山本容子のホスピタルアートとは?病室を彩るアートの力とは?画業50年、ホスピタルアートの世界
画業50年の銅版画家、山本容子。父の闘病を機に「ホスピタルアート」へ。病院を癒やしの空間に変えるため、患者の心に寄り添うアートを追求。スウェーデンの先進事例から学び、病院空間を多角的に考察。高松赤十字病院の作品など、温かい視点で医療現場を彩る。アートは「薬」であると語り、未来の医療に貢献する。
💡 銅版画家・山本容子さんが、病気と闘う人々の心身を癒やす「ホスピタルアート」を提唱。
💡 画業50年を迎え、病院や施設で天井画や壁画、ステンドグラスを制作する山本容子さんの活動。
💡 高松赤十字病院の壁画「愛の小径」や、スウェーデンの病院事例から学ぶ、アートの力。
それでは、彼女の画業と、ホスピタルアートにかける想いを紐解いていきましょう。
ホスピタルアートへの道
山本容子さんのホスピタルアートの原点は?
父の病気体験
本日は、山本容子さんのホスピタルアートへの道のりについて、深く掘り下げていきましょう。

✅ 山本容子さんは、銅版画家として今年画業50年を迎え、病院や施設に天井画や壁画、ステンドグラスを制作している。
✅ 彼女は、患者の心身に良い影響を与える「ホスピタルアート」の重要性を訴え、アート作品が病気と闘う人々にとって薬になるべきだと考えている。
✅ 自身のガン経験を通して、ホスピタルアートへの思いを深め、病院にふさわしいアートとは何かを模索し続け、これからも那須での暮らしを拠点に活動を続けていく。
さらに読む ⇒ニュース出典/画像元: https://news.biglobe.ne.jp/trend/0323/fjk_250323_8256674250.html山本さんの経験から、アートが持つ癒やしの力と、病院という空間におけるアートの役割が見えてきます。
山本容子さんは、画業50年を迎えるアーティストです。
病院の天井に絵を描く「ホスピタルアート」に取り組むきっかけは、病気で寝たきりだった父の体験でした。
父は何も見えなかったことに気づき、病院という空間にふさわしいアートを追求するようになったのです。
山本さんは、ホスピタルアートは「善意の押し売り」ではなく、患者や家族の心を癒やし、治療効果を高める「薬」となるべきだと考えています。
各地の病院で天井画や壁画を制作する際、その施設の人々の好みや地域の伝統などを考慮し、心温まる作品を生み出しています。
例えば高松赤十字病院の玄関には、瀬戸内の海と島々をモチーフにした「愛の小径」というシャンソンを表現した作品を制作しました。
山本さんは、人々の心を癒やすアートの重要性を訴え、これからもホスピタルアートを通して、医療現場に貢献していくことを目指しています。
素晴らしいですね!アートが病気と闘う人々の『薬』になるという考え方に、とても共感します。空間の力って、本当に大きいですよね。
病院空間への提言
日本の病院空間は、患者の心をどう癒せるのか?
専門家と連携し改善を
続いては、病院空間の在り方について、スウェーデンの事例を交えながら考えていきます。
公開日:2024/04/16

✅ 山本容子氏は、父親の死をきっかけに病院空間への関心を深め、アート・イン・ホスピタルという分野に取り組むようになった。
✅ スウェーデンでは、病院にアートを取り入れることが法律で義務付けられており、多くの病院で芸術的な空間づくりが行われている。
✅ 日本では病院にアートを取り入れる際に、患者や医療従事者のニーズを十分に考慮した上で、専門家の意見を取り入れ、より良い空間づくりを進める必要がある。
さらに読む ⇒有隣堂出典/画像元: https://www.yurindo.co.jp/yurin/article/532スウェーデンの病院におけるアートの取り組みは、日本の病院空間の改善に役立つヒントを与えてくれそうですね。
山本容子さんは、父の死をきっかけに病院という公共の場所への関心を深め、アーティストの視点から病院空間の改善を提案しています。
スウェーデンでの取材を通して、病院建築費の1%をアートに充てるという法律や、各科ごとに大胆な色使いとアートを取り入れた病院空間を目の当たりにし、日本の病院空間との違いを感じています。
日本の病院では、患者の心を癒すという目的意識が希薄で、善意に基づいたお仕着せのものが多く見られると指摘しています。
病院という空間をより良くするためには、医療従事者、患者、家族など、関係者全員がプロフェッショナルな力を持ち寄り、病院空間を改善していく必要があると訴えています。
具体的には、スウェーデンのアストリット・リンドグレン小児病院の図書館のように、子どもの心を癒す空間づくりや、集中治療室の天井に光ファイバーをアレンジするなど、患者や医療従事者の心を落ち着かせるような工夫を取り入れるべきだと提唱しています。
日本の病院空間は、患者や医療従事者の心を癒すという視点だけでなく、建築、アート、デザインなど様々な専門分野のプロフェッショナルを巻き込み、より良い空間づくりを目指すべきだと主張しています。
アートを取り入れることで、本当に治療効果が上がるという科学的な根拠はあるのでしょうか?具体的なデータや研究結果があれば、より納得できるのですが。
次のページを読む ⇒
銅版画家・山本容子の世界。時を超えた作品と、病院を癒やすアート。優しさ溢れる作品が、あなたの心に温かい光を灯します。