析的キュビスムは、対象を小さな切子面に分解し、再構成することで、平面的な表現に近づきます。総合的キュビスムは、分析的キュビスムで分離された要素を再び統合することで、コラージュや色彩の豊かさを特徴とします。
✅ キュビスムは、セザンヌの幾何学的な表現やアフリカ彫刻の影響を受け、現代美術に大きな影響を与えた重要な芸術運動です。その後の芸術運動にも影響を与え、コラージュやレディ・メイドなど、現代美術の基礎を築く役割を果たしました。
さらに読む ⇒西洋美術ナビ出典/画像元: https://bijunavi.com/glossary/cubisme/キュビスムの進化は、表現方法の探求そのものですね。
分析的キュビスムから総合的キュビスムへの変化は、画家たちの飽くなき探求心を感じさせます。
キュビスムは、初期の「プロト・キュビスム」から、対象を分析的に分解する「分析的キュビスム」、そしてさらなる統合を試みた「総合的キュビスム」へと発展しました。
総合的キュビスムでは、紙や新聞紙などをキャンバスに貼り付ける「パピエ・コレ」の技法が用いられ、コラージュの手法が導入されました。
キュビズムの作品は、伝統的な遠近法や陰影法を無視し、様々な視点からの断片が複雑に組み合わさっています。
そのため、鑑賞する際には、それぞれの面や角度ごとの色彩や筆触をじっくりと観察することが重要です。
また、作品の背景を理解することで、より深い解釈を得ることができます。
幾何学的な表現だなんて、なんだか非現実的で、科学的根拠があるのか疑わしいわね。でも、それが新しい表現を生み出す力になったというなら、少しは理解できるかもしれないわ。
次のページを読む ⇒
キュビスム、それは絵画革命!ピカソやブラックらが多視点で描く、20世紀アートの基礎。平面に立体感を生み、表現の可能性を広げた革新的な芸術運動。