モナ・リザは偽物?真贋から複製画の価値まで徹底解説!(後編?)モナ・リザ、アイスワースのモナ・リザ、複製画の高額取引の真相
謎多き『アイスワースのモナ・リザ』、真贋鑑定の行方は? ダ・ヴィンチ工房の作品と比較し、型紙使用の可能性を検証。レオナルド作と信じられてきた「モナ・リザ」の謎に迫る。モデルや制作背景、スフマート技法といった名画の魅力を紐解き、複製画の高額取引の背景にも触れる。世界を魅了する『モナ・リザ』の奥深い世界へ。
💡 「アイスワースのモナ・リザ」は、ダ・ヴィンチ作とされるモナ・リザの複製画。その真贋が長年議論されています。
💡 レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「モナ・リザ」は、世界的に有名な肖像画。モデルや制作背景には謎が多い作品です。
💡 複製画は、オリジナル作品の美しさを多くの人に届けるために制作されます。近年、高額で取引されることも。
それでは、まず「アイスワースのモナ・リザ」の真贋鑑定から見ていきましょう。
アイスワースのモナ・リザの真贋鑑定
「アイスワースのモナ・リザ」は本物?
工房制作の可能性が高い
アイスワースのモナ・リザの真贋鑑定について、詳細を見ていきましょう。
公開日:2018/10/29

✅ この記事は「アイスワースのモナ・リザ」と呼ばれる、両側に柱のあるモナ・リザの真贋について考察しています。
✅ 記事では、ラファエロのスケッチや他のモナ・リザの複製画との比較を通して、アイスワースのモナ・リザがダ・ヴィンチの真筆ではなく、工房の弟子の作品であると結論付けています。
✅ 記事は、アイスワースのモナ・リザがダ・ヴィンチの工房の弟子がオリジナルを型紙で写し取った複製画である可能性が高いことを、オリジナルと複製画の重ね合わせや構図の分析によって論証しています。
さらに読む ⇒新・ノラの絵画の時間出典/画像元: https://kaiga.nohra.tokyo/entry/MonaLisa2なるほど、様々な角度から比較することで、真贋を考察しているのですね。
複製画制作の過程が興味深いです。
1913年にイギリス貴族の邸宅で発見された「アイスワースのモナ・リザ」は、ラファエロのスケッチで描かれた「柱のあるモナ・リザ」ではないかとされています。
一部の専門家はダ・ヴィンチの真筆と鑑定していますが、所有者が不明で一般公開されておらず、鑑定も密室で行われるなど、怪しい点が多く、真贋鑑定が注目されています。
この記事では、「アイスワースのモナ・リザ」の真贋鑑定を、「プラドのモナ・リザ」や「サライのモナ・リザ」といったダ・ヴィンチの工房の作品と比較することで行いました。
まず、4枚の絵をモノクロに変換し、顔のパーツを重ねてみたところ、すべての顔のパーツが襟首までしっかり重なりました。
しかし、手を重ねると指はすべて一致するものの、襟首から上がまったく重ならなくなりました。
このことから、弟子たちはオリジナルを写し取って複製画を作り、型紙(カルトン)を使ってキャンバスに下絵を転写したものと考えられます。
「アイスワースのモナ・リザ」も、弟子たちのモナ・リザと同じ型紙を使っていることから、レオナルド・ダ・ヴィンチの真筆ではなく、工房の弟子の作品であると結論付けられました。
オリジナルよりも若く見えるように感じますが、これはスフマートの差によるもので、パーツの位置関係はオリジナルとまったく同じです。
弟子たちがスフマートの練習のために制作した作品ではないかと推測されています。
なるほど、型紙を使って複製って、まるでスピリチュアルな世界の転写みたいですね!でも、本物とちょっと違うっていうのは、面白い!
モナ・リザ:モデルと謎めいた魅力
モナ・リザのモデルは誰?
リザ・デル・ジョコンド
モナ・リザのモデルや制作背景には、まだ多くの謎が残されているんですね。
公開日:2022/11/14

✅ モナリザは、レオナルド・ダ・ヴィンチが16世紀初期に描いた油絵の肖像画で、ルネサンスを代表する作品です。モデルはフィレンツェの富豪の妻である「リザ・ゲラルディーニ」とされていますが、確実な証拠はなく、依頼主も特定されていません。
✅ モナ・リザは「ピラミッド構図」と呼ばれる、頭部を頂点とした三角形を形成する構図で描かれています。この構図は安定感と調和を生み出し、バランスの取れた印象を与えます。また、モデルはわずかに微笑み、上体を右斜めに傾け、顔をこちらに向けていることから、「4分の3正面」という革新的な構図を採用しています。
✅ モナ・リザは、ルーブル美術館で最も人気のある絵画であり、その価値は8億7000万ドル(約1000億円)とされています。レオナルド・ダ・ヴィンチが生涯で16点ほどしか作品を残さなかった中で、死ぬまで手元に残した3点のうちの1つであり、彼の技術の集大成と言えます。
さらに読む ⇒旅行情報サイト出典/画像元: https://amazing-trip.xyz/t-blog/mona-lisa/スフマートという技法が、モナ・リザの魅力を引き出しているんですね。
謎めいた微笑みは、まさに芸術ですね。
レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『モナ・リザ』は、イタリアの貴婦人リザ・デル・ジョコンドの肖像画として知られていますが、モデルや制作背景には多くの謎が残されています。
2008年に発見された古文書により、リザ・デル・ジョコンドがモデルであることが裏付けられました。
モナ・リザのモナはマドンナの短縮形で私の貴婦人を意味し、イタリア語のjocundから幸福、陽気なという意味を持つLaGiocondaという呼び名も、モデルと絵画の深みを感じさせます。
レオナルドは晩年までこの作品に手を加え続け、依頼者の元に届くことはありませんでした。
輪郭線をぼかすスフマートという技法を用いて描かれたことで、『モナ・リザ』は柔らかで不思議な表情を生み出しています。
レオナルドは肖像画の表現方法を革新し、以降多くの肖像画に影響を与えました。
モナ・リザの微笑みは、かすかな微笑みの中に謎めいた表情を感じさせ、右目と左目の視線をずらすことでミステリアスな雰囲気を作り出しています。
『モナ・リザ』はその高い芸術性と謎めいた背景から、世界中で愛され続ける名画として、人々の心を魅了し続けています。
モデルが特定されていないとは、まるで実験データが不足しているみたいですね。もっと客観的な証拠が必要だと思います。
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誰もが知る名画「モナ・リザ」。その複製画が、今アート界で高騰! 希少性、歴史的価値、芸術性が生む、驚きの高額取引とは?