アート市場の現在地と未来展望:アートバーゼル、パリ、マイアミを巡るアートイベントは?アート市場の動向:アートバーゼル、パリ、マイアミのイベントから読み解く
2023年のアート市場は転換期!高額作品は低迷も、Artprice100©は安定の1.55%増。ピカソ、ウォーホルらが牽引し、分散投資でプラスを維持。舞台はロンドン、マイアミ、そしてパリへ!「アート・バーゼル・パリ2025」や「Paris+ par Art Basel」が、多様な作品と実験的な試みを展開。マイアミ・アート・ウィークも熱狂!アート市場の最新トレンドをチェック!

💡 アート市場は、ブルーチップアーティストの作品が価値を維持しつつも、買い手市場へシフトしている。
💡 アートバーゼル・パリ2025では、多様な作品が展示され、新進気鋭のギャラリーも注目を集めている。
💡 マイアミ・アート・ウィークは、世界中のアート関係者が集まり、活況を呈している。
アート市場の動向を把握するため、まずはアート市場全体の動き、パリで開催されたアートイベント、そしてマイアミ・アート・ウィークについてご紹介していきます。
アート市場の現在地と未来への展望
2023年のアート市場の傾向は?ブルーチップはどうだった?
買い手市場シフト、ブルーチップは安定。
アート市場全体の動向について詳しく見ていきましょう。
Artpriceのデータによると、2023年のアート市場は調整局面にあったものの、ブルーチップ・アーティストの作品は価値を維持しました。

✅ Artpriceが作成したブルーチップ・アーティスト100人に重み付けした仮想ポートフォリオは、2023年に1.55%の総合投資収益率を記録し、アート市場の調整局面においても価値を維持した。
✅ 2023年は売り手市場から買い手市場へとシフトし、ブルーチップ・アーティスト以外の作品に焦点が移る傾向が見られたが、Artprice100に含まれるアーティストの作品価格は上昇を維持した。
✅ Artprice100ポートフォリオは、過去5年間のオークション売上高と市場流動性に基づいて毎年調整され、2023年も分散投資によりプラス収益を達成した。
さらに読む ⇒47NEWS(よんななニュース)出典/画像元: https://www.47news.jp/10760671.htmlブルーチップ・アーティストの作品は安定した価値を示しましたが、市場全体の成長は鈍化しました。
分散投資によってプラス収益を達成したことは、市場の安定性を示唆しています。
2023年のアート市場は、売り手市場から買い手市場へとシフトし、高額作品の流通が減少する傾向が見られました。
しかし、ブルーチップ・アーティストの作品は価値を維持し、Artprice100©は1.55%の総合投資収益率を記録しました。
これは、2000年以降の年平均10%には及ばないものの、アート市場の調整局面においても安定性を示しています。
Artprice100©は、セカンダリーマーケットで最も売れている世界のトップ100人のアーティストに架空の持ち株を維持することで構成され、ゲルハルト・リヒターのような作品の上昇とジャン・ミッシェル・バスキアのような作品の下落が混在しながらも、分散投資によりプラス収益を達成しました。
2023年のポートフォリオでは、パブロ・ピカソ、アンディ・ウォーホル、クロード・モネなど、ポートフォリオの大部分を占めるアーティストの価格が縮小したにも関わらず、全体ではプラスを維持しました。
なるほど。ブルーチップ・アーティストの作品が安定しているというのは、ある意味安心材料ですね。でも、それ以外の作品にも、何か光るものがあるんでしょうか?
パリのアートシーン:アート・バーゼル・パリ2025とParis+ par Art Basel
アート・バーゼル・パリ2025、どこで開催?
グラン・パレがメイン会場。
次に、パリで開催されたアートイベントについてご紹介します。
アート・バーゼル・パリ2025は、新しいディレクターを迎え、新たな展開を見せています。

✅ アート・バーゼル・パリ 2025は、新ディレクターKarim Crippaの就任と、VIPコレクター向けの新入場枠「アヴァン・プルミエール」の導入により、新たな展開を見せた。
✅ 会場では、ガゴシアンによるルーベンスの古典作品展示や、マリアン・グッドマン・ギャラリーの30周年記念展示など、歴史から最先端までを横断する多様な作品が展示された。
✅ 新興ギャラリーを対象とした「Emergence」セクションでのミラ・マンのインスタレーションや、ファーガス・マカフリーにおける久保田成子ら女性アーティストの作品が注目を集めた。
さらに読む ⇒Tokyo Art Beat出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/art-basel-paris-2025-report-202510パリのアートイベントは、世界的なギャラリーが集結し、多様な作品が展示されました。
特に、新進気鋭のギャラリーや若手アーティストの作品が注目を集めた点が印象的です。
アート界は、ロンドン、そしてマイアミを経由し、パリへとその舞台を移しました。
2025年、パリでは「アート・バーゼル・パリ2025」が開催され、グラン・パレをメイン会場に、世界的なギャラリーが集結しました。
ルイ・ヴィトンとのコラボレーションによる村上隆の巨大インスタレーションが目を引く中、「Galeries」、「Emergence」、「Premise」の3つのセクターで、多様なアート作品が展示されました。
「Galeries」セクターでは、ガゴシアンがルーベンスの17世紀絵画を展示するなど、コンテンポラリーアートに留まらない多様性を示し、ペース・ギャラリーはモディリアーニの作品で過去と現在の連続性を打ち出しました。
「Emergence」セクターでは、エクソ・エクソがアッシュ・ラヴのインスタレーション《BébéBoum》を発表するなど、実験的な試みが展開されました。
「Premise」セクターでは、フリッテッリ・アルテ・コンテンポラネアによるダダマイノの作品が特に印象的で、歴史的ナラティブや既存の構造に挑む展示が行われました。
また、10月にはパリで「Paris+ par Art Basel」が初開催され、156のギャラリーが出展。
グラン・パレ・エフェメールを会場に、メインセクションには140軒の世界的なギャラリーが参加し、日本からはTakeNinagawaとタカ・イシイギャラリーの2軒が出展しました。
フェアディレクターのクレマン・ドゥレピーヌは、パリに特化したフェアを目指し、パリならではの個性を強調しました。
多様性があるのは良いですね。ただ、どうしても富裕層向けのイベントという印象があります。一般の人々がアートに触れる機会は、少ないのでしょうか?
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マイアミ・アート・ウィーク開幕!世界が注目するアートが集結。アート・バーゼルを中心に、熱気あふれるフェアやイベントが目白押し。