月岡芳年の世界:血みどろ絵と月百姿、最後の浮世絵師の魅力とは?月岡芳年、浮世絵師、血みどろ絵、月百姿
幕末の鬼才、月岡芳年。12歳で歌川国芳に入門し、浮世絵界へ。武者絵から歴史画、妖怪画まで、血なまぐさい描写と独自の構図で人々を魅了。晩年の傑作「月百姿」は、月をテーマに歴史・物語を描き、強烈な印象を残す。三島由紀夫も愛した芳年の、現代にも通じる斬新な表現。金沢21世紀美術館での展示や、弟子たちの活躍も紹介。最後の浮世絵師、芳年の世界へ。
晩年の傑作「月百姿」
芳年の傑作「月百姿」とは?どんなシリーズ?
月をモチーフに、多様な人物や情景を描いた100図。
晩年の傑作「月百姿」は、芳年の集大成と言えるでしょう。
月をモチーフに、様々な物語や人物を描き、その画力を見せつけました。

✅ 高橋工房は、江戸木版画の復刻や販売を手掛けており、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、月岡芳年の代表作「月百姿」の古版木を修復し、7点の作品をオンラインショップで販売開始した。
✅ この取り組みは東京都の「江戸東京きらりプロジェクト」のモデル事業として実施され、高橋工房は江戸木版画として採択され参加している。
✅ 高橋工房では、オンラインショップでの販売や、法人向けのオーダー商品、講演会・実演会・ワークショップなどの活動も行っている。
さらに読む ⇒高橋工房出典/画像元: https://takahashi-kobo.com/2021/04/01/yoshitoshi-2/「月百姿」は100図からなるシリーズなのですね!月の光で、人物や情景を表現するというのは、とても幻想的で興味深いです。
芳年の晩年の傑作として知られるのが「月百姿」です。
100図からなるこのシリーズは、日本や中国の歴史、物語、歌舞伎を題材とし、月をモチーフに様々な人物や情景を描いています。
武将や美女、幽霊、怪物、動物など多様な主題、満月、三日月など様々な月の表現、そして写実的な作風と幻想的な雰囲気が特徴です。
その中でも「志津ヶ嶽月」は、本能寺の変後の権力争いを経て天下取りに迫る秀吉の姿を、月の光で表現し、戦いの疲労と安堵を描いています。
また、「稲葉山の月」では、織田信長の稲葉山城攻略戦で活躍した蜂須賀又十郎が、主題と同じ大きさの月と共に見開きいっぱいに描かれています。
これらの作品は、芳年の画技が凝縮され、浮世絵師としての真骨頂を示すものです。
月をテーマにした作品は、なんだか神秘的ですね。私も、新しい一歩を踏み出す勇気をもらえそうです。
芳年の作風の継承と影響力
月岡芳年の魅力、ズバリ何?
斬新な構図と多岐にわたるジャンルの作品です。
芳年の作品は、現代の目から見ても斬新で、多くの作家に影響を与えました。
彼の作品は、今もなお、人々の心を惹きつけています。

✅ 最後の浮世絵師と称された月岡芳年は、残酷描写を特徴とする「血みどろ絵」で文豪たちを魅了し、三島由紀夫や芥川龍之介など多くの作家に影響を与えた。
✅ 芳年の作品は、歌舞伎や講談を題材にしたものが多く、凄惨な血の表現が特徴で、それが退廃や幻想といった要素と相まって、文化人たちに高く評価された。
✅ 金沢21世紀美術館で開催中の「月岡芳年展」では、残酷絵の代表作「奥州安達がはらひとつ家の図」が展示され、泉鏡花作品にも登場するなど、その芸術性は現代においても評価されている。
さらに読む ⇒中日新聞Web出典/画像元: https://www.chunichi.co.jp/article/254129芳年の作品は、現代の私たちにも魅力的なんですね。
弟子たちの作品にも、その影響が見られるというのは興味深いです。
芳年の作品は、その斬新な構図と洗練されたデザインセンスで現代の目から見ても魅力的です。
金沢21世紀美術館での芳年展では代表作の一つ「奥州安達がはらひとつ家の図」が展示され、泉鏡花の短編小説に登場するなど、その影響力の大きさが示されました。
また、芳年の弟子である水野年方の「三十六佳撰」と新井芳宗の「撰雪六六談」は、芳年の作風が継承されていることを示しています。
九州芸文館で開催中の「最後の浮世絵師月岡芳年展」では、西南戦争を描いた「血みどろ絵」をはじめ、多岐にわたるジャンルの作品が展示され、芳年の多面的な魅力を紹介しています。
血みどろ絵は、ちょっと苦手ですが、芸術性も高いんでしょうね。作品を通して、何か新しい発見があるかもしれませんね。
今後の展覧会と芳年の遺産
2025年、芳年と芳幾展の見どころは?
月岡芳年と落合芳幾の競演!
2025年には、芳年と芳幾の展覧会が開催される予定です。
没後もなお、人々の心に残る芳年の芸術に、触れる良い機会となるでしょう。
公開日:2025/09/01

✅ 歌川国芳の門下である浮世絵師、月岡芳年と落合芳幾の作品を紹介する展覧会が開催される。
✅ 展示では、芳年の代表作「月百姿」と芳幾の「今様擬源氏」を中心に、ダイナミックな構図と色使いを楽しめる。
✅ 会期は2025年8月23日から9月28日まで、会場は未記載、休館日は水曜日。
さらに読む ⇒美術展ナビ出典/画像元: https://artexhibition.jp/exhibitions/20250831-AEJ2728994/2025年の展覧会、楽しみですね!芳年の作品と、師匠の門下である落合芳幾の作品を比較できるのは、貴重な体験になりそうです。
2025年には、「芳年と芳幾展-国芳が育てた2つの才能-」が開催予定です。
この展覧会では、師匠である歌川国芳の門下、月岡芳年と落合芳幾の作品が紹介され、二人の兄弟弟子の競演が楽しめます。
芳年の「月百姿」や芳幾の作品などを通して、幕末浮世絵の世界を堪能できる貴重な機会となるでしょう。
太田記念美術館の改修工事後の最初の展覧会でも、月岡芳年の代表作「月百姿」全100点が展示され、芳年の芸術は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
2025年の展覧会、どんな展示になるのか楽しみですね。展示を通して、何か新しいインスピレーションが得られるかもしれませんね。
本日は、浮世絵師、月岡芳年の魅力についてご紹介しました。
彼の多様な作品を通して、その才能と影響力を感じていただけたと思います。
💡 月岡芳年は、武者絵や妖怪画、美人画など、様々なジャンルの作品を手掛けました。
💡 晩年の傑作「月百姿」は、芳年の芸術性を凝縮した作品です。
💡 芳年の作品は、現代の作家にも影響を与え続けています。