須田悦弘と杉本博司の世界:木彫と写真が織りなす、場所(Space)をテーマにした個展とは?須田悦弘・杉本博司のコラボレーションと個展情報
木彫で魅せる、須田悦弘の世界。銀座と白金、そして渋谷と金沢文庫で開催される3つの展覧会を巡り、その才能を堪能しよう。本物と見紛う植物、古美術の補作、杉本博司氏とのコラボ作品など、須田悦弘の多様な表現に触れる、またとない機会。繊細な木彫と建築空間の融合、そして春日信仰をテーマにした特別展にも注目!
💡 須田悦弘氏の精緻な木彫作品と、杉本博司氏の写真作品やキュレーションによる展示を紹介します。
💡 銀座のギャラリー小柳や渋谷区立松濤美術館など、様々な場所で開催される個展情報を網羅。
💡 杉本博司氏とのコラボレーションや、春日信仰をテーマにした展示など、多岐にわたる内容をお届けします。
それでは、須田悦弘氏と杉本博司氏の世界を紐解き、展示内容の詳細を見ていきましょう。
杉本博司氏とのコラボレーションによる個展「補作と模作の模索」
須田悦弘氏の個展「補作と模作の模索」は、どんなコラボレーションから生まれたのか?
杉本博司氏との共同作品
須田悦弘氏の木彫作品と杉本博司氏が選んだ花器との融合は、空間全体を作品にするインスタレーションです。
公開日:2023/04/09

✅ 須田悦弘の個展「補作と模作の模索」が銀座のギャラリー小柳と白金のロンドンギャラリーの2カ所で同時開催されている。
✅ 本物の植物そっくりの木彫作品を制作する須田悦弘の作品は、空間全体を作品と化すインスタレーションが特徴で、今回の個展では杉本博司氏が選んだ花器に合わせた作品が展示されている。
✅ ギャラリー小柳では、杉本博司氏と新素材研究所が設計した空間で、須田悦弘の超絶技巧な木彫作品を間近で鑑賞できる。
さらに読む ⇒建築とアートを巡る出典/画像元: https://www.artarchi-japan.jp/2023/04/yoshihirosuda-koyanagi-london.html須田悦弘氏の超絶技巧と、杉本博司氏が設計に関わった空間の組み合わせは、まさに圧巻ですね。
まるで本物のような木彫作品を間近で見ることができるのは貴重な体験です。
現代美術作家須田悦弘氏の個展「補作と模作の模索」が銀座のギャラリー小柳と白金のロンドンギャラリーの2カ所で同時開催されています。
本展は、杉本博司氏が花器を選び、そのお題に須田氏が答える形で作品を制作したものです。
ギャラリー小柳は、杉本博司氏と新素材研究所が設計した空間で、床には江之浦測候所と同じ敷瓦が使われています。
展示作品は、本物そっくりの雑草や花などの植物の木彫作品で、美術館のような展示台に並べられています。
展示作品は、杉本氏のお題に対する須田氏の模作と補作の2種類に分けられます。
模作は、本物そっくりの植物の木彫作品で、ガラス器や仏像などの作品と組み合わされています。
補作は、杉本氏のお題に対して須田氏が独自に制作した作品で、春日神鹿像の鞍や蓮台、榊、雲などが展示されています。
本展は、杉本氏と須田氏の共同作品と言えるもので、二人の感性と技術が融合した作品を鑑賞することができます。
まるで異次元に迷い込んだような感覚になりそうですね。自然の力強さ、そしてアーティストの技術が一体となった空間…とても惹かれます!
渋谷区立松濤美術館での個展「須田悦弘」
須田悦弘の個展で、どんな作品が見られる?
初期から新作まで、幅広い作品
渋谷区立松濤美術館での個展では、初期作品から新作まで、須田悦弘氏の作品を幅広く堪能できます。
公開日:2024/11/05

✅ 渋谷区立松濤美術館にて、現代美術作家・須田悦弘の個展が開催され、草花や雑草を精巧に彫刻した木彫作品が展示される。
✅ 今回の展覧会では、貴重な初期作品や、現代美術コレクターの依頼を受けて制作されたドローイング、古美術品の欠損部を補う「補作」作品も展示される。
✅ 松濤美術館の独特な空間と須田の作品が一体となり、インスタレーション作品としても楽しめる。会期中には公開制作やアーティストトークも予定されており、須田悦弘の世界を深く知ることができる機会となっている。
さらに読む ⇒ぴあエンタメ情報出典/画像元: https://lp.p.pia.jp/article/news/405546/index.html須田悦弘氏の作品は、美術館の空間とどのように融合するのでしょうか。
25年ぶりの個展ということで、今から非常に楽しみですね。
初期作品も見られるのも貴重です。
渋谷区立松濤美術館にて、2024年11月30日から2025年2月2日まで、美術家・須田悦弘の個展「須田悦弘」が開催されます。
本展は、東京都内の美術館では25年ぶりとなる須田の個展で、初期作品からドローイング、古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品、そして本展のための新作まで、幅広い作品が紹介されます。
須田悦弘は、草花をモチーフに、本物と見紛うほどに精緻な木彫作品を制作することで知られています。
本展では、白井晟一の設計による渋谷区立松濤美術館の空間を舞台に、須田の作品が展示され、曲線を多用したユニークな建築空間に、草花や雑草をモチーフとした木彫作品がひそやかに置かれます。
また、多摩美術大学在学中に制作した貴重な初期作品も多数展示されます。
須田は、授業でスルメを彫ったことをきっかけに木彫を始めたため、会場では、この作品や初めての植物作品である「チューリップ」を鑑賞することができます。
さらに、近年取り組んでいる古美術の「補作」の作品も展示されます。
補作とは、古美術の欠損部を補うことで、須田は鎌倉時代に遡る神鹿像「春日若宮神鹿像」の補作を行い、その精緻な技術を見ることができます。
本展は、草花をモチーフにした精緻な木彫作品から、貴重な初期作品、古美術の補作まで、須田悦弘の多岐にわたる作品世界に触れることができる貴重な機会です。
木彫で表現された草花…本物と見分けがつかないほどの精巧さに驚きます。科学的な視点から見ても、その技術は興味深いですね。展示を楽しみにしています。
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杉本博司と須田悦弘が贈る、春日信仰への旅。春日大社の宝と神仏習合美術の魅力を、洗練された展示で堪能。金沢文庫で、新たな美の世界へ。