マシュー・バーニーの世界?『クレマスター』シリーズから新作、上映会まで徹底解説!(?)マシュー・バーニーの世界:アート、映画、そして現代社会への問いかけ
現代美術界を揺るがす鬼才、マシュー・バーニー。代表作『クレマスター』から最新作『セカンダリー』まで、その深淵なる世界に迫る! 映像、彫刻、パフォーマンス… 多様な表現で人間の深層心理をえぐる。アイダホ州、ソートゥース山脈を舞台に、独特の世界観を展開。バーニー作品を読み解く9つのキーワードと共に、あなたもその衝撃を体験せよ!
マシュー・バーニー作品上映会&関連イベント
マシュー・バーニーの新作「セカンダリー」は、どんなテーマの作品?
スポーツの暴力性と選手の苦悩
最後に、東京都写真美術館ホールで開催される上映会と関連イベントについてご紹介します。

✅ マシュー・バーニーの新作映像作品「セカンダリー」は、アメリカンフットボールを題材に、引退後の脳への影響、危険なスポーツとしての側面、そして観客の暴力への嗜好性を問う作品です。
✅ 作品は、バーニーがアメリカンフットボール選手に扮し、激しいぶつかり合いを演じることで、スポーツの残酷さと、選手たちが抱えるリスクを表現しています。特に、元クォーターバックのケン・ステイブラーの例を挙げ、頭部への外傷による慢性外傷性脳症(CTE)の危険性を訴えています。
✅ バーニーは、自身の代表作である「クレマスター・サイクル」や「リバー・オブ・ファンダメント」に見られる要素を「セカンダリー」にも盛り込み、観客に強烈な視覚体験を提供するとともに、現代社会におけるスペクタクルとしての暴力と死への関心を訴えています。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/1050新作の発表、そして過去作品の上映、トークイベントと、盛りだくさんの内容ですね。
バーニーの世界観を深く知る、良い機会となりそうです。
東京都写真美術館ホールでは、2022年8月17日から9月4日にかけて、マシュー・バーニーの作品上映会と関連イベントが開催されます。
このイベントでは、バーニーの代表作である「リダウト」や「クレマスター」シリーズに加え、「拘束のドローイング9」や「ウルフウォーカー」などの作品も上映されます。
また、映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、マット・ロス監督、ヴィゴ・モーテンセンなどのゲストを招いたトークイベントなども予定されています。
入場制限や事前予約など、新型コロナウイルス感染拡大防止対策が実施されているため、来場前に必ず公式サイトで確認してください。
マシュー・バーニーの新作映像作品「セカンダリー」は、アメリカンフットボールを題材に、引退後も頭部への外傷に苦しむ選手たちの現実を描いた作品です。
バーニー自身もフットボールファンであり、その危険性と魅力の両面に対する複雑な感情を表現しています。
作品は、バーニーがオークランド・レイダーズのユニフォームを着て、見えない相手にぶつかり転倒する場面から始まります。
彼の演技は、現実の試合では大怪我につながるほどの痛みを表現しており、スポーツの暴力性と選手の命の危険性を浮き彫りにしています。
映像作品には、バーニーの作品に特徴的な粘着質の物質、シュルレアリスム風の儀式、エロティックなボディホラーなどが登場しますが、今回はスペクタクルとしての死に焦点を当てています。
90年代にバーニーを一躍有名にした作品への回帰であり、彼の視線はこれまで以上に個人的なものとなっています。
「セカンダリー」は、大量の排泄物と吐瀉物が登場する過去の大作「リバー・オブ・ファンダメント」と比較して清潔感のある作品ですが、激しい身体的表現や、床に掘られた溝が泥水で満たされる場面など、バーニー作品の特徴的な要素は健在です。
会場には、人工芝風のカーペットが敷かれたフィールドと、試合会場を見下ろす巨大なスクリーンが設置されており、観客はまるでNFLのスタジアムにいるような空間を体験できます。
また、作品には、バーニーの作品でしばしば登場するシンボルである楕円と長方形のマークが繰り返し登場し、彼の過去作品とのつながりを示唆しています。
「セカンダリー」は、暴力的なスポーツと選手の肉体へのダメージ、そしてその魅力に対する複雑な感情を、バーニー自身の過去作品への回顧を交えながら表現した、深く考えさせられる作品となっています。
作品を観て、自分自身の人生を見つめ直すきっかけになりそうです。過去の作品と新作を比較することで、彼の表現の変遷や、込められた想いを深く理解できるのではないかと期待しています。
本日は、マシュー・バーニーの創造性あふれる世界を垣間見ることができました。
彼の作品は、私たちに様々な問いを投げかけますね。
💡 マシュー・バーニーは、多岐にわたるジャンルで活躍する現代美術家で、その作品は多様なテーマを扱っています。
💡 代表作『クレマスター』シリーズは、芸術、医学、スポーツを融合させた独自の表現が特徴です。
💡 新作、上映会情報からも目が離せません。彼の作品に触れることで、新たな発見があるでしょう。