ヴェネチア・ビエンナーレ2024:毛利悠子「Compose」と水と社会の関係性とは?第60回ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館展示「Compose」徹底解説
世界最大級の国際美術展、ヴェネチア・ビエンナーレ。1895年の創設以来、「美術のオリンピック」と称されるアートの祭典は、第60回展で「Foreigners Everywhere」をテーマに開催。日本からは毛利悠子が、水漏れと果物をモチーフにしたインスタレーション「Compose」で参加。初の外国人キュレーター、イ・スッキョンと共に、吉阪隆正設計の日本館建築と水というテーマを融合し、現代社会の危機と創造性を問いかける。金獅子賞受賞のアーチー・ムーアにも注目!
毛利悠子のアーティストとしての側面と展示への抱負
毛利悠子が光州ビエンナーレで注目 集めた作品は何?
《モレモレ東京》
今回のテーマは、水漏れをきっかけとしたインスタレーション。
毛利悠子さんの表現力に期待ですね。

✅ 2024年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展は、第60回を迎え、先住民族や少数民族のアートが目立った。
✅ 日本館では毛利悠子の作品「Compose」が展示され、水に関するインスタレーションを中心に、身近な素材を用いた作品で「共に置く」ことの重さを表現した。
✅ 毛利は、東京の地下鉄の水漏れをヒントに、既製品や中古品を組み合わせて水の流れを誘導する装置を制作し、キネティックアートや「サーキット」の概念に基づいた作品を展開した。
さらに読む ⇒ゲーテ出典/画像元: https://goetheweb.jp/lifestyle/art/20250114-artshopping67環境問題への意識、そして東京駅の水漏れに着想を得た作品。
毛利悠子さんの展示に対する想いが伝わってきますね。
ヴェネチアでの展示、とても楽しみです。
毛利悠子は、環境の変化や事象に焦点を当てたインスタレーションや彫刻を制作するアーティストです。
国内外のビエンナーレで活躍し、最近では「第14回光州ビエンナーレ」での展示が注目を集めました。
今回の選出に際し、毛利は環境問題への意識を語り、東京駅の水漏れに対処する駅員たちの姿に着想を得た作品《モレモレ東京》を例に挙げ、ヴェネチアでの展示を通して創造的なヴィジョンを提示したいと抱負を述べました。
東京の水漏れから着想を得て、世界的なアートの舞台で表現するなんて、すごくロマンがありますね。私も自分の人生の転機を、前向きに捉えたいです。
展示のテーマと構成要素
吉阪隆正と水、イ・スッキョンと毛利悠子の展示、何が重要?
建築×水×「不連続統一体」思想の融合
日本館での展示「Compose」。
吉阪隆正の建築と水というテーマの融合、非常に興味深いですね。
公開日:2025/05/27

✅ 毛利悠子が第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館で展示した「Compose」は、東京の地下鉄の水漏れをヒントに、水を用いたインスタレーション作品。
✅ 作品は、水漏れを応急処置する様子を「ブリコラージュ」として捉え、ヴェネチアの街の特性や現代社会の課題を反映。
✅ キュレーターは日本人以外としては初の韓国出身イ・スッキョンが担当し、展示は閉幕間際まで多くの人に感動を与えた。
さらに読む ⇒アートと旅と本と。出典/画像元: https://mononcle.art/story/page-24723/毛利悠子さんとイ・スッキョンさんのコラボレーションによって、吉阪隆正の建築と水のテーマがどのように表現されるのか、非常に興味深いですね。
展示が楽しみです。
展示「Compose」は、吉阪隆正設計の日本館建築と、水というテーマを軸に関連性に着目しています。
イ・スッキョンと毛利悠子は、吉阪の建築における「不連続統一体」の思想を意識し、床や天井の穴などの特徴を作品に取り込むことを目指しました。
水という素材は、ヴェネチアの水害や街の井戸と結びつき、毛利が長年関心を持つ不安定な要素として作品に組み込まれました。
毛利は、イ・スッキョンが芸術監督を務めた光州ビエンナーレで「soft and weak like water」というテーマに感銘を受け、水というテーマへの関心を深めました。
ヨーロッパでは不安定な要素が理解されにくいという課題意識から議論を重ね、水という要素を通して作品を構築していきました。
水って、色々な意味を持っていますよね。不安定さとか、流れとか…なんだか魂の浄化にも繋がりそうな気がします。イ・スッキョンさんのテーマも、すごく興味深いです!
本日の記事では、ヴェネチア・ビエンナーレ2024の日本館における毛利悠子さんの作品「Compose」について、その魅力と展示内容を解説しました。
💡 毛利悠子の「Compose」は、水漏れをテーマに制作され、現代社会の課題を表現したインスタレーション作品。
💡 日本館は、吉阪隆正設計。イ・スッキョンが初の外国人キュレーターとして参加。
💡 ヴェネチア・ビエンナーレは、国際的な芸術祭であり、多様性と創造性に富んだイベント。