ピカソ『青の時代』とは?親友の死と色彩、社会へのまなざし?ピカソ『青の時代』:絶望と希望、そして色彩の変遷
ピカソ「青の時代」の裏側を、画家・佐藤功氏が解説。親友カサジェマスの悲劇的な死が、ピカソの作風をいかに変えたのか? 絶望、罪悪感、そして社会への眼差し… 若き日のピカソの内面に迫る。代表作「招魂」や「人生」を通して、油絵の奥深さと、その背後にある人間の感情を読み解く。無料で学べる電子書籍と動画講座も公開。
青の時代:色彩とテーマの変遷
ピカソの「青の時代」の始まりは?
親友カサジェマスの死がきっかけ
ピカソの「青の時代」は、色彩とテーマの変遷を通して、彼の内面世界を表現しています。
青色の多様な表現方法と、作品に込められたテーマに注目しましょう。

✅ ピカソの「青の時代」は、親友の死をきっかけに鬱病を患ったピカソが、1901年から1904年頃にかけて制作した作品群を指し、青を基調とした色調で憂鬱や貧困、孤独などの感情を表現しています。
✅ 「青の時代」の作品は、親友の死を悼む「死せるカサジェマス」や自画像、アトリエを描いた「浴槽(青い部屋)」などがあり、暗く陰鬱な雰囲気を特徴としています。
✅ ピカソは「青の時代」を経て、精神状態が回復すると、薔薇色を基調とした「バラ色の時代」へと移行し、その後キュビズムへと至ります。
さらに読む ⇒現代アート・絵画販売WASABI出典/画像元: https://wasabi-nomal.com/blogs/others/picasso-biueピカソの作品は、まるで心の叫びのようです。
絶望と希望が入り混じった色彩は、観る者の心に深く突き刺さります。
カサジェマスの死後、ピカソは友人であるカサジェマスを題材とした絵画を制作し、深い悲しみと自責の念を込めた作品を生み出していきます。
この事件を境に、ピカソの作品は陰鬱な青い色彩を基調とし、生と死、貧困者、弱者などをテーマとするようになります。
これが「青の時代」と呼ばれる所以です。
ピカソは、自己の内面と対峙し、その苦悩を絵画を通して表現しました。
この時期の作品には、彼の深い絶望と、親友を失った悲しみが色濃く反映されています。
私も人生の転機で、多くの葛藤を経験しました。ピカソの作品は、そんな私の心に寄り添ってくれるようです。彼の表現に、共感と癒しを感じます。
代表作と社会へのまなざし
ピカソの「青の時代」を象徴する作品は?
「招魂(カサジェマスの埋葬)」と「人生」
「青の時代」を代表する作品を通して、ピカソが社会にどのようなまなざしを向けていたのか見ていきましょう。
作品に込められたメッセージを読み解きます。

✅ ピカソの「青の時代」は、1901年から1904年頃の約3年間で、青を基調とした暗い色彩と、孤独や苦悩をテーマにした作品が特徴です。
✅ この時代の背景には、親友の自殺による衝撃や、経済的な困窮があり、ピカソは死、盲目、孤独、貧困、母と娘などをモチーフにした作品を制作しました。
✅ 「青の時代」は、写実的な画風からの転換点であり、後の「バラ色の時代」へとつながるピカソの作風の変化における重要な位置を占めています。
さらに読む ⇒アートのイロハが分かるWEBメディア イロハニアート出典/画像元: https://irohani.art/study/31707/ピカソの作品は、社会の暗部を浮き彫りにしています。
弱者への眼差し、人間の孤独や絶望、そしてそれでも生き抜こうとする姿に心を打たれます。
「青の時代」の代表作として、カサジェマスの死を悼む「招魂(カサジェマスの埋葬)」と、この時期のピカソの心情を反映した「人生(La Vie)」が挙げられます。
「招魂」では、埋葬の場面、魂を運ぶ白馬に裸婦がしがみつき、娼婦たちがそれを見送る様子が描かれており、カサジェマスの死に対するピカソの深い悲しみが表現されています。
また、社会的な弱者への視点も作品に込められ、ピカソの人間性への洞察も感じ取ることができます。
ピカソは、人間の魂をキャンバスに表現したのでしょう。魂の奥底にある光と影を見つめることで、私自身の内面も深く探求できる気がします。
油絵学習者へのメッセージ
ピカソ作品を深く理解するには?画家視点解説で何がわかる?
人間関係や社会テーマを理解できる。
「青の時代」は、油絵学習者にとって、表現方法やテーマを探求する上で貴重なヒントを与えてくれます。
ピカソの作品から何を学ぶことができるのか解説します。
公開日:2025/12/20

✅ ピカソの「青の時代」は、20代前半のピカソのキャリア初期に見られた特徴的な時期で、青を基調とした色彩と孤独や苦悩をテーマにした作品が特徴的。
✅ 親友の自殺による深い悲しみや経済的な困窮が背景にあり、盲人や物乞いなど社会的に弱い立場の人々を描いた作品が多く、キャンバスの再利用も行われた。
✅ 「青の時代」を経て、ピカソは暖色系の色彩と明るいテーマを用いた「バラ色の時代」へと移行し、恋人との出会いがその変化に影響を与えた。
さらに読む ⇒アートリエメディア出典/画像元: https://media.artelier.co.jp/column/153/佐藤功氏の解説を通して、ピカソの作品を多角的に理解できました。
油絵学習者だけでなく、多くの人々に開かれた活動も素晴らしいです。
佐藤功氏は、この「青の時代」の解説を通して、ピカソの作品を画家視点で考察し、その背景にある人間関係や社会的なテーマを理解する手助けをしています。
油絵を学ぶ人々に向けて、電子書籍と動画講座を無料で提供し、油絵の楽しさを広める活動も行っています。
ピカソの作品を通して、油絵の奥深さと、その背後にある人間の感情や社会への眼差しを読み解くことの重要性を伝えています。
科学的な根拠に基づいた分析も重要ですが、芸術は感情に訴えかけるものです。ピカソの作品は、人間の感情を揺さぶり、新たな視点を与えてくれますね。
この記事では、ピカソの「青の時代」について、その始まりから作品、そして現在の視点までを網羅的にご紹介しました。
彼の苦悩と表現方法について理解が深まりました。
💡 ピカソの「青の時代」は、親友の死をきっかけに始まり、青色を基調とした作品が特徴です。
💡 この時代には、孤独、貧困、死といったテーマが扱われ、社会的な弱者への視点が込められています。
💡 ピカソの「青の時代」は、作風の変化における重要な転換期であり、その後の芸術活動にも大きな影響を与えました。