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佐々木類 ガラス作品展「不在の記憶」とは?記憶を可視化するアートの世界!記憶を形にする。佐々木類のガラスアートの世界

高知県生まれのガラスアーティスト、佐々木類。水への憧憬を原点に、自然との対話を表現する彼女の作品は、場所と記憶をガラスに封じ込める。「不在の記憶」展では、西麻布、青山、六本木の植物を使い、土地の記憶を可視化。光を蓄え暗闇で輝くオブジェや、雪の違いが形に与える影響など、五感を刺激する作品群。国立工芸館での展覧会も控える佐々木の、唯一無二の世界を体感せよ。

佐々木類 ガラス作品展「不在の記憶」とは?記憶を可視化するアートの世界!記憶を形にする。佐々木類のガラスアートの世界

📘 この記事で分かる事!

💡 佐々木類は、水への関心を原点に、ガラス作品を制作するアーティスト。雪とガラスの相互作用や、土地の記憶を作品に込めている。

💡 自然環境の違いを作品に反映。北陸の雪とスウェーデンの雪を使い、それぞれの特徴を活かした作品を制作。

💡 現在は、エイベックス・クリエイター・エージェンシーが運営するオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」で個展を開催予定。

まず最初に、佐々木類の作品を通して何が見えてくるのか、その魅力に迫っていきましょう。

水の記憶、ガラスの始まり

佐々木類、ガラス表現の原点は?

幼少期の水への憧れ。

佐々木類の個展「雪の中の青」では、雪とガラスの相互作用によって生まれた作品が展示されています。

暗闇で青く発光する作品は、雪に溶けたガラスを吹き込み、雪質によって自然に成形された形を表現しています。

自然との小さな営みを永遠に変えるガラスの光佐々木類「雪の中の青」アートコートギャラリー三木学評

公開日:2024/02/25

自然との小さな営みを永遠に変えるガラスの光佐々木類「雪の中の青」アートコートギャラリー三木学評

✅ 佐々木類の個展「雪の中の青」では、雪とガラスの相互作用によって生まれた作品が展示されており、暗闇で青く発光する特徴を持つ。

✅ 代表作である「雪の中の青」は、雪に溶けたガラスを吹き込み、雪質によって自然に成形された形を表現。金沢とスウェーデンで制作された作品があり、自然環境の違いが作品に反映されている。

✅ ガラス工芸が美術工芸として位置付けられる歴史的背景を説明し、佐々木が水への関心からガラス造形を志したことを示している。

さらに読む ⇒美術評論+出典/画像元: https://critique.aicajapan.com/3299

雪とガラスの組み合わせによって生まれる幻想的な世界観、とても興味深いですね。

自然現象を作品に取り入れる発想も素晴らしいと思います。

佐々木類は、高知県で生まれ、幼少期から水への憧れを抱き、その思いを原点にガラス作品を制作し続けているアーティストです。

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科(工デ)で学び、クラフト、インダストリアル、インテリアデザインを幅広く経験した後、2年後期からガラスを専攻しました。

当初は機能やデザインを重視したガラス制作を行っていましたが、卒業制作での自由な経験が自己表現への関心を深めるきっかけとなりました。

ガラスを通して水の記憶を表現するなんて、とてもロマンチックですね!自然との繋がりを大切にする佐々木さんの作品は、きっと私達の心も浄化してくれるでしょう。

自然との対話、場所との繋がり

佐々木のガラス作品、何が彼女の表現を特徴づけてる?

自然と気候、場所による作品の変化。

佐々木類の作品は、自然環境との対話をテーマに、ガラスを通して表現されています。

展示エリアの植物を灰としてガラスに閉じ込めるシリーズや、石川県の雪を表現した作品は、とても印象的ですね。

天気や私の記憶、保存するにはガラスで挑む美術家・佐々木類さん石川県:朝日新聞

公開日:2025/02/03

天気や私の記憶、保存するにはガラスで挑む美術家・佐々木類さん石川県:朝日新聞

✅ ガラス作家の佐々木類さんは、「懐かしさを捉えて保存する」をテーマに、ガラス作品などを制作し、国内外で高い評価を得ています。

✅ 代表作には、展覧会エリアの植物を灰としてガラスに閉じ込めるシリーズや、石川県の雪を表現した蓄光ガラスの球体作品などがあり、天気を保存する発想が特徴です。

✅ 佐々木さんは、コーニングガラス美術館の「Rakow Commission Award 2018」や富山ガラス大賞展2021などを受賞し、海外でも高い評価を受けています。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/AST1Z4GYKT1ZPJLB006M.html

天候や気候を作品に取り入れるという発想が面白いですね。

作品を通して、その土地の空気感や記憶を伝えているように感じます。

佐々木は、ガラスをリサーチやコンセプトとして扱い、自然とのインタラクションを表現しています

彼女にとって天候や気候は重要な要素であり、滞在する場所によって作品も変化します。

金沢のアトリエでは、北陸の気候、特に天気を記録する作品を制作しており、蓄光ガラスを用いたオブジェは、太陽光を蓄積し暗闇で光を放つ幻想的な作品として知られています。

作品は、金沢の雪とスウェーデンのボダの雪で制作されたガラスの塊で構成され、自然環境の違いが造形に与える影響を際立たせています。

北陸の雪は水分が多く小さな塊になり、スウェーデンのパウダースノーでは大きな広がりを見せるなど、環境の違いが作品に影響を与えています。

作品の美しさは認めますが、具体的な科学的根拠に基づいているのか、少し疑問を感じます。ガラスと自然現象の関係性について、もう少し詳しく説明があればより理解が深まると思います。

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佐々木類の個展「不在の記憶」開催!ガラスに封じ込めた記憶を可視化。土地の記憶を巡る新作、オープニング、トークも。2025年2月14日-3月8日。