北斎と「冨嶽三十六景」の世界:浮世絵師が見た富士山の多様な表現とは?北斎の革新的な表現と「冨嶽三十六景」
北斎、その名は世界を魅了した浮世絵師。代表作「冨嶽三十六景」は、富士山の多様な姿を鮮やかに描き出し、革新的な構図と色彩で人々を魅了しました。西洋美術にも影響を与え、ジャポニスムの火付け役としても知られています。北斎の作品は、今もなお、時代を超えて人々の心を捉え続けています。

💡 葛飾北斎の生涯と、多岐にわたる画風の変化、革新的な表現について解説します。
💡 「冨嶽三十六景」の魅力、制作過程、そして北斎が込めた想いに迫ります。
💡 ジャポニスムの起源と、北斎作品が西洋美術に与えた影響を明らかにします。
本日は、葛飾北斎とその代表作「冨嶽三十六景」について、様々な視点からご紹介していきます。
北斎の生涯と革新的な表現
北斎の画風を変えた代表作は?
「冨嶽三十六景」です。
葛飾北斎は、江戸時代後期の浮世絵師として、独自の表現を追求しました。
10代から彫師の仕事を経て、様々な画法を習得。
代表作「冨嶽三十六景」をはじめ、数々の作品を生み出しました。

✅ 葛飾北斎の木版画「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」は、世界的に有名な日本の浮世絵の一つで、富士山をテーマにしたシリーズの1枚である。
✅ 巨大な波と遠くに見える富士山の対比によって遠近感が表現され、嵐の様子をドラマチックに描いている。
✅ 作品には、北斎が当時最新の技術であった「ベルリン・ブルー」という青色の顔料が用いられている。
さらに読む ⇒文化遺産オンライン出典/画像元: https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/568372「神奈川沖浪裏」は、ダイナミックな構図と鮮やかな色彩が特徴的です。
ベルリン・ブルーという新しい顔料の使用は、当時の技術革新を象徴しています。
江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎は、その生涯を通じて画風を変化させ、独自の表現を追求しました。
10代から彫師の仕事を経験し、様々な画法を学んだ北斎は、代表作「冨嶽三十六景」をはじめ、数々の革新的な作品を生み出しました。
これらの作品は国内外に大きな影響を与え、彼の名を世界に知らしめることになりました。
北斎の作品は、まるで宇宙のように広大な世界観を感じますね。自然の力を表現する力強さに、何かスピリチュアルなものを感じます。
「冨嶽三十六景」の魅力と制作過程
北斎「冨嶽三十六景」大ヒットの秘訣は何?
ベロ藍と富士山信仰に着目したこと。
「冨嶽三十六景」は、全46図からなる錦絵シリーズです。
当初36図で出版され、その後人気から10図が追加されました。
鮮やかな藍色(ベロ藍)の使用が特徴的です。

✅ 日本の青のイメージは、浮世絵に使われた新しい顔料「ベロ藍」(プルシャン・ブルー)の普及によって決定づけられた。
✅ 「ベロ藍」は、それまでの浮世絵に使われていた本藍や露草よりも鮮やかな青色を表現でき、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五十三次」などの作品で用いられた。
✅ 浮世絵の「ベロ藍」による鮮やかな青は、ヨーロッパに渡り、印象派の画家たちに影響を与え、ジャポニズムを興すきっかけとなり、「ジャパンブルー」という言葉を生み出した。
さらに読む ⇒ART FLOW アートキュレーションサイト出典/画像元: https://artflow-jp.com/prussian-blue/ベロ藍の鮮やかさは、浮世絵に新たな表現をもたらしました。
富士山への信仰心と、版元の戦略が、シリーズの成功に貢献したと言えるでしょう。
北斎の代表作「冨嶽三十六景」は、富士山を様々な角度から描いた全46図からなる錦絵シリーズです。
当初は36図で出版され、その後人気の高まりから10図が追加されました。
初期の36図は「表富士」と呼ばれ、鮮やかな藍色(ベロ藍)を基調とした色彩が特徴です。
追加の10図は「裏富士」と呼ばれ、墨色が用いられています。
大ヒットの要因としては、北斎の優れた描写力に加え、版元の戦略も挙げられます。
当時流行していたベロ藍の採用、そして富士山への信仰心に着目したことが、シリーズの成功に大きく貢献しました。
北斎は遠近法や空気遠近法を駆使し、斬新な構図を生み出しました。
「冨嶽三十六景江戸日本橋」では一点透視図法、「冨嶽三十六景御厩川岸より両国橋夕陽見」では空気遠近法を用いて広々とした風景を描写するなど、その表現は多岐にわたります。
また、北斎は丸や三角といった図形を巧みに使い、絵に躍動感を与えました。
「冨嶽三十六景遠江山中」では三角形を意識した構図、「冨嶽三十六景尾州不二見原」では丸い桶を前景に富士山を描く手法が見られます。
なるほど、ベロ藍という新しい顔料が、浮世絵の表現を大きく変えたんですね。科学的な根拠に基づいた技術革新が、芸術にもたらす影響は興味深いです。
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北斎の浮世絵が世界を魅了!「神奈川沖浪裏」から広がるジャポニスム。西洋美術に与えた衝撃と、日本の画家たちの挑戦。美の革新を紐解く。