『どうしても欲しい!美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究』とは?(美術犯罪、エリン・L・トンプソン)美術品蒐集家の執念とあやまちを紐解く
美術犯罪学のエキスパート、エリン・L・トンプソン教授が、美術品の真贋問題に迫る! 美術界の闇と、蒐集家たちの執念が生み出した贋作の数々を暴く。古代ローマの像が示す、真実と虚偽の曖昧な境界線とは? 国家事業としての美術品収集が孕む問題、倫理的な問い、そして美術史を覆す衝撃の真実。サンキュータツオ氏も注目!『どうしても欲しい!美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究』、美術史の新たな扉を開く一冊。
美術品収集の光と影
美術品収集は国に何をもたらすのか?
アイデンティティと問題点
本章では、美術品収集における「真作」と「贋作」の複雑な関係について解説します。
公開日:2024/07/12

✅ 徳島県立近代美術館は、所蔵しているジャン・メッツァンジェの油彩画「自転車乗り」が贋作の可能性があると発表しました。
✅ 同館は、美術関係者からの情報を受け、真贋調査を進めているため、京都市京セラ美術館での展示を中止し、自館での所蔵作品展での公開も延期しました。
✅ 美術館は、購入元の画廊やメッツァンジェの作品目録を作成している関係機関に情報提供を求めるなど、真贋を早期に確認するため、広く情報収集を進めています。
さらに読む ⇒読売新聞オンラインニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/national/20240712-OYT1T50174/真作と贋作が表裏一体という指摘は、美術品の価値を揺るがすものであり、衝撃を受けました。
美術品を見る目が変わりそうです。
本書では、国家事業としての美術品蒐集が、国のアイデンティティの捏造に一役買っていたことや、蒐集自体が盗掘や密輸といった美術品を傷つける行為につながっていたことも明らかになっています。
さらに、美術品を「真作」と認定することは、「贋作」を作りやすくすることと同義であるという指摘は、真実とフェイクが表裏一体の関係であることを改めて認識させてくれます。
本書は、美術品収集という行為の裏側にある、政治的な意味合い、倫理的な問題、そして真実と虚偽の複雑な関係について、読者に深く考えさせる内容となっています。
美術品収集の裏側にある、政治的な意味合いや倫理的な問題について深く考えさせられました。自分も何かを収集する時に、色々なことを考慮したいです。
書籍情報
美術品蒐集に秘められた執念と過ちとは?
真贋問題の深淵
本章では、本書の書籍情報について詳しく解説していきます。
公開日:2017/11/06

✅ 本書は、古美術品の私的コレクションを築き上げた人々の動機と自己認識を分析し、彼らのアイデンティティと美術犯罪の闇の歴史に迫る。
✅ コレクターたちは富や権威の誇示、過去の精神的つながりへの希求、さらには自分自身のアイデンティティ構築のために古美術品を収集する一方で、その過程で贋作や改竄といった問題にも深く関与してきた。
✅ 本書では、古美術品の収集と偽造の歴史を振り返りながら、コレクターたちの欲望、偽造者たちの巧みな技、そしてそれぞれの行動の裏に隠された複雑な心理を明らかにする。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://honz.jp/articles/-/44494本書は、美術品の真贋問題に焦点を当て、蒐集家たちの執念と過ちについて考察したとあります。
お笑い芸人の方が翻訳されているのも面白いですね。
『どうしても欲しい!美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究』は、エリン・L・トンプソン著、松本裕訳の書籍です。
本書は、お笑い芸人で日本語学者のサンキュータツオ氏が、美術品の真贋問題に焦点を当て、蒐集家たちの執念と過ちについて考察しています。
本書は、芸術・生活/芸術総記ジャンルに属し、河出書房新社から2017年9月26日に発売されました。
価格は2640円(税込)です。
色々なジャンルの方が、美術品について語っているんですね。色々な人が関心を持っていることが分かりました。
本の概要
美術品蒐集の裏側にはどんな問題がある?
執念とあやまち
本章では、本書の概要について解説します。
![どうしても欲しい!―美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究[著]エリン・L・トンプソン](https://lunar-mystical.com/imgs/lm/4040/5.webp)
✅ 本書は、美術品蒐集家たちの執念とあやまちについて、歴史的な事例を交えながら考察したものです。
✅ 特に、偽物を見抜くことの難しさ、そして蒐集家たちの心理的な側面に焦点を当て、真贋判定の難しさを浮き彫りにしています。
✅ 著者は、美術史研究者であり、美術品蒐集家たちの行動や心理を深く分析することで、現代においても重要なテーマである「価値」や「所有」について示唆に富む考察を展開しています。
さらに読む ⇒書評まとめ読み!本の総合情報サイト-ブックバン-出典/画像元: https://www.bookbang.jp/review/article/542665本書は、美術史に新たな視点を取り入れた研究であり、美術品収集の裏側にある問題を浮き彫りにしています。
本書は、エリン・L・トンプソン教授による、美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究です。
著者は、美術史に新たな視点を取り入れ、美術品収集という行為の裏側にある複雑な問題を浮き彫りにしています。
本書は、美術品収集の価値や所有について示唆に富む考察を展開しているんですね。色々な視点から考えられそうです。
本書は、美術品蒐集という行為の裏にある、複雑な問題を深く掘り下げています。
美術品への見方が変わる、刺激的な内容でした。
💡 美術犯罪増加の背景には、美術館・博物館の情報公開の増加がある。
💡 美術品蒐集家の自己認識と、美術品を巡る闇の歴史について知る。
💡 美術品収集の倫理的な問題や、真実と虚偽の複雑な関係性を考察する。