サードポイント(Third Point)とは?アクティビストファンドの投資戦略とは?日本企業への影響は?(?)ダニエル・ローブ率いるサードポイントの投資戦略と日本市場への影響
ダニエル・ローブ率いるアクティビストファンド、サードポイント。ヤフー、ソニーなど数々の企業で大胆な改革を提唱し、株主価値向上を目指す。経営陣への辛辣な提言や、時には対立も辞さない強硬姿勢が特徴。ディストレスト債投資から、日本企業への積極的な投資まで、その戦略は多岐にわたる。企業の変革を促す、物言う株主の動向から目が離せない。
日本企業への影響力 サードポイントの投資戦略
サード・ポイントは何を狙って日本企業に投資している?
企業改革と株価上昇
日本企業への影響力という切り口で、サードポイントの投資戦略を見ていきましょう。
どのような企業に、どんな影響を与えているのでしょうか。
公開日:2016/04/08

✅ サードポイントは、不振に陥った企業の株式を大量に取得して改革を迫り、株価の引き上げにより利益をねらうアクティビスト・ファンド(物言う株主)です。
✅ サードポイントは、セブン&アイ、スズキ、ファナック、ソフトバンク、ソニー、IHIなど多くの日本企業に対し、事業分離や株主還元、土地の有効活用など、企業価値向上のための提案を行ってきました。
✅ サードポイントは、企業価値向上のための提案を通じて株価上昇を狙う一方、その手法については「お人好しの日本企業を狙い撃ちにしている」という批判と、「企業価値向上のための正論を主張している」という賛否両論があります。
さらに読む ⇒ジェット快調!出典/画像元: https://jetkaichou.hatenablog.com/entry/2016/04/08/193431サードポイントの日本企業へのアプローチは、企業価値の向上を目指すものですが、その手法に対して様々な意見があるようです。
サード・ポイント(ThirdPointLLC)は、不振に陥った企業の株式を大量に取得して改革を迫り、株価の引き上げにより利益を狙うアクティビスト・ファンド(物言う株主)です。
これまでセブン&アイ、スズキ、ファナック、ソフトバンク、ソニー、IHIなど多くの日本企業をターゲットにしてきました。
主な要求としては、セブン&アイではヨーカ堂の切り離しや配当の引き上げ、スズキでは自社株の消却、ファナックでは手元資金の株主還元、IHIでは土地の有効活用、ソフトバンクでは経営改善、ソニーでは映画・娯楽部門の分離などが挙げられます。
サード・ポイントの手法については、「お人好しの日本企業を狙い撃ちにしている」という辛辣な見方がある一方、「企業価値が上がる方法を提案しており、ある意味で正論を主張している」との見方もあります。
スズキ、セブン&アイの今後の動向が注目されます。
これまでの私の仕事や人生経験を振り返ると、企業も人も、固定概念にとらわれず変化を恐れないことが大切だと感じますね。
ソニーへの投資 企業構造の再構築
ソニーはどうすれば株価を上昇させられるか?
構造簡素化とエンタメ特化
ソニーへの投資は、サードポイントの戦略が具体的にどのように展開されるかを示す興味深い事例です。
今後の動向にも注目ですね。
公開日:2019/06/13

✅ ダニエル・ローブ氏は、ソニーに対し、半導体部門をスピンオフし、エンターテインメント事業に集中するよう求めた。
✅ ローブ氏は、ソニーフィナンシャルホールディングスやスポティファイ・テクノロジー、オリンパスの持ち分売却も検討すべきだと主張し、資本構成を改善することで、ソニーの企業価値は潜在価値の半分程度から増加する可能性があると指摘した。
✅ ローブ氏は、半導体事業を分離すれば5年以内に350億ドル相当の価値を持つ企業になる可能性があると主張し、ソニーの企業価値は「コングロマリットディスカウント」によって低く評価されている可能性を指摘している。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-13/PT27GH6JIJUP01ソニーの事例は、企業の構造改革がいかに複雑で、様々な意見が交錯するかを示しています。
今後の展開が気になりますね。
サード・ポイントは、ソニーに対し、半導体部門のスピンオフやソニーフィナンシャルホールディングスなどの保有株売却を提案し、エンターテインメント企業としての地位を確立することを求めた。
同ファンドは、ソニーの株価が過小評価されているのは複雑な構造が原因だとし、簡素化を促した。
半導体部門を「SonyTechnologies」として独立させ、ゲーム、音楽、映画、エレクトロニクス事業を持つエンターテインメント企業として再構築することを提言した。
また、ソニーフィナンシャルホールディングス、エムスリー、オリンパス、スポティファイの保有株売却も検討するよう要請した。
サード・ポイントは、ソニーの吉田憲一郎社長兼CEOを支持し、資産価値を引き出すことでより強力なソニーを作り出すことができると指摘した。
ソニーは株主からの提案を真剣に受け止め、建設的に対話すると表明した。
一方、半導体部門のスピンオフは合理的ではないとする意見も出ている。
サード・ポイントは6年前にもソニーにエンターテインメント事業の分離を求めている。
ソニーがエンターテインメント企業として再構築されることで、私たちの生活にどんな影響があるのか、楽しみですね。新しい価値観が生まれるかもしれませんね。
サードポイントの投資戦略は、企業と株主の関係に大きな影響を与え、今後の経済活動にも影響を与える可能性がありますね。
💡 サードポイントは、ダニエル・ローブ率いるアクティビストファンド。企業価値向上を目指し、積極的な投資を行う。
💡 日本企業への投資も多く、企業構造への介入も。ソニーへの投資は、今後も注目される。
💡 投資戦略は、企業側との対立を生むこともあるが、企業価値向上に貢献する可能性も秘めている。