ヴェネチア・ビエンナーレ2024最新情報:ロシア不参加?日本館の進化、そして国際的な議論?ヴェネチア・ビエンナーレ、変化するアートの祭典
ヴェネチア・ビエンナーレ、揺れるアート界! ロシアの不参加、グローバル・サウスの台頭、そして国別参加方式への疑問。 第60回では、毛利悠子氏が日本館代表に。環境問題への問いかけ、そしてイ・スッキョン氏によるキュレーションが世界を再構築する。アートが映し出す、現代社会の複雑な問題とは? ボリビア館にも注目。未来を見据えるアートの祭典、見逃せない。
進化する日本館の選出プロセス
日本館代表選出、何が変わった?
アーティスト優先、キュレーターは希望で決定
本章では、ヴェネチア・ビエンナーレにおける日本館に焦点を当て、その選出プロセスの変化と、今後の展望について見ていきます。
公開日:2022/07/08

✅ 第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示は、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定しました。
✅ 本展は、建築が人々から遠ざかり孤立させている現状を鑑み、建築が再び人々から愛されるための方法を探求します。
✅ 展示では、建築家、デザイナー、アーティストなど多様な分野の専門家が集結し、建築のあり方について多角的に考察します。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://architecturephoto.net/152355/選出プロセスの変化は、アーティストとキュレーターの関係性の進化を示唆しています。
今後の日本館の展示内容にも、大きな期待が持てますね。
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表選出プロセスは、従来のキュレーター選考によるコンペ形式から変化し、アーティストが先に指名され、その希望によりキュレーターが決定される形式へと移行しました。
この変化は日本館だけでなく、近年国際的なアートシーンにおけるアーティストとキュレーターの関係性の変化を反映しており、今後議論が活発化していくことが予想されます。
私も、自分の人生の新しい章を始めたいんです。アートの世界も、変化の時を迎えているんですね。私も頑張ろう!って、勇気が湧いてきました!
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館:毛利悠子さんとイ・スッキョンさんのコラボレーション
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館の展示テーマは?
環境問題
本章では、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館の展示内容について、毛利悠子さんとイ・スッキョンさんのコラボレーションに焦点を当ててご紹介します。
公開日:2024/08/26

✅ ベネチア・ビエンナーレ第60回展が開催され、初となるラテンアメリカ人キュレーター、アドリアーノ・ペドロサが「西洋中心主義からの脱却」をテーマに掲げている。
✅ ペドロサはブラジル出身で、国際企画展のタイトル「Foreigners Everywhere」は、社会や美術における周縁の存在への共感を表している。
✅ 今回のビエンナーレでは、ブラジルの集団MAHKUが先住民の神話を取り入れた作品を発表し、注目を集めている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20240826/dde/012/040/009000c毛利悠子さんの作品は、環境問題に対する深い洞察力と、それを表現する独自の視点が魅力です。
イ・スッキョンさんのキュレーションにも、期待が高まりますね。
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示の記者会見が行われ、作家・キュレーター及び展示プランの概要が発表されました。
作家には環境問題に焦点を当てたインスタレーションや彫刻を制作する毛利悠子さんが選出されました。
キュレーターには、テートモダンシニアキュレーターで第14回光州ビエンナーレアーティスティック・ディレクターを務めたイ・スッキョンさんが選ばれました。
毛利さんは、日常的な風景から世界の状況まで、水に対する関心を作品に込めており、近年ヴェネチアで起こっている水害や環境問題への意識の高まりも作品に反映させています。
イさんは、毛利さんが国際的な舞台で評価される優れた作家であるとし、今回の展示を通じて世界について再構築していくことを目指すと語りました。
自然とアートが融合するって、すごく素敵な世界観ですよね。私も、もっと自然を大切にしようって思いました。そして、心の声に耳を傾けるって、すごく大切ですよね。
ヴェネチア・ビエンナーレ:国別参加方式の是非と国際的な議論
ヴェネチア・ビエンナーレは、国別参加方式のままで大丈夫?
時代遅れとの批判あり
最後の章では、ヴェネチア・ビエンナーレにおける国別参加方式の是非、そして国際的な議論について、考察を深めていきます。

✅ ヴェネチア・ビエンナーレは「国別参加方式」を採用することで、地方主義を世界性と偽り、グローバル・サウスのアーティストに不利益をもたらしているとの批判が、社会理論家エリック・オティエノ・スンバによって提起されている。
✅ 今回のヴェネチア・ビエンナーレでは、グローバル・サウスのアーティストが多数招聘され、企画展では欧米主導の美術史を覆す試みがなされている。しかし、国別参加方式や賞制度は従来通りで、グローバル・サウスのアーティストへの影響や不公平な状況に対する疑問は依然として残る。
✅ ヴェネチア・ビエンナーレは、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ情勢など、国際的な状況を背景に、国別参加や賞制度を維持する意義や、戦争に関わる国の参加に関する質問に回答を避け、企画展に集中する姿勢を見せている。
さらに読む ⇒美術手帖出典/画像元: https://bijutsutecho.com/magazine/insight/29376グローバル・サウスのアーティストたちからの批判や、ロシア・ウクライナ戦争などの国際情勢に対する姿勢など、様々な問題が提起されています。
今後の動向に注目しましょう。
ヴェネチア・ビエンナーレは、国別参加方式という従来のモデルを維持しており、それが時代遅れであると批判されています。
特に、グローバル・サウスのアーティストたちは、この方式が地方主義を世界性と偽っていると訴えています。
今年の第60回国際美術展では、グローバル・サウスのアーティストが多数招聘され主役となりましたが、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ情勢を背景に、これらの国の参加状況の説明を求める声も上がっています。
一方で、ビエンナーレ側は、国別参加方式を維持する一方で、欧米主導の美術史を覆す企画展を開催するダブルスタンダードを採っています。
この現状は、国際美術展のあり方や、グローバル・サウスにおける美術の役割について、新たな議論を呼び起こしています。
ロシアは2022年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展への参加を辞退し、今年(2023年)も引き続き不参加となっています。
2022年より参加辞退を表明していたロシアは、今回、ヴェネチア・ジャルディーニにある同国パビリオンの使用をボリビアに譲渡することが決定しました。
これはロシアとボリビアのあいだで文化協力、リチウム抽出、原子研究の協定が結ばれたことに基づくもので、ボリビアは2023年にロシアの国営原子力機関「ロスアトム」とリチウムに関する協定を締結、2025年にロシアの専門家と研究用原子炉を立ち上げることを発表しています。
ボリビア館の展覧会は「lookingtothefuturepastwearetreadingforward」と題し、26人のアーティストが参加します。
国によって参加の可否が分かれるのは、不公平に感じますね。アートはもっと、人々を繋ぐもの、平等であるべきです。色々な意見があるのは当然ですが、今後どうなっていくのか、しっかり見ていきたいです。
本日は、ヴェネチア・ビエンナーレ2024に関する様々な情報をお届けしました。
アートを取り巻く様々な問題や、今後の展望について、考える良い機会となりました。
💡 ロシアの不参加は、地政学がアートに与える影響を浮き彫りにし、今後の国際的なアートイベントのあり方に一石を投じています。
💡 2026年のビエンナーレでは、アフリカ系キュレーターの起用が、多様性と新たな視点をもたらす可能性を秘めています。
💡 日本館の選出プロセスの変化は、アーティスト主導の展示を促進し、より豊かな表現の場を提供する可能性があります。