竹内栖鳳(たけうちせいほう)の世界:伝統と革新、その画業の魅力とは?竹内栖鳳:近代日本画の巨匠
近代日本画の巨匠、竹内栖鳳。伝統を革新し、写実と装飾を融合させた画風は、今も人々を魅了する。京都市美術館で開催される回顧展では、若き日の挑戦から晩年の円熟まで、代表作約130点を公開。新発見の《羅馬遺跡図》も初披露! 栖鳳が追求した「破壊と創生」のエネルギーを、貴重な作品と資料を通して体感しよう。近代日本画の新たな地平を切り拓いた天才の軌跡を辿る、必見の展覧会。
💡 竹内栖鳳は、革新的な画風で近代日本画を牽引した画家で、動物画や風景画で知られています。
💡 栖鳳の作品は、伝統的な日本画の技法に西洋画の写実を取り入れ、独自の表現を確立しました。
💡 日本各地の美術館で栖鳳の展覧会が開催されており、その芸術を堪能する機会があります。
それでは、竹内栖鳳の生涯と作品、そして彼の芸術が私たちに与える影響について、詳しく見ていきましょう。
竹内栖鳳:伝統と革新の画家
竹内栖鳳はどんな画家?
近代日本画の先駆者
本日は、竹内栖鳳の生涯と作品について、深く掘り下げていきます。
公開日:2019/04/14

✅ この記事は、近代日本画壇における竹内栖鳳と横山大観の比較を通して、両者の作品の特徴、画風、そして画壇における位置づけについて考察している。
✅ 特に、栖鳳が江戸的な私塾で学び、その後近代的な絵画教育を受けた最初の世代に属していたこと、大観が東京美術学校の第一期生であり、岡倉天心やアーネスト・フェノロサらから薫陶を受けたこと、両者の画風が異なることなどを比較しながら解説している。
✅ また、大観が伝統的な師弟制度ではなく、絵画は作家の自我意識によって究められるべきものと考えていたこと、彼の作品が現在では億単位で取引されることのある数少ない日本画家の一人であることなども触れられている。
さらに読む ⇒総合文学ウェブ情報誌文学金魚―小説・詩・批評・短歌・俳句・音楽・美術・骨董・古典・演劇・映画・出典/画像元: https://gold-fish-press.com/archives/28101竹内栖鳳は、伝統的な日本画を学びながらも、西洋画の要素を取り入れ、独自の表現を追求しました。
彼の革新的な姿勢は、現在の日本画にも大きな影響を与えています。
竹内栖鳳は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家であり、近代日本画の先駆者とされています。
京都で生まれ、幼い頃から絵画に親しみ、13歳で四条派の画家・土田英林に師事しました。
その後、幸野楳嶺の画塾に入門し、「棲鳳」の画号を授かりました。
栖鳳は、楳嶺の指導のもと、伝統的な日本画の基礎を学びながら、独自の画法を研究し始めました。
1887年に画家として独立し、自身の画塾を開きました。
また、京都府画学校で教鞭をとる傍ら、高島屋で輸出用染織品の下絵制作にも携わり、西洋画や写真からも学び、独自の画風を確立していきました。
1892年に制作した「猫児負喧」は、伝統的な画法に西洋画の要素を取り入れた作品であり、画壇から賛否両論を巻き起こしました。
しかし、栖鳳は革新的な作品を発表し続け、京都画壇において確固たる地位を築き上げました。
栖鳳は、写生を重視したリアルな動物画や、繊細な描写と色彩感覚が特徴的な作品を多く残しており、その画風は「西の棲鳳」として知られています。
また、「竹杖会」を主宰し、多くの弟子を育成し、近代日本画の隆盛に大きく貢献しました。
代表作には、「班猫」「雨霽」「大獅子図」などがあります。
栖鳳の作品は、伝統と革新が融合していて、とても興味深いです。私も、そんな生き方をしたいと思っています。
京都市美術館:竹内栖鳳展 - 破壊と創生のエネルギー
竹内栖鳳の画業をどう紐解く?
写生重視、新表現挑戦
本日は、京都市美術館で開催される「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」展についてご紹介します。
公開日:2023/10/15

✅ 京都市美術館開館90周年記念展として、京都画壇の重鎮竹内栖鳳の画業を振り返る「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」が開催されている。
✅ 本展では、栖鳳が伝統的なモチーフを「温故知新」して、日本画の新たな可能性を切り拓いてきた様子がわかる。
✅ 動物画、風景画、人物画など幅広い作品を通して、栖鳳の観察力と表現力の高さが感じられる。
さらに読む ⇒美術展ナビ出典/画像元: https://artexhibition.jp/topics/news/20231010-AEJ1632409/栖鳳の初期から晩年までの作品を通して、彼の表現の幅広さ、そして写生を重視する姿勢を改めて感じました。
彼の作品からは、自然に対する深い愛情が伝わってきます。
京都市美術館開館90周年記念展として開催される「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」展は、近代京都の日本画界に多大な影響を与えた画家、竹内栖鳳の画業を振り返る大規模回顧展です。
栖鳳の若手時代から円熟期までの代表作約130点を展示し、旧習を脱却した新たな日本画表現への挑戦、写生を重視した自然への視点、そして独自の境地を拓いた技術と表現の進化をたどります。
本展では、重要文化財《絵になる最初》をはじめ、制作にまつわる写生や下絵、古画の模写など、様々な資料も展示され、栖鳳が「写生」を通して世界を見つめた視線や制作姿勢を紐解きます。
さらに、これまであまり注目されてこなかった栖鳳の青年期作品にも焦点を当て、巨匠となるまでの彼の苦悩や新表現への執念、受けた批判などを紹介することで、「大御所栖鳳」が生まれるまでの人生をドラマティックに表現します。
本展は、栖鳳が伝統を破壊し、新たな地平を創生するために費やしたエネルギーとその軌跡を、貴重な作品と資料を通して体感できる貴重な機会です。
また、本展では新発見となる《羅馬遺跡図》(1903年)を本邦初公開します。
イタリア、ローマの遺跡を描いたとされるこの作品は、栖鳳が渡欧した体験を反映した貴重なものです。
本展は、京都日本画の絶対王者、竹内栖鳳の生涯と、彼の作品が持つ破壊と創生のエネルギーを深く理解する絶好の機会となるでしょう。
写生を重視したという話ですが、実際にどのような科学的根拠に基づいているのでしょうか?展示されている作品から、どのようにその根拠を読み解けば良いのか知りたいです。
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明治・昭和を彩った日本画巨匠、竹内栖鳳。伝統と革新が織りなす美の世界へ。動物画、代表作、真贋鑑定、展覧会情報も!