ヴェネチア・ビエンナーレ2024最新情報:ロシア不参加?日本館の進化、そして国際的な議論?ヴェネチア・ビエンナーレ、変化するアートの祭典
ヴェネチア・ビエンナーレ、揺れるアート界! ロシアの不参加、グローバル・サウスの台頭、そして国別参加方式への疑問。 第60回では、毛利悠子氏が日本館代表に。環境問題への問いかけ、そしてイ・スッキョン氏によるキュレーションが世界を再構築する。アートが映し出す、現代社会の複雑な問題とは? ボリビア館にも注目。未来を見据えるアートの祭典、見逃せない。
💡 2024年のヴェネチア・ビエンナーレは、ロシアの不参加という異例の事態の中で開催されます。その背景にある地政学的な影響について解説します。
💡 2026年のビエンナーレでは、アフリカ系キュレーターであるコヨ・クオが芸術監督に就任。多様性を尊重する新たな視点に注目が集まります。
💡 日本館では、選出プロセスが変化し、アーティスト主導の展示が実現。毛利悠子さんとイ・スッキョンさんのコラボレーションも注目です。
本日は、近年話題のヴェネチア・ビエンナーレに関する様々な情報をお届けします。
まずは、ビエンナーレの概要と、今年注目すべきポイントを3つに絞ってご紹介しましょう。
ロシアの不参加とヴェネチア・ビエンナーレ
ロシアはヴェネチア・ビエンナーレから除外された?
はい、除外されました。
本章では、2024年のヴェネチア・ビエンナーレにおけるロシアの不参加について、その背景と影響を詳しく見ていきましょう。

✅ 2024年のヴェネチア・ビエンナーレにロシア館がリストアップされなかった。これはウクライナとの戦争が理由で、ロシアがビエンナーレに参加しないのは2度目となる。
✅ 一方、ウクライナとイスラエルはそれぞれ国別パビリオンを実施する見通し。ウクライナはロシアの侵攻開始以降も参加を続けており、イスラエルもパレスチナ自治区・ガザとの戦争が続く中でも参加を表明している。
✅ ロシア館は2022年も参加を見送り、今年は警備員に守られ作品が展示されないままシャッターが閉まっている。地政学的状況がパビリオンの展示内容に影響を与えることはよくあるが、軍事紛争を理由にビエンナーレに参加しない国はロシアだけである。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/2020ロシアの不参加は、地政学的な緊張がアートの世界に与える影響を象徴しています。
このような状況下でも、各国のパビリオンはそれぞれのメッセージを発信し続けています。
2022年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレでは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ロシアパビリオンの閉鎖が決定されました。
参加を予定していたロシア人アーティストとキュレーターが揃って辞退を表明したことに伴い、ヴェネツィア・ビエンナーレ財団も彼らの決定を支持する声明を発表しました。
これにより、ヴェネツィア・ビエンナーレの参加国リストからロシアの名前が削除されました。
うーん、なんだか複雑な気持ちになりますね。アートって、平和な世界じゃないと純粋に楽しめないものなのかな…色々な感情が交錯します。
2026年のヴェネチア・ビエンナーレ:注目すべき参加国
2026年ヴェネチア・ビエンナーレ、注目ポイントは?
黒人女性初の監督就任
次章では、2026年ヴェネチア・ビエンナーレの芸術監督、コヨ・クオ氏に焦点を当て、彼のビジョンと新たな試みについてご紹介します。

✅ 2026年に開催されるヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の芸術監督に、カメルーン出身のキュレーター、コヨ・クオが任命された。
✅ クオはアフリカ現代アートの促進に力を入れており、セネガルにアートセンター「ロー・マテリアル・カンパニー」を設立したほか、ケープタウンのツァイツ・アフリカ現代美術館のエグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・キュレーターを務めるなど、アフリカ系アーティストの個展を多数開催してきた。
✅ クオはアフリカのアート界の発展に貢献しており、アート界影響力ランキング「Power 100」で16位にランクインするなど、その功績が認められている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/Koyo-Kouoh-venezia-biennale-news-202412コヨ・クオ氏の起用は、アフリカ現代アートへの注目度を高めるだけでなく、ビエンナーレ全体の多様性をさらに深めるでしょう。
今後の展開が楽しみです。
2026年の第61回ヴェネチア・ビエンナーレは、黒人女性初の芸術監督、コヨ・クオを起用したことで話題となっています。
また、オーストリア館は振付家でパフォーマンスアーティストのフロレンティナ・ホルツィンガー、ベルギー館は視覚芸術と演劇を融合させたパフォーマンスで知られるミート・ワーロップ、ブラジル館は画家、彫刻家、インスタレーションアーティストのフランシスコ・ガスパール、カナダ館は彫刻家、インスタレーションアーティストのジェニファー・シュミットの作品を展示します。
これらの作品は、それぞれのアーティストの個性とテーマを反映しており、観客に深い思索を促すものばかりです。
アートの世界も、多様性の時代なんですね。でも、本当に才能のある人が評価されるって、すごく大切なことですよね。実績もちゃんと評価されていて、安心しました。
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ヴェネチア・ビエンナーレ日本館、新体制で始動!毛利悠子とイ・スッキョンが挑む。国際美術展のあり方、グローバル・サウスの台頭、そしてロシアの動向。アート界の激震を追う!