パリのアートシーンに新風？Paris+ par ArtBaselとは？(アートフェア、アートバーゼル、パリ)Paris+ par Art Basel：アート界の変革と未来への展望

本日は、パリで開催されるアートフェア「Paris+ par Art Basel」について、その魅力とアート界への影響を掘り下げてご紹介いたします。

まずは、この記事で皆様に知っていただきたい3つのポイントから見ていきましょう。

パリのアートシーンを揺るがす新勢力：Paris+ par ArtBasel

本章では、アートバーゼルがパリで開催する新たなアートフェア「Paris+ par Art Basel」の詳細と、その背景にあるアート界の動向について解説していきます。

」がついに始動。スイスの巨大企業により洗練されるパリのアートフェア

✅ パリのグラン・パレで開催されるアートフェア「FIAC」の運営が、スイスのMCHグループ（アート・バーゼル親会社）に移管され、フェアの名前が「Paris+ par Art Basel」に変更された。

✅ 運営移管に伴い、ディレクターも交代し、アート・バーゼルのグローバル・ディレクターであるマーク・シュピーグラー氏が、今後のフェアを国際的なVIPネットワークとノウハウで発展させ、他都市で開催するアートフェアとの差別化を図ると表明した。

✅ MCHグループは、フランスの民間美術財団や高級ブランドとのパートナーシップを強化し、パリの都市ブランディング強化に貢献することを目指している。

さらに読む ⇒美術手帖出典/画像元: https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/26192

FIACの運営権がArt Baselに移管され、Paris+ par Art Baselが誕生したことは、パリのアートシーンにとって大きな変革です。

運営チームの顔ぶれから、国際的なネットワークを活かしたフェアになることが期待されます。

2022年10月、アート・バーゼルがパリに新たなアートフェア「Paris+ par ArtBasel」を初開催し、盛況のうちに幕を閉じました。

これは、アート・バーゼルが香港、マイアミビーチ、スイスのバーゼルに続く4つ目のイベントで、世界最大のアートフェアとして知られるアート・バーゼル傘下で開催されることから、注目が集まりました。

パリが新たなアートの拠点として注目されるようになった背景には、イギリスのEU離脱（Brexit）や新型コロナウイルスによるパンデミックの影響に加え、パリのアートシーンに対する国際的な認識の変化があります。

パリでは、すでにFIACやThe Paris Internationaleなどのアートフェアが開催されていますが、Paris+ par ArtBaselの開催によって、パリのアートシーンはさらに活発化すると期待されています。

一方、FIACは会場と開催時期をParis+ par ArtBaselに奪われたため、今後の展開が注目されます。

FIACは、グランパレの改修工事のため、グランパレ・エフェメールで開催される予定でしたが、Paris+ par ArtBaselの開催が決まったことで、FIACの開催は延期されました。

FIACは、Paris+ par ArtBaselの開催に対して、異議を申し立てたものの、裁判所によって却下されました。

Paris+ par ArtBaselは、Clément Delépineをディレクター、Virginie Aubertをゼネラルマネジャー、Maxime Hourdequiを副ディレクターとして開催されました。

うーん、なんだかすごく華やかな世界ですね！パリがアートの中心地としてさらに発展していくって、なんだかワクワクしますね！

ArtBaselのパリ進出：新たな時代の幕開け

本章では、ArtBaselのパリ進出によって、アートフェアの勢力図がどのように変化していくのか、パリのアートシーンへの影響について考察していきます。

アート・バーゼルがパリ進出、からグラン・パレを奪う

✅ アート・バーゼルが、2022年10月からパリのグラン・パレで現代アートのフェアを開催することを発表し、従来グラン・パレで開催されてきたFIACが会場を移すことになりました。

✅ グラン・パレ側は、アート・バーゼルとFIACの主催者であるRXグローバルとの7年契約の結果、10月にアート・バーゼル、11月にFIACが開催されることを決定しました。

✅ RXグローバルは、グラン・パレの決定に強く遺憾の意を表明し、法的措置も検討しています。

さらに読む ⇒（アートニュースジャパン）出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/37

Art Baselのパリ進出は、既存のFIACに対する大きな挑戦です。

グランパレを巡る動きや、世界的なアートフェアの二極化など、アート界の競争激化を感じます。

今後の展開が気になりますね。

世界的なアートフェアは「Frieze」と「ArtBasel」という2大巨頭による二極化が進んでいます。

ArtBaselは1970年にバーゼルで始まり、2022年にはパリに上陸しました。

ArtBaselのパリ進出は、従来のパリのアートフェアである「FIAC」がグランパレ・エフェメールにおけるアップデートを怠ったことから生まれたと言えるでしょう。

多くの老舗ギャラリーが参加表明し、最終的に156のギャラリーが参加しました。

会場には世界各国からコレクターやキュレーターが集まり、最大で4万人が来場したそうです。

特に初日のVIPデーは盛況で、多くのギャラリストがセールスの好調ぶりを語っていました。

会場ではDonald Judd、Robert Rauschenberg、Georg Baselitzといった巨匠たちの作品をはじめ、現代アート、廃棄物を使った作品、ミニマルアート、写真作品などが展示されました。

日本からはタカ・イシイギャラリーなど2つのギャラリーが出展し、荒木経惟や山下紘加などの作品を展示しました。

ふむ、グランパレの決定は、商業的な事情が大きく影響しているようですね。アートフェアの開催権を巡る争いは、まるで企業の買収劇のようです。