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東洋医学における邪気とは?東洋医学の考え方とは!?

東洋医学の視点から、体のエネルギー「正気」を邪魔する「邪気」を解説!気滞、痰湿、邪熱、瘀血など、5つの邪気が体に及ぼす影響と、それぞれの特徴、原因、対策をわかりやすく紹介します。

東洋医学における邪気とは?東洋医学の考え方とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 東洋医学では、体の不調は邪気と精気のバランスの崩れによって起こると考えられています。

💡 邪気には、外邪と内邪の二つがあります。

💡 精気は、免疫力、自然治癒力、精神力、ホルモンバランスなどを表す概念です。

では、まず東洋医学における邪気と正気について解説してまいります。

東洋医学における邪気と正気

東洋医学における「正気」と「邪気」とは?

生命力と病気の原因

東洋医学では、体内のエネルギーバランスが健康に大きく影響すると考えられていますね。

邪気と精気(正気)
邪気と精気(正気)

✅ 東洋医学では、体の不調は邪気と精気のバランスの崩れによって起こると考えます。邪気とは、体外から侵入する外邪(季節ごとの寒さ、暑さなど)と、体内から発生する内邪(憂い、悲しみ、恐怖など)の二つがあります。現代人は特に内邪の影響を受けやすく、また、添加物の多い食事や過労なども邪気を増やす要因となります。

✅ 精気とは、免疫力、自然治癒力、精神力、ホルモンバランスなどを表す概念で、邪気に負けないための重要な要素です。精気が充実していれば、邪気が多くても健康を保つことができますが、精気が不足すると、邪気の少ない場合でも不調になりやすくなります。

✅ 現代人は、外邪の影響を受けにくくなった一方で、内邪や添加物、過労などによって精気を損ないやすい状況にあります。そのため、精気を維持することが重要です。食事や生活習慣を見直し、ストレスを軽減し、十分な睡眠をとることで、精気を高め、健康的な生活を送ることができます。

さらに読む ⇒【燦光はりきゅう整骨院】遠絡療法・鍼・かかと、肘の痛み、しびれ治療・不妊症治療|明石市出典/画像元: https://sankouharikyuuseikotuin.com/blog/detail/20230619145330/

現代人は、ストレスや不規則な生活によって、精気を損ないがちです。

東洋医学では、体のエネルギーを「正気」、正気を邪魔するものを「邪気」と呼びます。

正気は体力、生命力、回復力、持久力、適応力、治癒力を表し、邪気は体の内側で生まれる病理的産物と外側から襲ってくる外邪に分けられます。

外邪には風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪などがあります。

内邪には痰飲、瘀血、食滞などがあります。

邪気は人体の正気を侵し、様々な症状を引き起こします

邪気を駆除し病気を治すには、正気を高めることが重要です。

そのためには、健康的な食事、睡眠、運動、漢方薬や鍼灸などの治療法が有効となります。

なるほど、東洋医学では心身の状態をエネルギーのバランスで捉えるんですね。興味深い考え方です。

邪気の侵入と対策

邪気はどんな症状を引き起こす?

風邪や鼻炎など

邪気は、人体の自然な抵抗力を弱めて、様々な病気を引き起こす可能性があるんですね。

湿邪とは。六淫邪気について。
湿邪とは。六淫邪気について。

✅ 中医学では、疾病の原因となる外因を「邪気」と呼び、その中でも「六淫邪気」は、自然界の気候変化が身体の抵抗力低下によって変質したもので、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪の6種類があります。

✅ 梅雨の季節は、湿邪の影響を受けやすく、五臓の脾が弱りやすい時期です。脾は湿気を嫌うため、梅雨時期には胃腸の不調、むくみ、下痢、食欲不振、身体の重だるさなどの症状が出やすくなります。

✅ 湿邪の影響を受けにくいように、瓜科の野菜、とうもろこし、豆類などを食べ、冷たいものや生ものを控え、サウナを避けるなどの養生法が有効です。また、とうもろこし茶や黒豆茶を飲む、ストレッチや体操をするなど、身体の水分代謝を促進する運動もおすすめです。

さらに読む ⇒夢みる薬膳研究室のレストラン出典/画像元: https://yumemiruyakuzen.com/diary/120730

梅雨の季節は、湿邪の影響を受けやすいので、食事や生活習慣に気を付けて過ごしたいですね。

邪気は、口や鼻、皮膚などから侵入し、風邪や鼻炎、湿疹などの症状を引き起こします。

また、ストレスや疲れによる気滞、血流が悪化する血瘀、水分の代謝不良による痰飲などの内因邪気も存在します。

邪気を払うためには、原因となる寒邪や暑邪などの特定、規則正しい生活、適度な運動、正しい食生活、ストレスの解消などが重要です

薬膳は、邪気を払うための栄養素を多く含むため効果的です。

具体的に、湿邪はどのようなメカニズムで体に影響を与えるのでしょうか?

内因邪気の分類と治療

体の内側で生まれる病理的産物は?

気滞、痰湿など

陰陽五行論に基づくと、体内の気血水バランスが重要で、それらが崩れると病気になるという考え方なんですね。

東洋医学が考える病気の原因 東洋医学 All About
東洋医学が考える病気の原因 東洋医学 All About

✅ 東洋医学では、陰陽五行論に基づき、体内の気血水バランスが健康の鍵と考えており、このバランスが崩れると病気になる。

✅ 病気を引き起こす原因は、外感と内傷、または内因、外因、不内外因に分類され、さらに個人の体質も重要である。

✅ 東洋医学では、正気と邪気の攻防という観点から病気の予防と治療を行う。邪気は六淫と呼ばれる気候変化によって発生し、現代の異常気象は私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

さらに読む ⇒All About(オールアバウト)出典/画像元: https://allabout.co.jp/gm/gc/446875/

現代の生活では、外因よりも内因が病気の原因として多いのかもしれませんね。

本記事では、体の内側で生まれる病理的産物である「気滞」「痰湿」「邪熱」「瘀血」「湿熱」について解説します。

正気の不足が病気の主要原因になっている状態を「虚」、治療方法は補う治療(補法)です。

一方、邪気が病気の主要原因になっている状態を「実」、治療方法は取り去る治療(瀉法)です

東洋医学では、個人の体質に合わせた治療法があるという話はよく聞きますが、どのように体質を見極めるのでしょうか?

内因邪気:気滞と痰湿

体の機能が滞ると何が起こる?

気滞や痰湿になる

気滞は、精神的なストレスや不規則な生活習慣によって起こりやすいんですね。

気滞」とは? 繊細でストレスに弱い人におすすめの漢方【漢方薬剤師が教える漢方のキホン】23

公開日:2022/06/13

気滞」とは? 繊細でストレスに弱い人におすすめの漢方【漢方薬剤師が教える漢方のキホン】23

✅ この記事は、漢方の考え方における「気滞」について解説しており、気滞による具体的な症状、原因、そして改善策としておすすめの漢方薬を紹介しています。

✅ 気滞は、ストレスや性格傾向によって起こり、精神的な不安定さ、消化器系の不調、冷えのぼせなどの症状を引き起こします。

✅ 気滞の改善には、ストレスを軽減し、深呼吸やリラックスできる時間を作るなどの生活習慣の改善に加え、漢方薬の服用も有効です。記事では、気滞に効果的な漢方薬として、半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散の3種類を紹介しています。

さらに読む ⇒サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト出典/画像元: https://serai.jp/health/1075153

漢方薬は、気滞の改善に効果がありそうですね。

どのような漢方薬がおすすめでしょうか?。

1. 気滞 (きたい)気の滞りです。

体の機能が正常に働かず、モタモタし始めると、気が変化して気滞になります

緊張状態、特に精神的ストレスや運動不足/過多が原因となります。

気滞は痛みと深く関係し、すべての邪気の根源ともいえます。

2. 痰湿 (しったん)水の滞りです。

栄養分を含んだ水分が体の各細胞に届けられ、活動力に変化し、消滅する過程が生命を支えますが、その過程が滞ると、水が変化して痰湿になります。

濁り、粘り、臭いを持つ、淀んだ水のような状態です。

痰湿の特徴は重さにあり、下に降る性質があります。

気滞は、現代人にとって身近な問題かもしれませんね。

内因邪気:邪熱と瘀血

東洋医学で、邪気とは何ですか?

体の異常な状態

東洋医学の診断は、患者の症状だけでなく、見た目や声なども総合的に判断するんですね。

東洋医学の診断・診察となる「病因」と「四診」のメカニズム
東洋医学の診断・診察となる「病因」と「四診」のメカニズム

✅ 東洋医学の診断は、患者の症状を「病因」と「四診」で分析する。

✅ 「病因」とは病気の原因で、外因(環境)、内因(感情)、不内外因(生活習慣)に分類される。

✅ 「四診」は望診(見た目)、聞診(声)、問診(会話)、切診(触診)の4つの方法で患者の状態を総合的に判断する。

さらに読む ⇒いしわた鍼灸院 【人形町・水天宮前の徒歩1分 鍼灸マッサージ治療院】出典/画像元: https://ishiwata-shinkyuin.com/%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%83%BB%E8%A8%BA%E5%AF%9F%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/

瘀血は、血流が悪くなって滞っている状態なんですね。

具体的な改善策があれば教えてください。

3. 邪熱 (じゃねつ)熱邪とも呼ばれ、体の熱が過剰になった状態です

発熱、口渇、便秘、イライラ、不眠などの症状が現れます。

原因は、外邪の侵入、内臓の機能低下、精神的なストレスなどがあります。

4. 瘀血 (おけつ)血の流れが悪くなって滞っている状態です。

痛み、しこり、冷え、むくみ、生理不順などの症状が現れます。

原因は、外傷、冷え性、運動不足、ストレスなどがあります。

これらの邪気は、正気を邪魔し、さまざまな病気を引き起こすため、東洋医学では邪気を除去し、正気を補う治療が行われます。

瘀血は、どのような症状で現れるのでしょうか?

今回の記事では、東洋医学における邪気の概念と、具体的な内因邪気について解説しました。

🚩 結論!

💡 東洋医学では、邪気と正気のバランスが健康の鍵となります。

💡 邪気には、外邪と内邪があり、内邪には気滞、痰湿、邪熱、瘀血などがあります。

💡 これらの邪気を改善することで、健康的な生活を送ることができます。