NMWAと女性アーティストたち:多様な表現と新たな挑戦とは?世界唯一の女性美術館NMWAと、表現を切り開く女性アーティストたち
女性アーティストの芸術を世界に届ける国立女性美術館(NMWA)。1987年開館以来、女性の視点で制作された作品を収集・展示し、その歴史的価値を再認識させています。3年に一度開催される国際グループ展「Women to Watch」では、日本人アーティスト長谷川愛が選出。ジェンダー、環境、生命倫理など、多様なテーマで現代社会に問いかける作品群は必見です。
「Women to Watch」展:新たな世界を描く女性アーティストたち
NMWAの「Women to Watch」展で、長谷川愛が注目される理由は?
日本人初出展
長谷川愛さんの作品が、生命倫理というテーマを扱い、国際的な展覧会で展示されるのは素晴らしいことですね。
多くの方に、このテーマについて考えてもらうきっかけになるでしょう。

✅ ワシントンD.C.のNational Museum of Women in the Arts(NMWA)が開催する、女性アーティストのみの作品を集めた展覧会「Women to Watch」の2024年版が、「New Worlds: Women to Watch 2024」というタイトルで開催されています。
✅ 本展では、世界各国の28名の女性アーティストの作品が展示され、ジェンダー、環境、生命倫理、移動やアイデンティティなど、多様なテーマを探求しています。
✅ 日本人アーティストの長谷川愛は、同性カップルの遺伝子データに基づいた架空の子どもの姿を視覚化した作品「(Im)Possible Baby, Case 01: Asako & Moriga」を出展し、生命倫理に関する議論を提起しています。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/2209「New Worlds: Women to Watch 2024」は、現代社会の様々な課題をテーマにした作品が集まっていて、とても興味深いですね。
日本人アーティストの長谷川愛さんの作品も楽しみです。
ワシントンD.C.のNational Museum of Women in the Arts(NMWA)が3年に一度開催している国際グループ展「Women to Watch」が2024年も開幕しました。
日本人アーティストとして初めて長谷川愛が出展しています。
世界で初めて女性アーティストによる作品のみを収集する美術館として開館したNMWAは、2008年から3年に一度、各国の女性アーティストたちを世界に向けて紹介することを目指す展覧会シリーズ「Women to Watch」を開催しています。
2023年のリニューアル後初となる2024年の展覧会のタイトルは、「New Worlds Women to Watch 2024」です。
混迷を極める現代において、アーティストたちが過去や現在、未来をどう見つめ、その先にどのような世界を描き出そうとしているかを紹介する意図が込められています。
出身も文化もさまざまな28人のアーティストが選出され、絵画、彫刻、写真、インスタレーション、映像、テキスタイルなどメディウムもさまざまな作品を展示しています。
「Women to Watch」では、アメリカ内外に設立された28の委員会が各地域のキュレーターとともにショートリストを作成し、そのリストをもとにNMWAのキュレーターが作家と作品を選出するという方法をとっています。
2021年には日本でも委員会が設立され、その推薦アーティスト5人のなかから最終的に長谷川愛が選ばれました。
NMWA館長のスーザン・スターリングは、「『New Worlds』に参加しているアーティストたちは、今日の現状に疑問を投げかけ、問題を多角的な視点から見ることをうながし、多くの人が想像しうる未来とは異なる未来を描いていることが評価されています」とコメントしています。
自分の人生も、これからどうなっていくのか、まだ分かりません。でも、色々な作品を見て、色々な価値観に触れることで、新しい世界が開けるような気がします。まさに、人生の転換期にふさわしい展覧会ですね。
多様な視点で現代社会を映し出す作品たち
本展では、どんなテーマの作品が展示されているの?
ジェンダー、環境、生命倫理など
長谷川愛さんの作品は、同性カップルの未来の姿を描き出すことで、生命倫理という難しいテーマを分かりやすく提示していますね。
他の作品も、多様な視点から現代社会を映し出していて興味深いです。
公開日:2021/09/24

✅ 長谷川愛による「(IM)POSSIBLE BABY(不)可能な子供:朝子とモリガの場合」は、同性カップルが遺伝子情報から子どもを持つことを視覚化した家族写真で、生命倫理に関する議論を提起する作品である。
✅ 同性カップルが遺伝子情報から子どもを持つ技術の可能性と倫理的課題を、専門家からの意見も踏まえつつ、CGで制作された家族写真と具体的な情報の提示を通じて明らかにしている。
✅ この作品は、技術の発展によって現実味を帯びてきた同性カップルの子どもを持つというテーマに対し、倫理的な議論を促進し、社会における受け入れの可能性を探る試みである。
さらに読む ⇒|ビジネスインサイダージャパン出典/画像元: https://www.businessinsider.jp/article/242064/展示されている作品は、様々なテーマで、現代社会の多様な側面を表現しているんですね。
技術の進歩と倫理観、伝統と現代性など、色々な視点で見ることができそうです。
本展では、ジェンダーや環境、生命倫理、移動やアイデンティティなど、それぞれの視点で探究する作品が展示されています。
例えば、長谷川愛の《(Im)PossibleBaby Case 01 Asako & Moriga》は、同性カップルの遺伝子データをベースに架空の子どもの姿や性格をシミュレーションし、家族写真として視覚化した作品です。
将来、技術的にはありえるかもしれない子どもたちの存在を通して、生命倫理の議論を一般に開く試みとなっています。
マリーナ・バルガスの《Intra-Venus》は、乳房切除とがん治療を経た自身の身体をモデルにした裸婦像です。
古典的な彫刻のかたちをとることで、芸術における女性像の理想化や男性性を過度に追い求める姿勢に疑問を投げかけています。
フランシスカ・ロハス・ポールハンマーの《Chakana-Drone 1 from Universalis Cosmographia》は、出身地であるチリの小さな村、キンチャマリで何世代にもわたってつくられてきた女性型の置物「ギタレーラ」をモデルにした作品です。
通常その手に持たされているギターをライフル銃に置き換えることで、伝統的に男性のものとされていた軍事の領域に女性性を加える試みとなっています。
うわー、なんだかすごくスピリチュアルな世界観を感じますね!生命の神秘とか、色々な存在の繋がりとか、そういうことを考えさせられる作品ばかりですね!
本日は、NMWAと、そこで展示される女性アーティストたちの作品についてご紹介しました。
多様な表現と新たな挑戦を通して、私たちに多くの気づきを与えてくれる展覧会ですね。
💡 NMWAは、女性アーティストの作品を展示する世界唯一の美術館であり、女性の芸術表現を支援しています。
💡 「Women to Watch」展は、世界中の女性アーティストの作品を紹介し、多様なテーマを探求しています。
💡 日本人アーティスト長谷川愛の作品は、生命倫理に関する議論を提起し、社会に新たな視点を提供しています。