月岡芳年の世界へ! 恐怖と美学が融合した浮世絵の世界とは?月岡芳年の浮世絵:妖怪画、歴史画、そして『月百姿』
江戸の華、浮世絵の世界へ!月岡芳年の鮮烈な妖怪画から、歴史を映す武者絵、明治の激動を描いた錦絵まで。太田記念美術館で開催される展覧会では、「月百姿」全100点をはじめ、芳年の多才な表現を堪能できます。浮世絵が伝える、当時の人々の価値観、そして芳年の描く深遠な物語に迫る、刺激的な美術体験。2024年4月3日~5月26日開催。
💡 浮世絵は、江戸時代に花開いた木版画を中心とした絵画形式で、庶民の生活や風景、役者などを題材としています。
💡 月岡芳年は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師で、血みどろ絵や妖怪画、歴史画など、幅広いジャンルの作品を残しました。
💡 太田記念美術館で開催された展覧会を通じて、月岡芳年の作品を深く理解し、その魅力を再発見できます。
今回は、江戸時代から現代まで、多くの人々を魅了し続ける浮世絵師、月岡芳年の作品に焦点を当て、その魅力に迫ります。
浮世絵の誕生と多様性
江戸の芸術、浮世絵ってどんな絵?
人々の日常を描いた木版画!
まず、浮世絵の多様なジャンルと、その誕生の背景について見ていきましょう。
浮世絵は、江戸時代の経済発展と消費文化とともに発展しました。

✅ 浮世絵は、17世紀後半に遊里の風俗を描くことから始まり、江戸時代の経済発展と消費文化の隆盛と共に、様々なジャンルへと発展した。
✅ 美人画、役者絵、風景画、戯画など多様なジャンルが存在し、庶民の多様なニーズに応える形で、絵師や版元が新しいスタイルを生み出した。
✅ 浮世絵の多様性は、江戸庶民の成熟度を示しており、その幅の広さが現在、世界で人気を博している理由であると考えられる。
さらに読む ⇒ART FLOW アートキュレーションサイト出典/画像元: https://artflow-jp.com/ukiyoe-genre/浮世絵の多様性は、当時の人々の価値観や文化を反映していますね。
様々なジャンルがあり、庶民のニーズに応える形で発展した点も興味深いです。
江戸時代に花開いた浮世絵は、木版画を中心とした絵画形式で、人々の日常生活や風景、役者などを題材とし、鮮やかな色彩と独特の構図で表現されました。
美人画、役者絵、武者絵、風景画といった多様なジャンルがあり、それぞれのジャンルが当時の文化や社会を反映しています。
制作は絵師、彫師、摺師、版元が協力して行われ、緻密な表現と鮮やかな色彩を可能にしました。
浮世絵は、西洋の印象派にも影響を与え、国際的な芸術にも貢献しました。
浮世絵って、今の時代にも通じるものがあるんですね。表現方法も斬新だし、当時の人々の価値観が反映されていて、とても興味深いです!
月岡芳年の登場と血みどろ絵
月岡芳年の代表作は?明治の浮世絵界をどう牽引?
武者絵、西南戦争画など。浮世絵界を牽引。
次に、月岡芳年の登場とその特徴について解説します。
月岡芳年は、血みどろ絵で知られ、新聞挿絵などを通じて時代を表現しました。
公開日:2019/06/19

✅ 月岡芳年は、「血みどろ絵」と呼ばれる、残虐でグロテスクな表現を用いた浮世絵師で、新聞挿絵などを通じて報道写真のような役割も果たした。
✅ 代表作には、歌舞伎の残虐場面を描いた兄弟子との共作「英名二十八衆句」や、歴史上の戦いを題材にした連作「魁題百撰相」があり、時代を反映した激しい死の描写が特徴。
✅ 芳年の作品は、江戸川乱歩や三島由紀夫など多くの文学者に愛され、彼らの作品にも影響を与えており、その画風は「恐怖」と「美」を同時に表現していると評価されている。
さらに読む ⇒砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-出典/画像元: https://onboumaru.com/eshi-002-yoshitoshi/芳年の作品は、血みどろ絵という衝撃的な表現で、人々の目を引きました。
恐怖と美しさを同時に表現する作風は、多くの人を魅了したのでしょう。
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、月岡芳年は、歌川国芳の門人で、国芳の画風を継承しました。
武者絵を得意とし、幕末には「英名二十八衆句」や「魁題百撰相」などで血みどろ表現を用いた作品を発表し、注目を集めました。
明治時代に入ると、西南戦争画や新聞錦絵、歴史画を手がけ、明治の浮世絵界を牽引しました。
血みどろ絵ですか…少し苦手意識がありますが、当時の社会や文化を反映しているんですね。科学的な根拠に基づいているわけではないと思いますが、どのような意図で描かれたのか、興味があります。
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月岡芳年の妖しくも美しい浮世絵の世界へ。妖怪画から歴史画、代表作「月百姿」まで、多彩な作品群で魅せる。展示作品を通して、当時の人々の価値観に触れる。