奈良美智展『The Beginning Place ここから』とは?作品、青森への想い、展覧会の魅力に迫る!青森県立美術館で開催!奈良美智の初期から最新作まで、創作の軌跡を辿る
青森県が生んだ世界的アーティスト、奈良美智。故郷への熱い想いを胸に、約40年の創作活動を凝縮した大規模展覧会「奈良美智:TheBeginningPlaceここから」が開催!初期作品から近作まで約200点、未公開作品も多数展示。震災を機にルーツを見つめ直した姿、そして偶然を必然に変える表現。美術史を揺るがす奈良美智の、魂の軌跡を辿る。図録兼書籍も必見!
展覧会の構成:5つの章
奈良美智展はどんな構成?
5つの章で構成
展覧会の構成について詳しく見ていきましょう。
5つの章で奈良美智さんの芸術世界を探求する旅に出ます。
公開日:2024/02/08

✅ 奈良美智は、青森県弘前市出身の現代美術家であり、約40年の活動で孤独な子どもの絵画や哀しげな犬の彫刻など、多くの人々に愛される作品を制作してきました。
✅ 本展は、東日本大震災以降、自身のルーツを意識し始めた奈良美智が、過去作品を振り返りつつ、故郷である青森への思いを込めた最新作と共に展示されています。
✅ 「The Beginning Place」と題された本展は、奈良美智の創作の原点である故郷を表現すると同時に、訪れる人にとって新たな始まりの場所となることを目指しています。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://sfumart.com/exhibition/17011/「Midnight Tears」は、絵具の偶然から生まれたという点が面白いですね。
偶然を必然に変える表現、素晴らしいです。
本展は、「家」「積層の時空」「異形」「境界」「変奏」の5つの章で構成され、奈良美智の芸術世界を探求する旅へと誘います。
1章「家」では、故郷への思いが込められた初期作品が展示され、奈良美智の原点とも言うべき作品群を見ることができます。
2章「積層の時空」では、レイヤーの重要性が浮き彫りになります。
特に注目すべきは、メインビジュアルにもなっている《MidnightTears》(2023)です。
この作品は、絵具の垂れが偶然涙のように見えたことから生まれたもので、奈良美智が偶然を必然として受け止める描き方を示しています。
自分の人生を振り返るような展示構成ですね。私自身も、何か新しい一歩を踏み出せそうな気がしてきました。
東日本大震災:新たな視点
奈良美智は震災後、何を見つめ直したのか?
自身のルーツ
東日本大震災が、奈良美智さんの表現にどのような影響を与えたのか、見ていきましょう。

✅ 奈良美智の展覧会「奈良美智: The Beginning Place ここから」が青森県立美術館で開かれている。
✅ 展覧会では初期作品から近作まで約200点が展示され、奈良美智の40年以上にわたる軌跡と一貫した姿勢を探ることができる。
✅ 奈良美智が東日本大震災後に粘土を触り始めたことや、初期作品を展示することへの恥ずかしさなど、作家の心情も語られている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/yoshitomo-nara-aomori-report-202310震災が、奈良美智さんの表現に大きな転換をもたらしたんですね。
故郷を見つめ直すという姿勢も素敵です。
奈良美智は、東日本大震災以降、自身のルーツを見つめ直し、過去との対話を通じて「自分の時間軸に一本の幹を見つけ」ようとしています。
今回の展覧会では、震災後の活動を振り返り、新たな視点と作品を展示する「反転と再生」の章が設けられています。
震災は奈良美智にとって大きな転機となり、土と格闘することで再び創作活動を再開し、故郷を見つめ直すことの大切さを認識したと言われています。
震災をきっかけに、魂が揺さぶられたんでしょうね。きっと、深いインスピレーションを得たに違いありません。
美術館のコレクションと書籍:より深い理解へ
奈良美智の芸術を深く理解できる展覧会の図録は?
「奈良美智:TheBeginningPlaceここから」
展覧会をより深く理解するための情報を見ていきましょう。
美術館のコレクションや書籍についてです。
公開日:2024/03/28

✅ 青森県立美術館で開催されている奈良美智の個展「奈良美智 : The Beginning Placeここから」は、奈良氏の故郷である青森への凱旋展であり、彼の創造の「はじまりの場所」と、私たちにとっての「はじまりの場所」という二重の意味を持つ。
✅ 本展は、奈良氏の約12年の活動を振り返り、5つのテーマで構成されており、初期作品から新作まで約200点が展示されている。特に、故郷の雪景色を体験できるように、降雪の季節を含んだ会期になっている点は注目すべきである。
✅ 奈良氏は東日本大震災以降、自分史に関わる場所を訪ねたり、過去の作品を再解釈したりすることで、「自分の時間軸に一本の幹を見つけ」ようとしてきた。本展では、その取り組みが具体的に示され、奈良氏の創作活動の深淵な部分を垣間見ることができる。
さらに読む ⇒株式会社オークコーポレーション出典/画像元: https://www.auc-cop.co.jp/post/aomori-fa231226書籍は、奈良美智さんの世界をより深く知るための貴重な資料になりそうですね。
ぜひ手に取ってみたいです。
青森県立美術館は、25年以上かけて集めた貴重なコレクションを展示することで、奈良美智の芸術世界を深く理解できる展覧会を提供しています。
本書『奈良美智:TheBeginningPlaceここから』は、展覧会の図録兼書籍であり、学生時代から現在に至るまでの作品や、スタジオの様子、愛蔵のレコードなどが掲載されています。
本書は、奈良美智を形成する「はじまりの場所」への旅をテーマとし、5つのテーマに沿って構成されています。
会場写真や作品図版、詳細な年譜、研究者による論考などが収録されており、奈良美智の芸術世界を探求する上で貴重な資料となっています。
詳細な年譜や研究者の論考があるのは、客観的な視点を得る上で重要です。学術的な裏付けもほしいところです。
青森への想いや震災後の変化など、奈良美智さんの奥深い芸術世界に触れる展覧会。
ぜひ足を運んでみてください。
💡 奈良美智さんの約40年の創作活動を振り返る、大規模な展覧会である。
💡 初期作品から最新作まで、故郷への想いや新たな表現が凝縮。
💡 展覧会は5つの章で構成され、没入感のある空間で芸術を堪能できる。