竹内栖鳳の世界?:写生と革新で日本画を牽引した巨匠の軌跡とは?京都市京セラ美術館「竹内栖鳳」展の見どころ
近代日本画の巨匠、竹内栖鳳。写実と革新を融合し、日本画壇に新風を吹き込んだ彼の画業を、生誕160年を記念して紐解きます。師である幸野楳嶺や、個性豊かな弟子たちの作品を通して、栖鳳の芸術と、彼らが受け継いだ「力」を体感。伝統と革新のはざまで生まれた、色褪せない名作の数々を、ぜひご堪能ください。
巨匠の軌跡:竹内栖鳳の画業
竹内栖鳳はどんな画家?
近代日本画の巨匠
竹内栖鳳は猫の絵で有名ですが、多様な動物を描き、その描写力は見る者を魅了します。

✅ 竹内栖鳳は猫の絵で有名だが、様々な動物や魚を描いており、本展ではライオン、虎、龍、熊、象など多様な生き物が展示されている。
✅ 特に印象的な作品として、軍鶏の争いを描いた「蹴合」と、鯛と子鯛を描いた「海幸」が挙げられる。「蹴合」は迫力のある戦闘シーンが描かれており、「海幸」からは潮の香りや鯛の刺身の匂いが伝わってくるようだ。
✅ 栖鳳は雀の絵も得意としており、本展では「百騒一睡」「喜雀図」「雪中噪雀図」など、愛らしい雀の姿を見ることができる。また、足立美術館所蔵の「二匹の子犬」は、ストーブのそばで体を温めている子犬の姿が描かれており、京都画家の流れを感じさせる作品となっている。
さらに読む ⇒いづつやの文化記号出典/画像元: http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2013/09/post-ab5c.html写実的な描写力と、伝統と革新を融合させた画風は、近代日本画に新しい表現を示しましたね。
竹内栖鳳は、明治から昭和にかけて活躍した近代日本画の巨匠で、「東の大観、西の栖鳳」と称されるほど、近代日本画の歴史に大きな影響を与えた人物です。
幼少期より絵の才能を発揮し、13歳で四条派の土田英林に師事、その後、幸野楳嶺の私塾に入り、「棲鳳」の画号を授かりました。
1887年に京都府画学校を卒業後、画家として独立し、数々の博覧会で受賞を重ね、国内外で高く評価されました。
1900年のパリ万博では、『雪中燥雀』が銀牌を受賞し、世界に名を馳せました。
栖鳳の画風は、円山四条派の写生技法を基礎としつつ、狩野派や大和絵の技法、西洋画の写実性、東洋画や水墨画の伝統を取り入れ、独自のスタイルを確立しました。
写実的な描写力と、伝統と革新を融合させた画風は、近代日本画に新しい表現を提示し、後世に大きな影響を与えました。
代表作には、『班猫』『大獅子図』『羅馬之図』『絵になる最初』などがあり、いずれも高い評価を受けています。
特に『班猫』は重要文化財に指定されており、栖鳳の繊細な描写力と卓越した色彩感覚を象徴する作品として知られています。
竹内栖鳳の作品は、現在でも高い人気を誇り、美術品市場でも注目を集めています。
人生の転機を迎えている私にとって、伝統を守りながら革新を続ける栖鳳の姿勢は、とても心に響きます。私も、自分の道を切り開いていきたいです。
継承と革新:竹内栖鳳と弟子たちの軌跡
竹内栖鳳展で、弟子たちの作品から何を感じ取れる?
個性の開花
福田美術館で開催される展覧会では、竹内栖鳳とその弟子たちの作品を展示します。

✅ 福田美術館では竹内栖鳳の生誕160年を記念して、竹内栖鳳とその弟子たちの作品を展示する展覧会を開催する。
✅ 本展では、竹内栖鳳の師である幸野楳嶺らの作品や、竹内栖鳳自身の作品に加え、西山翠嶂、上村松園、土田麦僊、村上華岳、入江波光、福田平八郎、徳岡神泉らの作品も展示される。
✅ 本展は竹内栖鳳が近代日本画の先駆者として、日本画の旧習に新しい風を吹き込み、京都の日本画の発展に大きく貢献したことを示すものである。
さらに読む ⇒美術館・展覧会情報サイトアートアジェンダ出典/画像元: https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/8024栖鳳の弟子たちの多様な作品を通して、京都画壇の発展を理解できる、貴重な機会ですね。
福田美術館の2024年最初の展覧会は、「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」と題し、竹内栖鳳とその門下生の画家たちの特集です。
2024年が栖鳳の生誕160周年に当たることを機に企画され、京都市京セラ美術館や京都国立近代美術館で展示された作品に加え、新出作品も多数展示されます。
展覧会は大きく2つのパートに分かれています。
ギャラリー1では、栖鳳の作品を中心に、師匠の幸野媒嶺や、円山応挙、呉春など京都で活躍した江戸時代の円山・四条派の作品が展示されています。
栖鳳の師・媒嶺は、円山・四条派の流れを汲む画家で、派の祖である円山応挙は写生を重視していました。
栖鳳もその精神を受け継いでおり、展示を通して栖鳳の絵画の源流を感じることができます。
ギャラリー2とパノラマギャラリーでは、栖鳳の下で学んだ弟子たちの作品が展示されています。
ギャラリー2は戦前に活躍した画家、パノラマギャラリーは戦後に活躍した画家を中心に、活躍時期の時系列順で構成されています。
栖鳳の弟子たちは、師匠の教えを受け継ぎながらも、個性豊かな作品を生み出しています。
例えば、村上華岳、上村松園、西山翠章、小野竹喬、土田麦僊、広田百豊など、各々の作風は多種多様で、栖鳳にそっくりという作品はほとんどありません。
これは、栖鳳が弟子たちの個性を尊重し、独自の表現を伸ばすことを重視していた教育方針によるものです。
この展覧会では、栖鳳とその弟子たちの多様な作品を通して、京都画壇の源流から現代へと続く日本画の進化を感じることができます。
師匠と弟子たちの多様な作品を見比べることで、それぞれの個性が際立ちそうですね。個性を尊重する姿勢にも感動しました。
生誕160年記念:竹内栖鳳と弟子たちの力
竹内栖鳳展で、弟子たちの作品からどんなことがわかる?
師の影響と個性
竹内栖鳳の生誕160年を記念した福田美術館の企画展では、その芸術の深みを再認識できます。

✅ 京都の日本画家、竹内栖鳳と彼の弟子たちの作品を展示する企画展「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」が福田美術館で開催されています。
✅ 本展では栖鳳の作品26点をはじめ、弟子たちの作品、計98点を展示し、円山四条派から戦後まで、栖鳳と弟子たちの「競いながら前進を続けた」歴史をたどることができます。
✅ 展示は3部構成で、栖鳳の作品を通して円山四条派の流れを紹介する第1章、弟子たちの個性的な作品を紹介する第2章、戦後活躍した弟子たちの作品を紹介する第3章で構成されています。
さらに読む ⇒京都どすえ出典/画像元: https://dosue.net/fukudabijutsukan/栖鳳とその弟子たちの作品を通して、明治から現代までの日本画の流れを感じることができそうですね。
2024年初春、京都・嵯峨嵐山の福田美術館では、竹内栖鳳生誕160年を記念して、彼とその弟子たちの作品を展示する展覧会「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」を開催いたします。
本展は、近代京都の日本画を牽引した竹内栖鳳とその弟子たちの「力」に迫るものです。
福田美術館のコレクションから、栖鳳が師事した幸野楳嶺などの先人たちの作品、西洋画の影響も受けた栖鳳自身の作品、そして、西山翠嶂、上村松園、土田麦僊、村上華岳、入江波光、福田平八郎、徳岡神泉など、個性豊かな弟子たちの作品が展示され、明治・大正・昭和を通じて続いた彼らの快進撃と、その作品に込められた力が、令和という時代を生きる私たちに訴えかけます。
展覧会は3章構成で、第1章では、円山応挙以来の京都画壇の流れと、栖鳳が自身の芸術を完成させた過程を紹介。
栖鳳の代表作26点を通して、卓越した筆の技、構図の妙、色彩の美を堪能できます。
第2章では、栖鳳の影響を受けた弟子たちの作品を展示。
官展では評価されなかったものの、新しい日本画の描き方を模索した彼らの作品と、彼らの個性を育てた栖鳳の教育者としての影響力に迫ります。
第3章では、戦後まで活動した栖鳳の弟子たちの作品を展示し、師風を継承しながらも個性を追求し続けた彼らの生き様と、時代の変化に対応し続ける栖鳳の生き様を対比することで、彼らの創作活動の力強さを浮き彫りにします。
本展を通して、竹内栖鳳とその弟子たちの芸術の深みを再認識し、彼らの作品から現代へのメッセージを感じ取っていただければ幸いです。
展覧会を通して、作品に込められた力強さを感じられるのですね。どのようなメッセージが込められているのか、楽しみです。
竹内栖鳳は、写生と革新を追求し、日本画の世界を広げた巨匠でしたね。
本日はありがとうございました。
💡 竹内栖鳳は写生を重視し、写実的な動物画を得意とした近代日本画の巨匠。
💡 伝統と革新を融合させ、近代日本画に新たな表現をもたらした。
💡 多くの弟子を育成し、日本の美術界に大きな影響を与えた。