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ミケランジェロ、システィーナ礼拝堂を描く? 天井画に込められた芸術とメッセージとは?ミケランジェロが描く、システィーナ礼拝堂天井画、その壮大な世界

ルネサンスの巨匠、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた壮大な天井画。30歳の若さで挑んだ圧巻のフレスコ画は、人間の創造から堕落、救済までをドラマチックに表現。代表作「アダムの創造」を含む数々の名場面は、人々の心を揺さぶり続ける。圧倒的な迫力と芸術性で、世界を魅了し続けるミケランジェロの魂の結晶をその目に焼き付けよう。

ミケランジェロ、システィーナ礼拝堂を描く? 天井画に込められた芸術とメッセージとは?ミケランジェロが描く、システィーナ礼拝堂天井画、その壮大な世界

📘 この記事で分かる事!

💡 ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画は、その壮大な規模と美しい描写で世界中の人々を魅了し続けています。

💡 天井画には旧約聖書の創世記が描かれており、人間の創造から堕落、そして救済までの物語が表現されています。

💡 ミケランジェロの革新的な表現技法と、そこに込められたメッセージは、今もなお多くの人々に感動を与え続けています。

本日は、ミケランジェロの代表作であるシスティーナ礼拝堂の天井画について、その魅力と秘密に迫っていきましょう。

まずは、システィーナ礼拝堂の建設と初期の壁画についてご紹介します。

システィーナ礼拝堂の建設と初期の壁画

システィーナ礼拝堂はいつ建て直されましたか?

1477年から1480年

システィーナ礼拝堂の建設とその初期の壁画について見ていきましょう。

15世紀末に建てられた礼拝堂は、芸術の宝庫として知られています。

システィーナ礼拝堂天井画』を解説!ミケランジェロの工夫の宝庫!

公開日:2024/03/29

システィーナ礼拝堂天井画』を解説!ミケランジェロの工夫の宝庫!

✅ ミケランジェロ・ブオナローティが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画は、神話や聖書の物語を描いた9つの場面からなる壮大な作品です。

✅ 教皇ユリウス2世の依頼により、ミケランジェロは彫刻家として活躍していたにもかかわらず、天井画の制作を余儀なくされました。

✅ 天井画は、ミケランジェロが自ら設計した足場を用いて、天井に直接描かれたもので、制作中には首を曲げて作業するなどの困難を強いられたことが伝えられています。

さらに読む ⇒ぬいの西洋美術冒険旅行出典/画像元: https://nuis-daringjourney.com/volta-della-cappella-sistina/

豪華な装飾が施された礼拝堂内部、特に壁面の絵画の数々は圧巻ですね。

ボッティチェッリやギルランダイヨといった名だたる画家の作品が並び、その質の高さに驚かされます。

1477年から1480年にかけて、法王シクストゥス四世の命により、システィーナ礼拝堂が建て直されました。

三階建ての建物で、二階部分が礼拝堂となっています

礼拝堂内部には、壁面にコーニスと呼ばれる帯状の突起が二列あり、壁を三つに分割しています。

一番上層にはアーチ型の窓があります。

完成直後から、壁面に様々な絵画が描かれ始めました。

ボッティチェッリやギルランダイヨといった一流の画匠が参加した壁画に加え、ミケランジェロは天井画と祭壇を飾る壁画を製作しました。

素晴らしいですね! ボッティチェッリやギルランダイヨの作品も素晴らしいですが、ミケランジェロの天井画への期待が高まります!

ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂天井画の制作

ミケランジェロはどんな作品で有名?

システィーナ礼拝堂の天井画

ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井画を制作した背景と、その制作過程について詳しく見ていきましょう。

教皇からの強い命令があったのですね。

システィーナ礼拝堂の壮大な天井画と《最後の審判》、最高傑作の裏にあるものもう一度学ぶ西洋美術史(第回)神のごときミケランジェロ・後編
システィーナ礼拝堂の壮大な天井画と《最後の審判》、最高傑作の裏にあるものもう一度学ぶ西洋美術史(第回)神のごときミケランジェロ・後編

✅ ミケランジェロは当初絵画制作に意欲がなく、ラファエロらの方が適任だと主張していたものの、教皇ユリウス2世の命によりシスティーナ礼拝堂天井画の制作を4年間かけて完成させた。

✅ ミケランジェロは彫刻家としての経験を生かし、解剖学を研究した上で天井画に躍動感あふれる肉体表現を取り入れた。また、制作過程では天井のカーブに合わせて足場を独自に設計し、1日に描く範囲を「ジョルナータ」と呼び、その跡が現在でも確認できる。

✅ ミケランジェロは天井画に建築モチーフを描き込み、奥行きと立体感を表現することに成功した。特にスパンドレルと呼ばれる三角形のモチーフを効果的に使用することで、画面全体を整理し、凹凸や影を生み出すことで、イリュージョンを実現している。

さらに読む ⇒ジェイビープレス|リアルな知性で世界に勝つ出典/画像元: https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75800

ミケランジェロの解剖学的な知識に基づいた肉体表現は、本当に素晴らしいですね。

遠近法を駆使した表現や、ジョルナータという制作方法も興味深いです。

ミケランジェロは当初、彫刻家として活躍していましたが、ローマ教皇ユリウス2世の依頼により、30歳の時にシスティーナ礼拝堂の天井画を制作することになりました。

当初は乗り気ではなかったものの、教皇の強い命令により、自ら設計した足場を組み、仰向けで作業を行い、1508年から1512年にかけて4年間で天井画を完成させました。

天井画の内容は、聖書の創世記に基づいており、人類の苦難と堕落、そして神の救済を表現しています

天地創造、アダムの創造、エヴァの創造、原罪と楽園追放、ノアの洪水など、聖書における重要な場面が描かれており、それぞれの場面には力強い人物像とドラマティックな表現が特徴です。

中でも、最も有名な「アダムの創造」では、横たわるアダムに神が息を吹き込もうとする瞬間がドラマチックに表現されています。

ミケランジェロが、解剖学を研究して人体を表現したという点には、科学的な裏付けがあって感心しました。当時の技術の高さが伺えます。

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ルネサンス巨匠ミケランジェロ、システィーナ礼拝堂天井画。壮大なフレスコ画が、神と人間のドラマを描く。創造から救済まで、圧巻の表現力で魂を揺さぶる芸術作品。