フランソワーズ・ジローとは？ピカソとの愛、そして画家としての再評価？ピカソの愛人から画家へ。フランソワーズ・ジローの波乱万丈な人生

それでは、フランソワーズ・ジローの人生を紐解きながら、彼女が私たちに残したメッセージについて考えていきましょう。

ピカソとの愛と別れ

フランソワーズ・ジローがピカソと出会い、共に過ごした10年間について詳しく見ていきましょう。

ピカソとの日々

✅ 本書は、ピカソと10年間同居生活を送ったフランソワーズ・ジローが、ピカソとの出会いから別れまでを克明に記録した回想録です。

✅ ピカソの創作過程、芸術観、交友関係、そして私生活まで、貴重な証言が満載されており、ピカソの人物像を多角的に理解する上で重要な資料となっています。

✅ 本書は、ピカソの生前に出版され、世界中で大きな反響を呼んだ一方で、ピカソ本人からの出版差し止め請求を受けたというエピソードもあり、その内容の衝撃がうかがえます。

さらに読む ⇒白水社出典/画像元: https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b437621.html

ピカソとの出会いから別れ、そして彼女の回想録の出版に対する社会的な反響は、衝撃的だったことが伺えます。

フランソワーズ・ジローは、1943年にパリのレストランでピカソと出会いました。

当時21歳のジローは、61歳のピカソの魅力に惹かれ、10年間の恋愛関係が始まりました。

ジローはピカソの弟子、助手、パートナーとして彼の人生を共にし、二人の子供をもうけました。

ピカソはすでに有名な芸術家でしたが、ジローは彼の創作過程に深く関わり、自身もピカソによって肖像画を描かれました。

しかし、二人の関係は複雑化し、最終的にジローはピカソとの別れを選びました。

そして1964年、ジローはピカソとの関係について、回想録『ピカソとの日々』を出版しました。

この本はベストセラーとなりましたが、ピカソの側近から激しい攻撃を受けました。

しかし、この本はピカソとジローの関係、そしてピカソという芸術家の複雑な人間像を明らかにした貴重な記録として、現在でも読まれ続けています。

ピカソとの関係を通して、ジローさんがどのように内面の変化を遂げたのか、とても興味があります。

画家として再評価されるフランソワーズ・ジロー

ピカソから独立し、画家として再評価されたフランソワーズ・ジローについて更に深堀りします。

追悼】再評価高まるフランソワーズ・ジロー。ピカソという迷宮から自らを解放したフェミニスト画家の人生

✅ フランソワーズ・ジローは、ピカソのミューズとしてではなく、独自の芸術家として再評価されている。彼女の作品は、ピカソの影響を受けながらも、独自の解釈を加えたもので、近年高額で落札されるなど、評価を高めている。

✅ ジローは「ピカソとの日々」という回想録で、ピカソとの10年の愛人関係を赤裸々に綴り、彼の女性に対する態度を批判した。その中で、ピカソが女性を支配し、対立を煽る「青ひげコンプレックス」を持つ人物として描写している。

✅ ジローは、ピカソの支配的な性格と、彼の女性に対する扱い方にもかかわらず、彼から独立し、独自の芸術家として活躍した。彼女はピカソの死後50年生き続け、彼女の作品は、女性アーティストとしての彼女の力強さを物語っている。

さらに読む ⇒（アートニュースジャパン）出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/1139

ピカソのミューズであった彼女が、独自の芸術家として評価されたことは、とても素晴らしいですね。

フランソワーズ・ジローは、2023年6月6日に101歳で亡くなりました。

彼女はピカソの愛人であり、画家として再評価が高まっている人物です。

ピカソとの10年間の恋愛関係を赤裸々に綴った回想録『ピカソとの日々』で知られる彼女は、ピカソのミューズとしてではなく、精力的なアーティストとして活動していました。

近年では、彼女の作品が100万ユーロを超える価格で落札されるなど、その芸術性が広く認められるようになりました。

特に、娘のパロマを描いた作品《PalomaàlaGuitare》は、ジローの代表作であり、彼女のモダニズムと独自の解釈が融合したスタイルを象徴しています。

ジローさんの作品が実際に高額で取引されているという事実は、客観的な評価の裏付けになりますね。