「虫めづる日本の人々」展は何が面白い?日本文化と虫の関係性を徹底解説!サントリー美術館「虫めづる日本の人々」展の見どころ:虫と日本文化の深い繋がり
古来より日本文化に深く根付く「虫」の世界へ。サントリー美術館特別展「虫めづる日本の人々」では、源氏物語から浮世絵、工芸品に至るまで、様々な形で表現された虫たちを紐解きます。擬人化された虫の絵巻、生活を彩る美しい虫の意匠、そして江戸の人々が愛した虫文化とは?伊藤若冲の《菜蟲譜》を含む貴重な展示を通して、日本人と虫の奥深い関係性を発見する、知的好奇心を刺激する展覧会です!
💡 本展は、文学、美術、工芸を通して、日本人が虫と育んできた多様な文化を紹介しています。
💡 展示品には、伊藤若冲の「菜蟲譜」や、様々な時代の美術作品が含まれています。
💡 4つの章で構成され、物語に登場する虫、生活を彩る虫のモチーフなどが紹介されます。
本日は、日本の虫文化をテーマにした展覧会、「虫めづる日本の人々」についてご紹介します。
古代から現代に至るまで、日本人が虫とどのように関わってきたのか、その魅力を紐解いていきましょう。
古(いにしえ)の物語と虫たち
サントリー美術館の虫展、何が見どころ?
虫と文学、擬人化表現!
最初の章では、古(いにしえ)の物語と虫の関係性に焦点を当てます。
源氏物語や伊勢物語に登場する虫たち、宮廷文化における虫聴や蛍狩の発展について、詳しく見ていきましょう。
公開日:2023/07/17

✅ サントリー美術館にて、日本の「虫」文化に焦点を当てた展覧会「虫めづる日本の人々」が開催され、絵画、工芸品などを通して、虫と人との多様な関わりを紹介しています。
✅ 展示は、物語に登場する虫、生活を彩る虫のモチーフ、中国から伝来した草虫図の受容、江戸の人々の虫との関わりという4つの章で構成され、伊藤若冲の重要文化財「菜蟲譜」や、様々な時代の美術作品が展示されます。
✅ 会期は2023年7月22日から9月18日までで、展示替えや開館時間の変更があるため、詳細は美術館のウェブサイトで確認が必要です。
さらに読む ⇒美術展ナビ出典/画像元: https://artexhibition.jp/topics/news/20230713-AEJ1443590/源氏物語や伊勢物語に虫が登場するとは、興味深いですね。
絵巻物や蒔絵硯箱を通して、虫と文学の深い繋がりを理解できる展示、素晴らしいです。
サントリー美術館で開催される特別展「虫めづる日本の人々」は、日本の美術における虫をテーマとし、2023年7月22日から9月18日まで開催されました。
古来より、虫は日本の物語や和歌に登場し、季節感や情緒を表現する重要な要素として、日本文化に深く根付いていました。
本章では、源氏物語や伊勢物語に見られる虫たちの役割、宮廷文化における虫聴や蛍狩の発展、そして物語と虫の関係性に焦点を当てます。
代表的な展示品として、住吉如慶の「きりぎりす絵巻(部分)」や、サントリー美術館の「野々宮蒔絵硯箱」などを通して、虫と文学との関わりを紐解きます。
特に「きりぎりす絵巻」の擬人化されたキャラクターは、現代の漫画やアニメに通じる表現として、興味深い視点を提供しています。
うわー、すごい!昔の人々は、虫の声を聞いて情緒を感じたり、蛍狩を楽しんだりしていたんですね。まるで自然と一体化しているみたいで、すごく憧れます!
生活の中の虫の意匠
虫モチーフが彩る、人々の美意識とは?
夫婦円満や多様性を願う、デザインへの昇華。
次に、生活の中の虫の意匠について見ていきましょう。
酒器や染織品、簪など、人々の身近な道具に施された虫の意匠を通じて、人々の美意識や願いを読み解きます。

✅ 江戸時代後期の作品で、白綸子地に鹿の子絞りと刺繍で梅と熨斗模様が描かれた振袖。
✅ 作者不明で、同じデザインの紅・白・茶の3領が一組となる婚礼用の打掛。
✅ 梅樹の写生画と熨斗蝶の抽象的描写が特徴で、可憐な梅の花が散りばめられている。
さらに読む ⇒文化遺産オンライン出典/画像元: https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/173714着物や食器のデザインに、虫のモチーフが使われているのは面白いですね。
デザインの一部として、自然な形で取り入れられているのが素敵です。
次に、生活を彩る虫たちの姿に目を向けます。
酒器、染織品、簪など、人々の身近な道具に施された虫の意匠を通じて、人々の美意識や願いを読み解きます。
蝶の夫婦円満を象徴する文様や、多様な虫たちが表現されたデザインに注目し、サントリー美術館の「鈴虫蒔絵銚子」や「白綸子地梅に熨斗蝶模様打掛」などが展示されます。
着物の模様や食器のデザインに見られる虫のモチーフは、デザインの一部として取り入れられ、薩摩切子に見られる「蜘蛛の巣文」のように、偶然の美しさも提示されます。
えー、でも、虫って、昔からデザインに使われてたって、ちょっと意外。科学的に見ると、虫は不快感を与える存在じゃないですか?それが、美意識の対象として表現されていたっていうのが、どうも理解できない...
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中国伝来の草虫図から江戸の虫文化まで!浮世絵や博物図譜で紐解く、日本人と虫の奥深い関係。夏の風物詩や愛すべき虫たちの姿を堪能!