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マリー・ローランサン、時代を超えた女性画家?ローランサンの優美な世界:知られざる魅力

パステルカラーで描かれる女性像で知られる画家、マリー・ローランサン。キュビスムの影響を受けながらも、独自の柔らかな世界観を確立し、20世紀初頭の美術界に新たな風を吹き込みました。本展では、彼女の画家としての意外な側面、キュビスム、多岐にわたる作品群、そして女性としての生き方に焦点を当てます。自立した女性たちを魅了し、時代を超えて愛されるローランサンの魅力を、ぜひご堪能ください。

マリー・ローランサン、時代を超えた女性画家?ローランサンの優美な世界:知られざる魅力

📘 この記事で分かる事!

💡 ローランサンは、キュビスムの影響を受けながらも、独自の柔らかい女性像を確立し、エコール・ド・パリを代表する画家となりました。

💡 彼女は、詩人ギヨーム・アポリネールとの出会い、女性の自立を描いた作品、舞台芸術への貢献など、多岐にわたる活動を展開しました。

💡 生誕140周年を記念した展覧会では、初期から晩年までの作品が展示され、その芸術の全貌を明らかにしています。

それでは、ローランサンの生い立ちから、その芸術性、そして現在開催されている展覧会まで、幅広くご紹介していきます。

マリー・ローランサンの生い立ちと初期の活動

マリー・ローランサンは何で有名?

キュビスムの影響を受けた画家

マリー・ローランサンは、1883年に生まれ、幼少期から絵に親しみました。

セーヴル美術学校やアカデミー・アンベールで学び、キュビスム運動にも関わりましたが、やがて独自のスタイルを確立していきます。

美術解説】マリー・ローランサン「日本で最も人気の高い女性前衛芸術家」

公開日:2017/05/05

美術解説】マリー・ローランサン「日本で最も人気の高い女性前衛芸術家」

✅ マリー・ローランサンは、キュビスムから脱却し、女性をテーマにした独特な抽象絵画で知られるフランスの画家です。パステル調の色彩と優しい作風で、日本ではいわさきちひろらに多大な影響を与え、特に人気が高い女性前衛芸術家です。

✅ ローランサンはパリのキュビスム運動に初期には深く関与し、ピカソやアポリネールらと交流していました。しかし、自身の芸術性を追求する中でキュビスムから離れ、その後は女性像やグループ肖像画を多く描き、エコール・ド・パリを代表する人気画家となりました。

✅ ローランサンは日本では特に人気が高く、長野県茅野市には世界で唯一のローランサン専門美術館がありました。彼女の作品は、いわさきちひろなど多くの日本画家にも影響を与え、その優しい作風は、多くの人の心を捉えています。

さらに読む ⇒アートペディア出典/画像元: https://www.artpedia.asia/marie-laurencin/

ローランサンは、キュビスム初期にはピカソらと交流がありましたが、自身の芸術性を追求する中で離れ、独自の画風を確立しました。

彼女の作品は日本でも人気が高く、多くの画家にも影響を与えています。

マリー・ローランサンは、1883年生まれのフランスの画家です。

幼少期は絵を描くのが好きでしたが、学業成績は振るわず、18歳頃から自画像を描き始めます。

その後、セーヴル美術学校で磁器の絵付けを学び、アカデミー・アンベールで美術教育を受けました。

そこで、後の前衛芸術の中心となるジョルジュ・ブラックやフランシス・ピカビアらと出会いました。

1907年、24歳のマリーはアンデパンダン展で展覧会デビューを果たし、パブロ・ピカソから詩人のギヨーム・アポリネールを紹介されました。

二人は6年間交際し、アポリネールはマリーを「キュビスムの聖母」と呼ぶなど、彼女をキュビスムと関連付けていました

しかし、マリー自身は自分の作品をキュビスムとして位置付けることを好みませんでした。

アポリネールとの交際期間中、マリーは彼の作品にインスピレーションを受け、作品に夢のような雰囲気や印象派の柔らかい色彩を取り入れました。

(若者)ローランサンの絵って、なんだか柔らかくて優しい雰囲気がありますよね。アポリネールとの出会いや、夢のような雰囲気って、なんだかスピリチュアルな世界観にも通じるものを感じますね!

ローランサンの芸術とテーマ

マリー・ローランサンは何を描いて有名?

女性と動物

ローランサンの展覧会では、彼女の作品に加え、同時代の画家の作品も展示され、ローランサンの芸術を多角的に考察しています。

パステルカラーを基調とした作品が特徴です。

マリー・ローランサンー時代をうつす眼

公開日:2024/01/17

マリー・ローランサンー時代をうつす眼

✅ アーティゾン美術館で開催中のマリー・ローランサン展では、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加え、同時代の画家たちの作品約25点を展示し、ローランサンの画業を多角的に紹介しています。

✅ ローランサンはキュビスムの影響を受けながらも独自の画風を確立し、パステルカラーを用いた作品が特徴です。

✅ 本展では、ローランサンが「狂乱の時代」と呼ばれた1920年代のパリでどのように独自の作風を築いていったのか、他の画家たちの作品と比較しながら考察することができます。

さらに読む ⇒メトロポリターナトーキョー出典/画像元: https://metropolitana.tokyo/ja/archive/marie-laurencin2401

ローランサンの作品は、女性の独立や愛情、創造性をテーマとしており、20世紀初頭の美術界に大きな影響を与えました。

彼女は自画像を通して、女性の自立への関心を示し、女性の欲望や創作活動にも目を向けていました。

マリー・ローランサンは、女性や動物をパステル調の色で描いた作品で知られています。

彼女は、女性の独立、愛情、創造性をテーマに作品を制作し、男性優位だった20世紀初頭の美術界に大きな影響を与えました。

生涯を通じて多くの自画像を描いており、それは女性の自立と自己形成への関心から生まれたと考えられます。

また、レズビアンの作家、ナタリー・バーネイが主催するサロンに参加し、そこで女性の欲望や創作活動について語り合ったことが、彼女の作品のテーマに影響を与えた可能性があります。

(大人)確かに、女性をテーマにした作品が多いですね。しかし、彼女の作品が美術史において、具体的にどのような影響を与えたのか、もう少し詳細な分析が知りたいですね。

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生誕140周年記念!ローランサンの意外な3つの顔に迫る展覧会。キュビスム、多様な作品群、そして女性の内面を描く作品世界。時代を駆け抜けた画家の軌跡を、アーティゾン美術館で体感。