倉俣史朗のデザインは今?回顧展とデザインアーカイブから見る、その魅力とは?回顧展で蘇る、倉俣史朗のデザイン世界
アートとデザインの境界を揺さぶる、倉俣史朗。代表作「硝子の椅子」をはじめ、革新的な素材と独創的な発想で世界を魅了したデザイナーの回顧展。初期から晩年まで、家具、スケッチ、夢日記を通して、その創造の源泉に迫る。言葉で語れない想いを形にした、唯一無二のデザイン哲学を体感せよ。25年ぶりの貴重な展示、見逃せない。
回顧展「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」
倉俣史朗展で探るデザイン哲学とは?
記憶と形を通した表現
倉俣史朗の回顧展を通して、彼のデザイン哲学や、作品に込められた思いに触れることができます。
銀座の「三愛ドリームセンター」のデザインも、時代を象徴していますね。
公開日:2023/11/18

✅ 倉俣史朗の回顧展「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」が、世田谷美術館で開催されます。
✅ 初期から晩年の作品、イメージスケッチや夢日記などが展示され、倉俣史朗のデザインに対する新たな視点と、デザインの可能性を再認識する機会を提供します。
✅ 本展では、独立前の仕事から晩年の作品までを年代別に展示し、倉俣史朗の創作の源泉を探り、伝説のベールを剥がすことで、人間倉俣史朗に迫ります。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://architecturephoto.net/194735/倉俣史朗のデザインは、言葉を超えて、私たちに何かを語りかけてくるようです。
彼の創作の源泉に迫る展覧会、ぜひ足を運びたいですね。
京都国立近代美術館で開催される「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」展は、25年ぶりの回顧展で、倉俣史朗の代表作やスケッチ、夢日記などの貴重な資料を通して、彼のデザイン哲学を探る。
銀座の「三愛ドリームセンター」や家具など、時代を反映したデザインと、その背景にある思想、特に「言葉で語れない部分を形で言おう」という彼の強い意志を感じ取れる展覧会となっている。
同展には、イベントアーカイブ動画やオリジナルコンテンツも用意されており、より深く倉俣の世界に触れられる。
会期は2024年6月11日(火)~8月18日(日)。
倉俣史朗(1934-1991)は、造花の薔薇を透明アクリル樹脂に封じ込めた椅子や、板ガラスを組み合わせただけの椅子など、機能性や見た目の形状に主眼を置いたデザインとは異なる、一風変わった家具とインテリアデザインを手掛けました。
1965年に独立し自身の事務所を構え、同時代の美術家たちとも交流を深めながら、独自の視点に基づく作品を発表し続けました。
1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加し、世界的にその名を広めました。
本展覧会では、家具やインテリアの仕事に加え、イメージスケッチや夢日記を通して、倉俣の創作の源泉に迫ります。
彼の言葉を通して、独立以前から早すぎる死までを振り返り、倉俣史朗の作品とその人物像に新たな視点を提供します。
人生の転機を迎えている私にとって、倉俣さんのデザインは、新しい価値観や生き方を教えてくれるような気がします。言葉で表現できない感情を形にするって、すごく素敵ですね。
倉俣史朗:デザインアーカイブの現状と未来
倉俣史朗の貴重な作品群、どう守る?
保存・公開が課題
デザインアーカイブの現状と課題について、関係者の方々の言葉を通して、倉俣史朗のデザインを未来へ繋げるための取り組みを見ていきましょう。
公開日:2024/04/08

✅ 本展は倉俣史朗の回顧展であり、自然光が差し込む世田谷美術館を舞台に、彼の作品が展示されている。
✅ 展示は4つのパートに分かれており、初期の作品から、引出しをモチーフにした家具、光と空間の関係性を追求した作品、そして素材の性質を生かした家具まで、倉俣の創作の軌跡をたどることができる。
✅ 本展は過去の回顧展とは異なり、倉俣の家具が自然光や美術館の環境と調和する様子や、同時代の芸術家との交流、時間や空間に対する彼の独特な解釈など、新たな視点で倉俣の創作活動を捉え直す機会を提供する。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design/g45873383/shiro-kuramata-exhibition-report-23-11/作品の保存、管理、データ化、そして公開。
未来に残すための課題は多くありますが、それらを乗り越えていくことが重要ですね。
倉俣史朗のデザインアーカイブの現状と課題について、倉俣デザイン事務所の美恵子さんと21_21デザインサイトの関さんが語り合いました。
倉俣さんの作品は、インテリアデザインとプロダクトデザインに大きく分けられます。
インテリアデザインはほとんど現存せず、写真や図面でしか残っていません。
プロダクトデザインは、クラマタデザイン事務所、イシマル、三保谷硝子、三宅一生さんが所蔵しています。
倉俣さんの作品だけでなく、素材サンプル、試作品なども貴重なアーカイブですが、それらは整理、データ化されていません。
倉俣デザイン事務所では、スケッチや掲載記事を保管していますが、全てを整理することは困難です。
美恵子さんは、倉俣さんの言葉をまとめた本を出版したいと考えており、そのために倉俣さんの言葉をデジタルデータ化しています。
三宅一生さんは、倉俣さんがISSEYMIYAKEMENのショップのデザインをした際に制作された什器やインテリア、家具などをコレクションしています。
海外のミュージアムにも倉俣さんの作品がコレクションされています。
パリの国立装飾美術館、MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ポンピドゥーセンターなどです。
また、香港にできるミュージアム「M+(エム・プラス)」には、1988年に倉俣がデザインした新橋のSushibar「きよ友」が丸ごとコレクションされています。
倉俣さんの作品は、量産を前提とせず、一つひとつが丁寧に作られています。
その貴重な作品群を未来に残すために、保存、管理、データ化、そして公開の取り組みが求められています。
デジタルデータ化は、すごく大切な取り組みだと思います。記録として残すことで、多くの人に彼のデザインを知ってもらうことができますね。
倉俣史朗:未来への継承
倉俣史朗の作品はどうやって未来に残されていますか?
保存、管理、公開
未来への継承。
倉俣史朗の作品が、どのように未来に受け継がれていくのか。
その可能性を探ります。

✅ 香港のビジュアルカルチャーミュージアム「M+」に、倉俣史朗がデザインした寿司屋「きよ友」の店舗建築が半永久設置されている。
✅ 「きよ友」は1988年にオープンし、2000年初頭に閉店した。
✅ 2014年にM+が「きよ友」の店舗一式を購入し、現在展示されている。
さらに読む ⇒美術手帖出典/画像元: https://bijutsutecho.com/magazine/insight/29040倉俣史朗のデザインは、時代を超えて、人々に感動を与え続けています。
彼の作品を未来に残すために、私たちにできることは何でしょうか。
倉俣史朗の作品は、量産を前提とせず、一つひとつが丁寧に作られています。
彼が残した貴重な作品群を未来に残すために、保存、管理、データ化、そして公開の取り組みが求められています。
倉俣デザイン事務所では、スケッチや掲載記事を保管していますが、全てを整理することは困難です。
美恵子さんは、倉俣さんの言葉をまとめた本を出版したいと考えており、そのために倉俣さんの言葉をデジタルデータ化しています。
海外のミュージアムにも倉俣さんの作品がコレクションされています。
パリの国立装飾美術館、MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ポンピドゥーセンターなどです。
また、香港にできるミュージアム「M+(エム・プラス)」には、1988年に倉俣がデザインした新橋のSushibar「きよ友」が丸ごとコレクションされています。
作品を未来に残すためには、きちんとした記録と管理が必要不可欠ですね。後世に伝えるための努力は、彼のデザインへの敬意の表れだと思います。
本日の記事では、倉俣史朗のデザインの魅力と、未来への継承についてご紹介しました。
彼の残した遺産を、未来へと繋いでいくために、私たち一人ひとりができることを考えていきたいですね。
💡 倉俣史朗のデザイン展では、彼のデザイン哲学と、作品に込められた思いに触れることができます。
💡 代表作「硝子の椅子」に見る素材への探求心、独創的なアイデアと技術革新が融合したデザイン。
💡 倉俣史朗の作品は、未来に残すために、保存、管理、データ化、そして公開の取り組みが求められています。