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上野駅の壁画『自由』とは?猪熊弦一郎の作品が描く戦後復興の希望とは?上野駅のシンボル『自由』、未来へ継承されるアート

戦後復興を象徴する猪熊弦一郎の壁画『自由』。上野駅に掲げられたこのパブリックアートは、人々の希望を映し出し、活気あふれる駅の風景の一部でした。鉄道ファンが熱狂した時代を経て、デジタル化で変化した駅。今回、東京藝術大学との連携で修復・補修へ。未来へ受け継がれるアートと、生まれ変わる駅空間に注目。

上野駅の壁画『自由』とは?猪熊弦一郎の作品が描く戦後復興の希望とは?上野駅のシンボル『自由』、未来へ継承されるアート

📘 この記事で分かる事!

💡 上野駅の壁画『自由』は、画家・猪熊弦一郎によって描かれ、上野駅の象徴として多くの人々に親しまれています。

💡 猪熊弦一郎は、その自由な表現で知られ、絵画、壁画、テキスタイルデザインなど幅広い分野で活躍しました。

💡 上野駅はリニューアルを迎え、壁画『自由』を含むアート作品の修復・補修が行われ、次世代へ継承されます。

それでは、上野駅の壁画『自由』に関する情報を、様々な角度から掘り下げていきましょう。

上野駅に生まれた『自由』

上野駅の壁画「自由」は何を表す象徴だった?

戦後の復興と希望

この章では、上野駅に生まれた『自由』について、その背景と歴史を紐解いていきます。

上野駅構内の絵
上野駅構内の絵

✅ 上野駅構内の絵「自由」は、作者の猪熊弦一郎の作品で、上野駅利用者にとって象徴的な存在となっている。

✅ 作者は、上野駅が東京への玄関口として、幼少期から多くの思い出を重ねてきたため、この絵に深い思い入れを抱いている。

✅ 上野駅の改装で絵がなくなってしまうことを懸念していたが、無事残されたことに安堵し、多くの人の記憶に残る存在であることを喜び、同時に、最近は東京駅を利用することが多くなったため、上野駅への寂しさも感じている。

さらに読む ⇒ココロの備忘録出典/画像元: http://aristocat.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/jr3c35.html

猪熊弦一郎の『自由』は、戦後の上野駅を象徴する存在でした。

壁画の存続と、上野駅への郷愁が感じられます。

1951年、戦後まもなく、物資不足の時代、上野駅という公共の場所に、猪熊弦一郎の壁画『自由』が掲げられました。

この壁画は、敗戦後の復興期に庶民の姿を見守ってきたパブリックアートであり、戦後社会のエネルギーと希望を感じさせる作品と言えるでしょう。

上野駅は、かつて鉄道ファンにとって聖地であり、多くの特急列車の発着を見ることができました。

当時の鉄道ファンは、時刻表を片手にホームからホームへと移動し、列車の姿を写真に収めていたそうです。

しかし、デジタル化が進むにつれて、上野駅の風景が一変し、壁画『自由』の存在感は薄れていったと言われています

(若者)絵って、見る人の心に訴えかける力がありますよね。猪熊さんの絵は、どんなメッセージを伝えたかったんでしょうか?

猪熊弦一郎:自由な表現を求める画家

猪熊弦一郎が設立した美術団体は?

新制作派協会

本章では、猪熊弦一郎という画家そのものに焦点を当て、彼の生涯と作品を詳しく見ていきましょう。

生誕年猪熊弦一郎展》香川の元祖マルチクリエイター・猪熊弦一郎の全貌に迫る
生誕年猪熊弦一郎展》香川の元祖マルチクリエイター・猪熊弦一郎の全貌に迫る

✅ 猪熊弦一郎展は、20世紀の日本を代表する画家・猪熊弦一郎氏の生誕120年を記念する展覧会です。

✅ 本展では、彼の作品を通して、社会の中で芸術家が担う役割を読み解きます。

✅ 猪熊弦一郎氏は、パリ、ニューヨーク、ハワイなど世界各地で活動を続け、絵画、壁画、テキスタイルデザイン、本の装丁など幅広い分野で活躍しました。

さらに読む ⇒日本の魅力、再発見ディスカバー・ジャパン出典/画像元: https://discoverjapan-web.com/article/97538

猪熊弦一郎は、自由な表現を追求し続けた画家でした。

多様な経験が彼の作品に深みを与えていることが伺えます。

猪熊弦一郎は、1902年に香川県高松市に生まれ、東京美術学校で学び、藤島武二に師事しました。

1926年に結婚し、1927年に東京美術学校を中退しました。

猪熊は、官展に関与せず、新制作派協会を設立しました。

猪熊弦一郎は、フランスでマティスに師事し、アメリカではマーク・ロスコ、イサム・ノグチなどの著名な芸術家と交流しました。

猫と妻を題材とするなど、自身の愛するものを自由に描いた作品が特徴です。

(大人)猪熊氏の作品は、様々な場所で発表されていますね。具体的に、どういった場所で活躍されていたのでしょうか?

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上野駅に蘇る猪熊弦一郎の壁画『自由』!戦後復興の象徴が修復・補修で鮮やかに。開放的な空間に生まれ変わり、駅の利便性も向上。未来へ繋がるアートと安全な駅。