ポンピドゥー・センター、大規模改修で何が変わる?長期休館と未来への展望?ポンピドゥー・センター改修―未来への文化発信基地
パリのポンピドゥー・センターが大規模改修へ!2025年から5年間、休館し、ブリュッセルやニュージャージーのサテライト美術館に注力。ピカソ、マティスらの名作が並ぶ近現代美術コレクション、特徴的な外観の建物も見どころ。2030年完成を目指す改修プロジェクト「ポンピドゥー・センター2030」にも注目。さらに、ポンピドゥー・センター・メッスでは日本建築史を概観する「ジャパン・ネス」展も開催!
ポンピドゥー・センターの改修計画
ポンピドゥー・センター2030の目的は?
現代化と活性化
ポンピドゥー・センターの改修計画は、既存の価値観を尊重しつつ、時代に合わせた変化を目指しています。
公開日:2024/06/26

✅ ポンピドゥー・センターの改修計画は、モロークスノキ建築設計がリードアーキテクトとして、既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向しています。
✅ 改修計画は、空間の透明性、通路の明確化、多様なレイアウトなど、来場者にとってより快適で利用しやすい空間を目指しており、建築としてのポンピドゥー・センターの精神とDNAに沿ったものであり、既存の建物の言語のアイデンティティに適合する改装の語彙と素材感にも反映されています。
✅ 5年間の休館を経て2030年の竣工を予定しており、この改修を通じてポンピドゥー・センターは、新たな時代のニーズに対応した創造的なプラットフォームとして生まれ変わることが期待されます。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://architecturephoto.net/210641/改修によって、より利用しやすく、そして未来のニーズに対応できる施設になることを期待しています。
楽しみですね。
「ポンピドゥー・センター2030」は、2030年までにパリのポンピドゥー・センターを改修するプロジェクトです。
モロークスノキ建築設計がリードアーキテクトとして、既存の建築を尊重しながら、現代のニーズに合わせた改修を目指しています。
改修の主なポイントは、通路の明確化による直感的な空間構成、プログラムの統合による利用効率の向上、市民に開かれた空間の創出です。
特に、通路の明確化により、来場者は迷わずに移動できるようになり、建物全体をよりスムーズに探索できるようになります。
また、空間の透明性を高めることで、これまで利用されていなかったエリアも活用され、センター全体が活性化されると期待されています。
さらに、改修を通して、ポンピドゥー・センターが持つ実験的な精神を再確認し、新しいアイデアを生み出すための空間としての魅力を高めるとともに、芸術と知識を多くの人々に伝えることを目指しています。
ポンピドゥー・センターが生まれ変わることで、私自身の人生も何か良い変化が起きそうな気がします。未来への希望を感じます。
モロークスノキ建築設計による改修計画の詳細
ポンピドゥー・センターはどんな「文化改修」を目指している?
社会に開かれたミュージアム
モロークスノキ建築設計による改修計画は、来館者にとってより快適な空間を目指しています。
詳細を見ていきましょう。

✅ 「ポンピドゥー・センター2030」は、ポンピドゥー・センターの改修プロジェクトで、モロークスノキ建築設計がリードアーキテクトを務めます。このプロジェクトでは、通路を明確化することで、利用者が直感的に目的地にたどり着けるようにし、より市民に開かれた空間を目指しています。
✅ 改修のコンセプトは、ポンピドゥー・センターの創設理念である「実験的なスペース」を継承し、来館者にとってより豊かな体験を生み出す空間へと進化させることです。4つの主要な軸として、物理的・視覚的な多孔性、通路の明確化、空間の活性化と再認識、既存との対話というコンセプトが掲げられています。
✅ 具体的には、空間構成を合理化し、直感的に識別できる通路を設けることで、来館者が自由にセンター内を移動できる環境を実現します。また、これまで利用されていなかったエリアの活用を促進し、センター全体を探索できる機会を提供することで、市民による利用促進を図ります。さらに、既存の建築を尊重しながら、時代に調和した空間を目指し、プログラムやデザイン言語、素材が厳選されています。
さらに読む ⇒(テクチャーマガジン)出典/画像元: https://mag.tecture.jp/culture/20240719-centre-pompidou-2030/
社会に開かれたミュージアムとして、未来の世代が育っていく場所を目指すという点が素晴らしいですね。
どんな風に変わるのか、非常に楽しみです。
モロークスノキ建築設計が、2030年に向けたポンピドゥー・センターの改修プロジェクト設計競技に勝利した。
本改修は、単なる構造設備改修ではなく、50年を経たポンピドゥー・センターが今後どのようにあるべきかを再定義する「文化改修」である。
設計競技では、社会に開かれたミュージアムとしてのポンピドゥー・センターの精神を継承し、未来の世代が育っていく場所として、新しい形を探ることが求められた。
モロークスノキは、設計当初から25年ごとに改修を予定していたという設計者の意図に共感し、時代に合わせて発展・拡張できるシステムを組み込むことを目指した。
具体的な提案としては、前回の改修で失われた有機的なつながりを回復するため、地上階を周辺に開き、フォーラムとアゴラを一体化させる計画を立てている。
また、キャタピラと呼ばれるエスカレータの延長として新たなエスカレータを設置することで、主要動線を視覚的に明確にする。
さらに、国立図書館やブランクーシパビリオンなどの既存施設の改修に加え、地上階から上階にかけて対象年齢が上がるように設計された次世代施設を新設する。
地上階には自然光を取り込み、南側にはレストランのテラスも設置するなど、来館者に快適な空間を提供する。
これらの改修によって、ポンピドゥー・センターは、社会とつながり、未来の世代に受け継がれる、より活気のある文化施設へと生まれ変わることを目指している。
空間構成を合理化し、通路を明確化することで、誰でも気軽に立ち寄れる場所になるというのは、とても良いですね。まるで、新しい世界が開くようです。
ポンピドゥー・センター・メッスにおける「ジャパン・ネス」展
「ジャパン・ネス」展でわかる、日本建築のキーポイントは?
空間、素材、機能性
ポンピドゥー・センター・メッスで開催されている「ジャパン・ネス」展についてご紹介します。

✅ 「ジャパン−ネス」展は、磯崎新の「建築における「日本的なもの」」の概念を軸に、戦後の日本建築史をたどり、破壊と再生、都市と国土、建築プロジェクトの萌芽、メタボリズム、ミニマリズム、透明性というテーマで構成される。
✅ 展示では、磯崎新、丹下健三、菊竹清訓、黒川紀章などの著名な建築家たちの作品や計画が紹介され、戦後の日本の建築がどのように発展してきたのかを伺い知ることができる。
✅ 特に、1960年代に提唱された「メタボリズム」は、都市も生活も増殖や変形を繰り返して新陳代謝するという斬新な概念であり、菊竹清訓の「海上都市計画」や黒川紀章の「中銀カプセルタワービル」など、今では伝説的な建築プロジェクトの模型やデッサンなどが展示されている。
さらに読む ⇒ヒルズライフ出典/画像元: https://hillslife.jp/art/2017/12/07/japan-ness/日本の建築文化を深く知ることができる展覧会ですね。
磯崎新氏のコンセプトを軸に、戦後の日本の建築史を辿るというのは、とても興味深いです。
ポンピドゥー・センター・メッスでは、戦後の日本建築史を概観する「ジャパン・ネス」展が始まった。
本展は、1970年以降の日本のコンテンポラリー・アートを紹介する「ジャパノラマ」展、および日本におけるパフォーミング・アートのシーンを紹介するイベント・シリーズ「テン・イヴニングス」へと続く「セゾン・ジャポネーズ」の皮切りとなる。
本展は、原爆投下直後の荒廃した風景をベースにした磯崎新のデッサンに始まり、終戦直後に各地で建設が進んだ近代建築、メタボリズム、大阪万博、そして現代におけるよりコンセプチュアルで軽やかな建築の系譜をたどりつつ、95年の阪神淡路大震災の記憶を経て、国際的な広がりを見せる最近の日本建築の潮流を紹介する。
キュレーターのフレデリック・ミゲルーは、本展のタイトルである「ジャパン・ネス」は、磯崎新のコンセプトから借用したものであり、日本建築の文化的アイデンティティーを探求する上で重要なものだと述べている。
また、日本建築の特徴は空間の把握の仕方、マテリアルの扱い方、機能性へのアプローチに日本特有の要素が見出せることから、世界中の施主が日本建築に魅力を感じていると説明している。
本展は、1000平米の展示スペースで、貴重な模型や設計図、建築モデルなどを展示している。
フランス人キュレーターによる日本建築史の展示という点で、日本建築への新しい解釈が示されている。
日本の建築は素晴らしいものが多いので、メスでの展示も見てみたいです。科学的な視点からも、その構造やデザインには興味をそそられます。
ポンピドゥー・センターの改修は、近代美術の未来を担う重要なプロジェクトですね。
再開が待ち遠しいです。
💡 ポンピドゥー・センターは、2025年から5年間、大規模改修のため長期休館に入ります。
💡 改修期間中は、ポンピドゥー・センターの作品が世界各地で展示されます。
💡 改修は、2030年の再開に向けて、施設の機能向上と、未来のニーズへの対応を目指しています。