ヴェネチア・ビエンナーレ2024:毛利悠子「Compose」と水と社会の関係性とは?第60回ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館展示「Compose」徹底解説
世界最大級の国際美術展、ヴェネチア・ビエンナーレ。1895年の創設以来、「美術のオリンピック」と称されるアートの祭典は、第60回展で「Foreigners Everywhere」をテーマに開催。日本からは毛利悠子が、水漏れと果物をモチーフにしたインスタレーション「Compose」で参加。初の外国人キュレーター、イ・スッキョンと共に、吉阪隆正設計の日本館建築と水というテーマを融合し、現代社会の危機と創造性を問いかける。金獅子賞受賞のアーチー・ムーアにも注目!
💡 第60回ヴェネチア・ビエンナーレにて、毛利悠子の「Compose」が日本館で展示。水漏れをテーマに、現代社会の課題を表現。
💡 日本館は1956年に完成し、吉阪隆正設計。毛利悠子の作品は、ヴェネチアの都市特性と水のテーマを組み合わせる。
💡 キュレーターは初の外国人、イ・スッキョン。毛利悠子のキネティックアート、サーキットの概念と水への着目。
本日は「ヴェネチア・ビエンナーレ」と、日本館で展示された毛利悠子さんの作品「Compose」について、詳しく見ていきましょう。
ヴェネチア・ビエンナーレの始まりと第60回展
ヴェネチア・ビエンナーレ、どんなイベント?
2年に一度開催される国際的な美術展。
本年は「どこにでもいる外国人」をテーマに、多様性あふれる展示が展開されました。
金獅子賞にはオーストラリアのアーチー・ムーアが選出。

✅ 第60回ヴェネチア・ビエンナーレのテーマは「どこにでもいる外国人」で、先住民のアーティストがナショナル・パビリオンと国際展の両方で金獅子賞を受賞するなど、存在感を示した。
✅ アフリカからの参加国が増加し、ベナンとタンザニアが初出展するなど、多様性が増している点も注目される。
✅ オーストラリアのアーチー・ムーアが金獅子賞を受賞し、アボリジナルの系譜を大規模なインスタレーションで表現した作品《kith and kin》が展示された。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/venice-biennale-report-202405第60回ヴェネチア・ビエンナーレは、国際的な芸術の祭典として、非常に多くの見どころがありましたね。
多様なアーティストが、それぞれの表現で観客を魅了しました。
1895年に始まったヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展は、2年に一度開催される世界的な芸術祭です。
各国のパビリオンが作品を展示し、賞を競うこのイベントは「美術のオリンピック」とも呼ばれ、国際芸術展の中でも特別な存在です。
メイン会場はジャルディーニとアルセナーレで、第60回展覧会は「Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」をテーマに開催されました。
その第60回では、オーストラリアのアーチー・ムーアが金獅子賞を受賞し、企画展の金獅子賞はマタアホ・コレクティヴが受賞しました。
日本は1952年から公式に参加しています。
すごい!美術のオリンピックって言われるだけあって、なんだかエネルギーを感じますね!色々な国のアーティストの作品を見れるって、すごく刺激的だと思います!
日本館の歴史と毛利悠子の選出
日本館、最新展示は?毛利悠子の「Compose」とは?
水漏れと果物をテーマにしたインスタレーション。
今回日本館に出展された毛利悠子さん、そしてキュレーターのイ・スッキョンさん。
非常に興味深い組み合わせですね。
公開日:2023/07/10

✅ 2024年に開催される「第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」の日本館出品作家に毛利悠子さんが選出された。
✅ 毛利さんの指名により、キュレーターは英テート・モダン美術館シニアキュレーターのイ・スッキョンさんが務めることになった。外国出身者が日本館のキュレーションをするのは初めて。
✅ 毛利さんは環境変化に着目した作品を手掛け、イさんは過去に光州ビエンナーレのアーティスティック・ディレクターやベネチア韓国館キュレーターを務めた経験がある。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230710/dde/012/040/001000c日本館の歴史の中で、初の外国人キュレーターであるイ・スッキョンさん、そして毛利悠子さんのインスタレーション「Compose」。
どのような展示になるのか、非常に楽しみです。
日本館は1956年に完成し、建築家・吉阪隆正によって設計されました。
以来、斎藤義重、高松次郎、菅木志雄、そして草間彌生といった日本の代表的なアーティストが作品を展示してきました。
第60回展では、毛利悠子のインスタレーション「Compose」が日本館で展示されることになりました。
この展示は、現代社会における危機と創造性をテーマに、水漏れと果物をモチーフとしています。
キュレーターには、日本館では初の外国人となるイ・スッキョンが指名されました。
なるほど…日本館の歴史や毛利さんの作品も気になりますが、水漏れと果物って…どんな関連があるんでしょう?私にはちょっと理解が難しいですね。
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毛利悠子のヴェネチア展。水と建築をテーマに、環境問題への視点を提示。東京駅の水漏れに着想を得た作品や、吉阪隆正の建築思想を取り入れた、革新的なインスタレーションに注目。