Lunar Mystical Logo Menu opener

アルベルト・ジャコメッティ展:彫刻家ジャコメッティの魂に触れる巡回展?国立新美術館、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催!ジャコメッティの世界

細長い人体像で知られる彫刻家、アルベルト・ジャコメッティ。その作品は、人間の孤独と存在感を問いかける。国立新美術館やエスパスルイ・ヴィトン大阪で開催される回顧展では、初期から晩年までの彫刻、素描、版画など、多岐にわたる作品を展示。代表作「指さす男」をはじめ、日本の哲学者・矢内原伊作との関係性、そして写真や映像を通して、ジャコメッティの芸術世界を多角的に探求する。時を超えた魅力に触れる貴重な機会。

アルベルト・ジャコメッティ展:彫刻家ジャコメッティの魂に触れる巡回展?国立新美術館、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催!ジャコメッティの世界

📘 この記事で分かる事!

💡 ジャコメッティは、細長い人体像で知られる彫刻家。実存主義哲学の影響を受け、人間の孤独や存在を表現。

💡 国立新美術館での大規模回顧展では、初期から晩年までの作品132点が一堂に会し、その全貌を紹介。

💡 エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、ジャコメッティの代表作7点を通して、彼の世界観を体感できる。

本日は、アルベルト・ジャコメッティの展覧会についてご紹介いたします。

彼の作品を通して、その芸術性と人間性に迫りましょう。

アルベルト・ジャコメッティ:彫刻家の道のり

ジャコメッティが人体を細長く表現するようになったのはなぜ?

細部と全体像のジレンマのため

本章では、ジャコメッティの代表作「指差す男」について解説します。

彼の作品は、いかにして生まれたのでしょうか。

作品解説】アルベルト・ジャコメッティ「指差す男」

公開日:2017/05/07

作品解説】アルベルト・ジャコメッティ「指差す男」

✅ アルベルト・ジャコメッティの彫刻「指差す男」は、1947年に制作された青銅彫刻で、近代彫刻の重要な作品として評価されています。特徴的な痩せ細った人体と、指を突き出したジェスチャーは、サルトルの実存主義哲学を彷彿とさせます。

✅ 「指差す男」は当初、活動的な人体の造形を目指していましたが、制作過程で空間との対峙や肉体の腐食というテーマが生まれ、その結果、特徴的な痩せ細った人体が完成しました。

✅ 1948年の個展で発表された「指差す男」は、ジャコメッティの革新的な彫刻スタイルを世に知らしめ、戦後ニューヨーク・アートシーンで大きな反響を呼びました。

さらに読む ⇒アートペディア出典/画像元: https://www.artpedia.asia/pointing-man/

「指差す男」は、ジャコメッティの代表作であり、彼の特徴である細長い人体像が際立っています。

空間との対峙や肉体の腐食というテーマが、深い印象を与えます。

スイス出身の彫刻家、アルベルト・ジャコメッティは、印象派の画家であるジョヴァンニ・ジャコメッティを父に持ちました。

幼い頃から父親の影響を受けて芸術を学び、13歳で彫刻を始めました。

パリで彫刻を学んだ後、写実的な表現に限界を感じ、記憶とイメージを基にした作品制作へと転換しました

シュルレアリスム運動に参加し、その彫刻は高い評価を受けましたが、のちにシュルレアリスムから離れて独自の道を歩みました。

ジャコメッティは、モデルを使った彫刻制作に長年取り組み、人体全体を捉えることの難しさに直面しました。

細部の描写にこだわると全体像がぼやけてしまうというジレンマに苦しみ、結果として人体を細長く、抽象的に表現するスタイルを確立しました。

彼の作品は、シンプルながらも深い存在感があり、現代彫刻の代表的な作品として広く知られています。

彼の代表作には、世界で最も高価な彫刻として知られる「指さす男」や、妻のアネットをモデルにした作品などがあります。

晩年には、日本の哲学者矢内原伊作の肖像画に挑戦するも、理想的な作品に仕上げることができませんでした。

それでも、ジャコメッティは死の直前まで制作を続け、その芸術は後の世代に大きな影響を与え続けています。

なるほど、ジャコメッティの作品は、ただ美しいだけでなく、深い哲学的な意味合いも持っているんですね。なんだか、人間の魂を表現しているみたいで、とても興味深いです。

国立新美術館での回顧展

ジャコメッティ展は何年ぶり?

11年ぶり

続いて、国立新美術館で開催された回顧展についてご紹介します。

彼の作品を網羅したこの展覧会は、見どころ満載です。

もう行きましたか?没後半世紀の大回顧展「ジャコメッティ展」。挑み続けた表現への情熱が満ちる空間は必見です!

公開日:2021/06/25

もう行きましたか?没後半世紀の大回顧展「ジャコメッティ展」。挑み続けた表現への情熱が満ちる空間は必見です!

✅ アルベルト・ジャコメッティは、スイス生まれの彫刻家で、人体像を特徴とする作風で知られています。彼の作品は、細長く伸びた人体像、荒削りなフォルムながら確固たる存在感、そして空間を緊張と静寂で満たす独特の雰囲気で特徴付けられます。

✅ ジャコメッティは、キュビスムやアフリカ彫刻の影響を受けながら、シュルレアリスム運動に参加した後、独自の道を歩み始めました。彼の作品は、モデルに基づく彫刻や絵画を通じて、空間と人体との関係、人体そのものの本質を追求したものでした。

✅ 本展覧会では、ジャコメッティの代表作である彫刻、油彩画、素描、版画など132点が展示され、彼の初期から晩年までの作品を網羅しています。特に、第二次大戦中の小さな人物像から、戦後の女性立像、歩く男、群像など、様々なバリエーションの作品を見ることができます。また、ヴェネツィア・ビエンナーレのために制作された9体の女性立像も展示されています。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.pen-online.jp/article/005840.html

国立新美術館での回顧展は、ジャコメッティの初期から晩年までの作品を網羅し、彼の芸術世界を深く理解できる貴重な機会であったと思います。

2017年6月14日から9月4日にかけて、国立新美術館で開催された「アルベルト・ジャコメッティ展」は、20世紀を代表する彫刻家ジャコメッティの日本における11年ぶりの個展でした。

初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など132点の作品が展示され、細長く引き伸ばされた人物像で知られるジャコメッティが人間の存在を突きつめた彫刻作品の数々が紹介されました。

本展は、ジャコメッティの作品を所蔵する国内コレクションのご協力のもと、貴重な作品を数多く展示した大回顧展でした。

うーん、確かに興味深い展覧会だったと思いますが、展示数が多いと、どうしても作品の背景にある思想が伝わりづらい部分もあるかもしれませんね。もう少し、作品一つ一つに対する解説が欲しかったかも。

次のページを読む ⇒

細長い彫刻で知られるジャコメッティ。国立新美術館とエスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催される回顧展で、その魅力を堪能。矢内原伊作との関係や、代表作を通して、時を超えた芸術に触れる。