アート・バーゼル・パリ、ロンドンとの競争? パリのアートフェア新時代を徹底解説?パリのアートフェア新時代:アート・バーゼルとFIAC、そしてロンドンとの比較
アートの祭典「Paris+ par Art Basel」がパリを席巻!世界を魅了する156のギャラリーが集結し、日本からも2つのギャラリーが出展。ポンピドゥー・センターなど名だたる美術館との連携も実現!新進気鋭のギャラリーが集うセクションや、アート界の専門家によるトークイベントも開催。ロンドンと並び、アート市場を牽引するパリの魅力を体感せよ!
💡 アート・バーゼルがパリで新たなアートフェア「Paris+」を開催。グラン・パレ・エフェメールが会場に。
💡 パリでは既存のFIACに加え、アート・バーゼルが参入し、アートフェア市場が活況を呈している。
💡 ロンドンとパリのアートフェアの比較。各都市の強みと今後の展望について解説。
本日はアート・バーゼル・パリを中心とした、パリのアートフェアに関する情報をお届けします。
まずは、この記事の概要から見ていきましょう。
アート・バーゼル・パリ、新たな章へ
アート・バーゼル・パリは今年の10月にどんな変化を迎えるの?
改称されて初開催
本章では、アート・バーゼルのパリ進出と「Paris+」の概要を見ていきましょう。

✅ アート・バーゼルがパリで新たなアートフェア「Paris+」を開催することを発表しました。会場はグラン・パレ・エフェメールで、2024年パリ五輪の競技会場にもなる仮設施設です。
✅ フェアのディレクターはクレマン・ドゥレピーヌ氏で、選考委員会は7名のギャラリー代表と3名の若手ギャラリー担当者で構成されます。
✅ 「Paris+」はパリの文化産業間のダイナミックな対話に光を当て、パリ全体を輝かせるイベントを目指しており、パリにあるギャラリー、美術館、クリエイティブ・文化産業のエコシステム全体とのコラボレーションを通じて魅力的なイベントとなることを期待しているとのことです。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/art_basel_2022_paris_plusパリでのアート・バーゼルの動きは、グローバルなアート市場におけるパリのプレゼンスを高める大きな一歩と言えるでしょう。
様々なプログラムが企画されており、今後の展開が楽しみです。
2023年10月18日から20日にかけて、グラン・パレで開催されるアートフェア「アート・バーゼル・パリ」は、フランス文化省やパリ市との協力のもと、改称されて初めて開催されます。
世界42の国と地域から194のギャラリーが集結し、日本からはタカ・イシイギャラリーなど4つのギャラリーが出展します。
今年のフェアは、「Galeries」「Emergence」「Premise」という3つのセクターで構成され、メインセクターのギャラリーは「OhLaLa!」プログラムに参加し、普段展示しない作品を紹介する予定です。
また、パリ市や地元文化機関との連携により、プティ・パレでの「Conversations」プログラム、ポンピドゥー・センターやピノー・コレクションなどの美術館での展覧会など、様々なパブリック・プログラムも予定されています。
アート・バーゼル・パリのディレクターであるクレマン・ドゥレピーヌは、ギャラリーにとってのダイナミックなプラットフォームとしてのフェアの役割を強調し、パリが世界のアートマーケットの重要な拠点であると期待しています。
(若い男性)アートの世界って、なんだか難しそうだけど、こういうイベントを通して、もっと気軽にアートに触れられるようになるといいな。スピリチュアルなインスピレーションも受けたい!
パリ、新たなアートハブへ
パリの新しいアートフェア「Paris+parArtBasel」の見どころは?
世界中のギャラリーが集結
次に、パリのアートフェア市場の現状と、アート・バーゼルの参入による変化について見ていきましょう。

✅ アート界に大変動が起きている。従来、10月のグラン・パレでは、1974年から続くフランス国内最大級のアートフェア、FIACが開かれてきたが、今年10月より、アート・バーゼルの親会社であるMCHグループがグラン・パレで現代アートのフェアを開催することになった。
✅ MCHグループは、グラン・パレの使用権入札でRXグローバル(FIACとパリ・フォト主催)を破り、7年契約を締結した。RXグローバルは、グラン・パレの使用権を巡り、MCHグループとの競争入札に敗れたことを「強い遺憾の意」と表明し、法廷で意義を申し立てる権利があるとしている。
✅ グラン・パレは、アート・バーゼルとRXグローバルの両社を「国際的な評価を高めてきた実力がある」と評価し、現代アーティストの創作活動の促進に尽力すると発表した。アート・バーゼルは、パリのフェアに特化したブランディングに取り組むとともに、フランスのアートギャラリーと密接に連携していくとしている。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/37FIACとアート・バーゼルの動きは、パリのアート市場に大きな影響を与えていますね。
競争だけでなく、相乗効果にも期待したいところです。
2024年10月、アート・バーゼルはパリで新たなアートフェア「Paris+parArtBasel」を開催します。
会場は、グラン・パレ・エフェメールで、世界有数のギャラリー140軒を含む156のギャラリーが出展します。
日本からは、TakeNinagawaとタカ・イシイギャラリーの2軒が出展します。
新進ギャラリーを紹介する「ギャラリーズ・エマージェンツ」セクションや、パブリック・アートを展示する「サイト」セクション、アート界の専門家によるトークイベントを開催する「カンバセーションズ」セクションも展開されます。
ポンピドゥー・センター、ルーヴル美術館など、パリを代表する美術館や文化機関も会期に合わせた展覧会を開催し、パリを巡る貴重な機会となります。
アート・バーゼルのフェアディレクター、クレマン・ドゥレピーヌ氏は、今回の出展ギャラリー構成は、パリに特化した、世界的に共鳴するフェアを生み出すというコミットメントを反映していると述べています。
また、アート・バーゼルのグローバル・ディレクターであるマーク・シュピーグラー氏は、出展ギャラリーは、アート・バーゼルの伝統を体現し、パリの個性的なギャラリーの存在がフェアに独自の個性を与えていると述べています。
(30代女性)既存のフェアとの競合は、市場にとって良い刺激になるかもしれません。客観的なデータに基づいた分析が公開されることに期待します。
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アート市場の焦点はパリへ!フリーズ・ロンドンと同時期の開催で、31のギャラリーが両都市の成功に期待。パリのエレガンスが新たなコレクターを魅了。