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アフリカ現代アートの世界へ:多様性と歴史的背景への旅?アフリカ美術:出会い、視点、そして日本での展開

1995年の出会いからアフリカ現代アートに魅せられた吉田教授。ウガンダ留学での経験を経て、アートに込められた歴史と社会背景を紐解きます。世界地図の表現方法が示す植民地主義の影響、ポストコロニアルの視点から読み解くアフリカ美術の奥深さ。独立後の社会変革を映し出す力強い表現は、世界を魅了し、日本でも関心が高まっています。単なる美術鑑賞を超え、アフリカ文化への扉を開く講座です。

アフリカ現代アートの世界へ:多様性と歴史的背景への旅?アフリカ美術:出会い、視点、そして日本での展開

📘 この記事で分かる事!

💡 アフリカ現代アートの多様性、歴史的背景、社会とのつながりを解説します。

💡 ポストコロニアルの視点から、地理的な認識とアフリカ美術の関係を読み解きます。

💡 日本におけるアフリカ美術展の事例を通して、その受容と広がりを紹介します。

本日は、アフリカ現代アートの世界へご案内いたします。

本記事を通して、その魅力と、私たちがそこから学べることについて考えていきましょう。

アフリカ現代アートとの邂逅:旅と出会い

吉田教授、アフリカ現代アートに目覚めたきっかけは?

1995年の出会いとウガンダ留学です。

この章では、ウガンダを舞台に、アフリカ現代アートとの出会いを紐解きます。

現地調査に基づいた多角的な視点から、ウガンダの現状と、アフリカ研究の入門としての役割を見ていきます。

パール・オブ・アフリカを訪ねてみよう――吉田昌夫・白石壮一郎 編『ウガンダを知るための62章』

公開日:2025/01/29

パール・オブ・アフリカを訪ねてみよう――吉田昌夫・白石壮一郎 編『ウガンダを知るための62章』

✅ ウガンダは、豊かな自然と文化を持ち、激動の歴史を経て経済成長を遂げているが、都市と農村の格差などの課題も抱えている。

✅ 本書は、ウガンダの歴史、人々の生活、経済・人間開発などの社会問題について、現地調査に基づいた多角的な視点から解説している。学術的な内容を含みつつも、初学者でも理解しやすい構成になっている。

✅ 近年のウガンダでは、インフラ整備や教育の発展が進み、スマートフォンや高速道路の普及、大学進学への希望が高まっている。本書は、ウガンダの現状を伝えるとともに、アフリカ研究への入門としても機能する。

さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/jinbun/article/15596853

ウガンダの社会問題からインフラ整備、アートまで、多岐にわたる内容ですね。

学術的な視点と、初学者にも分かりやすい構成という点が素晴らしいと思います。

吉田教授は、1995年の特別な出会いを経て、アフリカ現代アートへの関心を深めました。

さらに、2001年から2002年にかけてのウガンダ留学での体験は、アフリカ美術への理解をより深めるものとなりました。

これらの経験を通して、アフリカの芸術が単なる装飾品ではなく、深い歴史的、社会的な背景を持つことを実感したのです。

アフリカの芸術が単なる装飾品ではない、深い意味を持っているという話、すごく興味深いです。私たちが忘れがちな、過去の歴史や文化を尊重することの大切さを感じます。

ポストコロニアルの視点:地図と世界観

なぜアフリカ現代アートをポストコロニアルの視点で読み解くの?

植民地主義の影響と社会変革を理解するため。

この章では、世界地図の表示方法の違いに着目し、ポストコロニアルの視点からアフリカ現代アートを読み解きます。

メルカトル図法とピーターズ図法の違いから、見えてくるものとは?。

世界観を変える地図「ピーターズ・ワールドマップ」

公開日:2021/04/20

世界観を変える地図「ピーターズ・ワールドマップ」

✅ ピーターズ・ワールドマップは、面積を正確に表す「正積図法」を採用し、アフリカ大陸を中央に配置することで、世界を公平な視点から捉えることを目指した地図です。

✅ 従来のメルカトル図法が西欧中心主義を反映し、面積や距離に歪みがあるのに対し、ピーターズ・ワールドマップは、国境線の強調を避け、世界の一体感を意識したデザインになっています。

✅ この地図は、西欧白人覇権への挑戦として発表され、世界の見方を変える可能性を秘めており、発表当時大きな論争を巻き起こしました。

さらに読む ⇒旅学喫茶 晴天堂出典/画像元: https://seitendo-journal.net/petersworldmap/

世界地図の表示方法の違いが、植民地主義の影響を示唆しているというのは、なるほど、面白い視点ですね。

アフリカ美術が、独立後の社会変革を反映しているという点も興味深いです。

講座では、世界地図の表示方法の違い(メルカトール図法とピーターズ投影図法)を通して、植民地主義が地理的な認識に与える影響を解説しました。

この視点から、ポストコロニアルの観点を通してアフリカ現代アートを読み解くことの重要性を示唆しています

アフリカの芸術は、独立後の社会変革を反映し、その表現はヨーロッパやアメリカにも影響を与えているのです。

メルカトル図法とピーターズ図法の話は、単なる地図の比較にとどまらず、私たちが無意識のうちに持つバイアスに気づかせてくれますね。客観的な視点を持つことの大切さを改めて認識しました。

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日本で開催されたアフリカ美術展を紹介。現代アートの魅力と背景にある歴史・社会に迫る。文化理解を深める、刺激的な美術鑑賞。